概要
原神に登場するフィールドエネミーの中でも、中堅クラスの精鋭モンスター。
長い腕とモノアイが特徴的な、他のRPGでいう所のゴーレムのような存在。
遺跡を守っているかのように活動する姿からこのように命名されたが、近年の研究によれば世界各地の遺跡とは同源ではなく、少なくとも数千年もの開きがあるとか。
そもそも遺跡を守るにしても明らかに火力が過剰であり、そんな彼らが何故遺跡を守っているのかは不明。
名前の通り遺跡付近で徘徊している姿が印象深いが、中には休眠状態でプレイヤーが近づくと再起動する個体がある。
見分け方は元素視覚で白く光るか否か。白く光る個体は休眠状態、光らない場合は背景・障害物なので見かけたら確認するようにしよう。
攻略指南
自立装置系エネミーの共通点として物理耐性が非常に高く、通常攻撃で削るのは困難。
基本的な攻略法は、目(或いは背中の発光する箇所)のコアを弓の重撃で撃ち抜いてダウンを取る事。高さが合えば弓でなくとも可能だが、調整が難しいので弓の方が無難だろう。
1回だけでは怯むだけに留まるが2回目でダウンする、その隙にありったけの元素攻撃を叩き込もう。
しばらくすると再び立ち上がる。立ち上がってから数秒の間のコアはシールドで保護されて怯まなくなるので注意するべし。
一撃で喰らうダメージは大きいが、その分予備動作も大きいので回避は容易。それでも特に注意したいのがミサイルと薙ぎ払い。
ミサイルは背を見せてプレイヤーにロックオンマークが付いたら危険信号、計6発のミサイルはある程度ホーミングしてくるが横に回り込むように走れば回避できる。地形を利用して遮蔽物でやり過ごすのもいい。
プレイヤーと距離が離れている時によく撃ってくるが、真価を発揮するのはプレイヤーが近くにいる時に撃つ時。
回避する余裕もなく、やり過ごせる遮蔽物もない時に撃たれたら大ダメージは覚悟した方がいいだろう。もし元素爆発に余裕があるなら無敵時間を使ってやり過ごすのも手。
またある程度距離が離れると誘導性能が急激に下がり、ほぼ直線的に進むようになるので発射形態に移行したら全力ダッシュで逃げるのも手の内。ただし、ゲームの仕様上、離れすぎると敵対が外れて初期位置に戻り、戦闘がリセット(HP全快)されてしまうので注意。
もう一つの薙ぎ払いは、両腕を伸ばして上半身を回転させながらこちらへ迫ってくるというもの。
もし逃げ場のない壁際に追いやられた時に喰らおうものなら、ダッシュで抜け出す暇もキャラチェンジする隙も与えられずにハメられてしまう。
ひたすら走って距離を引き離すのもいいが、木や高台などの高所に登るといった実に古典的な方法でもやり過ごせる。場所さえ良ければそのまま攻勢に出て逆に一方的にダメージを与える事も可能だ。
基本は一対一で戦う事が殆どで、集中すれば対処は難しくない。
だが他の敵と一緒に、あるいは複数同時にエンカウントすると厄介な難敵に早変わりする。
特に世界ランクの上限解放任務である「冒険ランク突破」では、序盤でヒルチャール暴徒(木盾)と共に立ちふさがる第一関門。遺跡守衛の動向に注視しつつ、比較的倒しやすいヒルチャール暴徒を片付けてから一対一に持ち込もう。
また、接近戦に持ち込まれるとコアを狙うことが難しくなってしまうので、近接でも対応できる手段を用意すると良い。
鍾離のようなシールド使いでゴリ押しするというのも手だが(特に鍾離なら、元素爆発で石化させることもできる)、アンバーや甘雨のようなデコイ使いで相手の注意をそらすのも有効。全体的に大ぶりな攻撃が多いので、こちらそっちのけでデコイに釣られたら隙だらけになる。
後述のように水辺や浜辺にいることも多いので、凍結の元素反応で動きを止めても良いだろう。凍結以外にも元素反応を起こしやすいチーム編成を組んで挑めば、大ダメージも夢ではない。
派生機
通常エネミー
遺跡ハンター
空宙を浮遊するタイプ、下半身がない。
ハンター(狩人)の名に違わず守衛以上にアグレッシブかつスピーディー、腕のブレードを使っての斬撃が主な攻撃方法で判定範囲もかなり広い。距離が離れていると4本の腕を展開して曲射式のミサイルを発射、もしくは機銃掃射のどちらかを行う。
目が弱点なのは守衛と変わらないが、ミサイル発射・機銃掃射時の体勢の時でないとダウンは取れない。宙を浮遊する、と述べた時点で察したと思われるが弓使いでなければダウンを取る事は不可能。もしメンバーに弓使いがいなかったら撃たせ放題になってしまうので苦戦は免れないだろう(ただしこの攻撃は遠距離限定で行ってくるので距離を詰めれば普通に戦える)。
一方で、守衛とは異なりダウン直後のクールタイムが存在しないので連続でダウンを取る事ができる。周囲にある程度登れる地形があるならば、そこへ登ってあえて発射形態を誘発させてダウンのチャンスを狙える。慣れれば攻撃を一切許さずに完封する事も夢ではない。
実は枝分かれしている木に引っ掛ければ簡単にハマるという弱点がある。この為一方的に攻撃できるが、やはり接近すると攻撃してくるので油断は禁物。弓で遠くから狙い撃つのが一番安全だろう。
なお、遺跡ハンターも稲妻や璃月のごく一部で残骸を見つけられるがサイズがやけに小さい。
遺跡重機
ドラゴンスパインや稲妻に出没する遺跡守衛を一回り大きくしたようなタイプ。
ミサイルの代わりにレーザーで薙ぎ払ったり、周囲にエネルギー弾をばらまいて永続ダメージを与えてくる。
目を攻撃するだけでは完全にダウンさせられないが、両足にもコアがあり、光っているときに攻撃することで下半身の動きを止められる。目と足両方を破壊することで完全にダウンさせられ、アチーブメント「ゴリアテ」を達成できる。
Ver.2.2イベント「古の孤影」ではなんと、自己修復機能を有した特異個体が登場した事もあった。
遺跡機兵
ハチを模した「巡視者」、植物を模した「殲滅者」、節足動物を模した「防衛者」、クラゲを模した「偵察者」など、動植物を模した外観が特徴的。
フィールド上では時々さながらWALL-Eの如くキューブ状に畳まれて待機している。この状態では攻撃が一切通じず、また全て同じ形状である為起動して展開するまで何のタイプなのか判別しづらい。またキューブから展開するまで若干時間がかかる。展開中はこちらも攻撃が通じないので注意。
分かりにくいがやはりコアが存在しており、特定の攻撃中に狙うとダウンを取れる。幸いにも他の遺跡シリーズとは違いコア攻撃後にバリアが生成されない為、連続でダウンを取る起き攻めを狙う事もできる。
守衛やハンター、重機よりは格下の小型エネミーという扱いだが、いずれも攻撃範囲は侮れない上に複数同時に相手取る事が殆ど、所詮ザコとナメて掛かると痛い目を見るだろう。
- 遺跡巡視者
比較的小型の敵。複数でまとまって行動する事が多く、フィールド上を巡回するように動き回っている。
エネルギー弾発射、バックステップで回避しつつエネルギー塊(トラップ)設置、上空からの散弾攻撃が主な攻撃パターン。回避時に設置するトラップは触れると連続で大ダメージを受けるので注意。
エネルギー弾発射にはその前にチャージ時間があり、その時に弱点となるコアが露わとなるのでその時に殴るとダウンを取れる。
- 遺跡殲滅者
自身は基本的に移動しないが、範囲攻撃を得意とする。
地面にレーザーを発射してからのダメージエリア生成、薙ぎ払い、連続砲撃、吸引からの爆発攻撃が主な攻撃パターン。
遺跡機兵では一番の脅威。特にダメージエリア生成と吸引攻撃は一度に受けるダメージが多い上に連続で受けるので一瞬にしてこちらの体力が溶けてしまう(シールドを張っていれば何とかなる場合も多いが)。特に集団で出現した場合は他の機兵の攻撃も相まってより一層厄介な敵となる。出くわしたら最優先で倒したい。
一応吸引攻撃時とダメージエリア生成時にコアが露出するのでその隙に攻撃を加えればダウンを取れる。即応性が求められるので比較的射程が長く、かつ自動で照準を合わせてくれる法器キャラで攻撃するのが最適。地面に潜った瞬間が吸引攻撃の合図。
なお、この地面に潜る動作中は攻撃が一切通らない。元素爆発で一気に片付けようとしたが逃げられて無駄撃ちに終わった旅人も多いのでは?
- 遺跡防衛者
前方にシールドを兼ねたアームを備える四足歩行型の機兵。タンク要員。
砲撃、バリア展開、シールドでの殴打、ジャンプ攻撃が主なパターン。
バリア展開時は前方及び(前面にしか展開しない癖に)側面からの攻撃を完全に無効化する。背後に回り込めば攻撃は通るが、攻撃可能な範囲が非常に狭い上に旋回速度が尋常じゃないので基本的にバリアが解けるまで待つしかない。一応展開時は行動できなくなるので、その間に他の機兵を始末しよう。ただし、展開時に正面に近付きすぎるとカウンターを喰らうので注意。
ジャンプ攻撃は遺跡守衛のそれとさほど変わらないが、着地までの間隔が短いので注意。
巡視者同様、砲撃前のチャージ中にコアが露出するのでその隙に攻撃すればダウンを狙える。
- 遺跡偵察者
クラゲ型。上記の機兵と比べてそれほど強くなく、HPも控え目なので落ち着いて対処すれば割と何とかなる。
エネルギー塊設置、突進、爆発、回転攻撃を主とする。
エネルギー塊は最大で2個設置するが、その際設置した塊同士はエネルギーの線で繋がれ、またその線は触れるとダメージを受ける。集団で出現した場合は放っておくとレーザー網を築かれてしまうので注意しよう。
突進時にコアが出るので、その隙に攻撃すればダウンを狙える。
遺跡ドレイク
スメールで初登場した腕のない2足歩行タイプ。
突進などをしてくる「陸行」と、空中から遺跡ハンターのように砲撃をしてくる「飛行」の2種類が存在する。
実は、直前に受けた元素耐性がアップするという性質を持っているため、高火力のアタッカーでゴリ押しという戦術が取りづらい。逆を言えば、複数の元素アタッカーを使い分けたり、物理アタッカーなら十分ゴリ押しできる。
フィールドボス
恒常からくり陣形
鳴神島の北の地下遺跡に出没するフィールドボス。キューブ状の遺跡機兵が複数合体したような姿で、剣のような姿になっったりと、様々な姿に変形して攻撃してくる。
戦闘の途中で遺跡機兵を一度に4体召喚し、本体はバリアを張って攻撃を無効化する。このバリアは直接破壊することができないが、召喚された4体のうち特定の一体(HPバーが唯一表示される)を倒すと残りも破壊扱いとなり、本体もダウンするので、そこがチャンスとなる。
遺跡サーペント
層岩巨淵の地下鉱区に登場するフィールドボス。巨大な蛇のような姿をしている。
地下鉱区専用のギミックである「沈泥の湧き出し口」を周囲に生み出し、そのエネルギーを使って強力な攻撃をしてくるが、チャージ中に湧き出し口を全て消されると逆にダウンしてしまう。
兆載永劫ドレイク
Ver3.1で追加されたフィールドボス。遺跡ドレイクの上位種ともいえる存在。
地上状態と飛空状態を使い分け、攻撃パターンも豊富。
ドレイクと同様に攻撃した元素に耐性を持つようになるが、両翼のコアを破壊してダウン状態になると、耐性がリセットされる。
なお、生息地はスメールのディーヴァーンタカ山の洞窟の中なのだが、最寄りのワープポイントから若干距離がある上に、洞窟の入り口がわかりにくいのが、ある意味欠点となっている。
エネミー以外の特殊個体
カカタ
ティナリの伝説任務に登場した遺跡防衛者の同型機。他の防衛者と違い色が白っぽい。
何故か人間を襲わないなどの奇妙な行動をとっていた。
実は機械に感情を与える研究をしていたある学者の元にいたが、主が無茶をしすぎたために体調を崩し死亡。かつて自分を主が修理したみたいに彼を「修理」しようと機械のパーツを集めており、不完全ながらも自我に目覚めていた。
この時点で機能停止寸前であったが、最終的にティナリに引き取られ、修理された上である場所で元気な姿を見ることができる。
余談
孤雲閣の南部では恐ろしい事に、4体同時に相手取るエリアがある。
考えなしに無策で飛び込めば最期、時間差の発射でミサイルの弾幕を張ってくるわ、画面外からいきなり飛び掛かってくるわ、一斉、あるいは時間差で薙ぎ払いを放って全滅するまでお手玉にされるわと、それはもう素敵な地獄絵図が待っている。
最初は休眠状態なので、無視して探索しようにもうっかり近づきすぎて起動させてしまったら他の3体も同時に目覚める。こうなるとミサイルの横槍を幾度となく入れてくるので探索どころではなくなってしまう。
頼れるフレンドと協力するか、攻略動画を参考に殲滅の糸口を見出すかは旅人次第。もし処理できるようになれば、素材集めの絶好の狩場になるだろう。
Ver2.4で開催されたイベントでは、何とこのエリアの近くがイベントエリアに指定されている上、そちらでは宝盗団との戦闘が発生する。即ち、イベントエリアへの接近ルートや戦闘の推移によっては(一時的であっても)宝盗団6名+遺跡守衛4体を同時に相手取ることになる。重々注意されたし。
また、稲妻・鶴観島と淵下宮でも3体の遺跡守衛を同時に相手取るエリアが存在する。行動パターンは孤雲閣の遺跡守衛と同じなので注意。
また、世界任務「螭(みずち)の話」では、合計5体との連戦が存在する。正確には「守衛1→守衛3→ハンター1」の順で相手することになるが、装置の耐久度を守りつつ、更にエリア上空からの落石によるダメージをケアしつつ戦うことになるため、実質的な時間制限付き連戦であり、かなり難易度が高い。幸いエリアは水が張っているので、氷元素による凍結反応で足止めすることで少しは楽が出来る。もしくは孤雲閣同様フレンドの力を借りるのも十分選択肢に入る。
ドラゴンスパイン各地には埋もれた遺跡守衛が複数体確認できるが、何かしらのコードを発している。
詳細は控えるがこれを解読して繋げると、ある文章が浮かび上がってくる。
現状ストーリーに関わっておらず精々がアチーブメント要素だが、気になる旅人は探してみよう。
Ver.3.0で実装されたスメールでは「遺跡巨像」と呼ばれる遺跡守衛型の超巨大ロボットが山に埋もれる形で存在している(Ver.3.1時点では、森林地帯、砂漠地帯に一体ずつ確認できる)。現在では完全に稼働を停止し、地形と一体化してしまっている状態となっている。
世界任務でそれぞれの巨像の内部を探索できるのだが、動力を一部だけ回復させることができ、ごくわずかではあるが、操縦席で操作することができる
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ロボット兵…古代文明が生み出したロボットの代名詞。流石に空は飛ばないが、上位個体の「遺跡重機」は目からビームを発射する。
以下、遺跡守衛が登場する各伝説任務のネタバレ注意
自立装置の中ではサービス開始当初から存在するためか、ストーリーでの出番は多い。
もしモンド周辺を探索せず任務を優先していた場合、最初に遭遇するのはガイアの伝説任務・孔雀羽の章だろう。
ガイアの策略で袋小路に追い詰められた宝盗団が扉の先へ逃走しようとしたとき、ばったりと鉢合わせてしてしまった。結局逃走を諦めて助けを求めてきたのでこれを相手取る事になる。
まだ序盤なのでステータスは控えめであり、比較的楽に倒せるのが幸いか。弱点を狙える弓使いのアンバーもいるので、ここで立ち回りを覚えよう。
ウェンティの伝説任務・歌仙の章ではなんと、ティミー(モンド城入り口の城橋にいる男の子)の空想の友達という形で登場した。
曰く、ハトを脅かす悪いヤツがいたら友達にやり返してもらうのだとか。
…通りかかって脅かすばかりか、彼の目の前でハトを鳥肉に変えてきた旅人諸君は彼の友達の同胞からやり返されないよう注意しよう。
タルタリヤの伝説任務・空鯨の章ではファデュイの研究対象であった事が明かされた他、璃月のとある遺跡を改造した研究所が登場した。
ここで研究していた執行官は公式漫画でも登場した「博士」であり、彼が研究に飽きてここを放置した結果、周辺地域では研究所から脱走した遺跡守衛の目撃情報が相次ぐようになった。
また、タルタリヤの弟のテウセルは兄から吹き込まれたか、遺跡守衛の事は正義の味方「独眼坊」と信じて疑わない。(ファデュイ執行官という国の闇の立場も「おもちゃ販売員」という職業で偽っている為、それ絡みの「商品」という形らしい)
紆余曲折あって研究所を訪れた一行は、まだ稼働する遺跡守衛が陣取る大広間に辿り付いた。
サプライズを用意するための「かくれんぼ」という形で1分時間を貰い、大広間の遺跡守衛を旅人らと共に無力化していくが、更なる増援で絶体絶命の危機に陥ってしまう。
ここでタルタリヤは弟の夢と安全を守るため、まだ傷が癒えてない事情から使用を封じていた魔王武装を解放し、たった10秒で複数体の遺跡守衛を無力化させる荒業を披露した。
大広間に散乱した遺跡守衛の残骸の山はまさしく圧巻、テウセルは夢で見たという「独眼坊の世界」と同じ光景に大はしゃぎであった。
とはいえ流石に無茶が祟り、動くのも精一杯な今の自分を弟に見せられないタルタリヤは帰国した時のお土産として用意していた「独眼坊の人形」を旅人に託し、弟に別れの言葉を告げずに研究所から姿を消した。
それまで脅威として描かれていた恐ろしい兵器が、兵器しからぬ愛くるしい姿になったぬいぐるみは一見の価値あり。
以下、魔神任務におけるネタバレ、並びに遺跡守衛の真相につき隔離
謎多き男、ダインスレイヴと共にアビス教団の陰謀を追う中で、彼の口から遂に遺跡守衛の真相が明かされた。
その起源はアビス教団と同じくカーンルイアであり、当時のコードネームは「耕運機」だったという。
当然普通の農作業用ではなく、カーンルイアの国是――― 「土地は農具で耕すものではない、鉄と血で簒奪するものだ」 ―――の下で開発された無人自律型の侵略兵器である。
やがて、カーンルイアの崩壊と共に主を失い、制御不能になった耕運機達は独りでにテイワット大陸を彷徨うようになった。
その大半はかつての文明に共鳴するかのように、今も各地の古代遺跡周辺を彷徨っている。
遺跡周辺を守るように巡回し、不用意に近づく者に容赦なく襲い掛かる。
この印象からいつしか、今を生きる人々からは「遺跡守衛」と呼ばれるようになった。
テイワット各地の遺跡や平原に稼働・休眠・残骸問わず多数の機体が存在することや稲妻・海祇島地下の淵下宮や璃月の層岩巨淵でもその存在を確認でき、また上述のようにスメールでは種類は違うが超巨大なロボットの残骸が存在している。旧カーンルイアのその貪欲な領土欲と驚異的な技術力が窺えるだろう。
また、「私たちはいずれ再会する」予告編では蛍が遺跡守衛を従えて行動する姿が描かれている。
先述の通り遺跡守衛の殆どは半ば暴走状態に近いのだが、この個体は完全にコントロールされている。
通常の遺跡守衛との差異はコアが発光していない程度だが、どういった原理なのかは不明。
最古の耕運機
ダインスレイヴが読み解いたアビスのメッセージの中で示唆された存在。
用いられているパーツが特別製らしく、これがアビスの計画に必要不可欠な代物だという。
最古の名に違わずこの個体こそがプロトタイプであり、後に製造された耕運機は全て量産仕様のレプリカ。
外観上の差異は見受けられないが戦闘力は並みの個体を遥かに凌駕し、なんとかつては北風の狼・アンドリアスとも交戦したらしい。当時、アンドリアスは試練場に迷い込んだ「機械」を試練を受ける勇士として扱い戦ったが、損傷を受けると試練場から去っていったという。その実力は「力は魔神に及ばないが神の目を持つ者よりも上」との事であり、この時点で只者ではない事を示唆している。
奔狼領から去った最古の耕運機は旧モンド・風龍廃墟に辿り付き、そこに踏み入れた者へ高所から無差別にミサイルを撃ち続け、その1年後に機能を完全に停止した。
天から火の玉(ミサイル)が降り注ぐ災害は、竜巻の魔神の呪いが引き起こしたものと恐れられ、当時の人々からは「暴君の遺恨」と呼ばれていた。(後に魔神と火の玉との関係性が見出せなかったからか、魔神と「暴君の遺恨」の関連は教会から否定されている)
ではどこで機能停止していたのかというと、実は中央の高塔(トワリンの秘境の1階下)に居座っていたあの個体である。
なんとか一行はアビス教団より先に辿り付き、ダインスレイヴの手によってコアは抽出された後、アビスの計画を阻止するべく彼が保有する事になった。
開発チームによる制作裏話