概要
漢字では『枢』『樞』『絡繰』『機巧』『機関』と表記される。
現代では特に、近代的な燃料や電気によって動力を得るものではなく、ゴムやバネ、風や水銀・鉛などの重りによる慣性などを動力源とするものを指す場合が多い。
古くは奈良時代まで遡るが、戦国時代に西洋の技術が流入すると、江戸時代にかけて時計の機構を参考にした機械仕掛けの精密なものが次々と製造され、上流階級のあそびや、大道芸の一つとして人気を集めた。
有名なからくりとして、茶運び人形、弓曳き人形、からくりみくじ、水時計などが存在している。
江戸期の名古屋はからくり文化の一大中心地であり、モノづくりの基礎になったという評もある。現代でも名古屋や岐阜にはからくりを用いた祭礼文化や展示物が多く残存している。
技術的には西洋におけるオートマタと同義であるが、日本のからくり人形は芸術的な観点で別物とされることが多く、西洋でもkarakuriと表記される。
日常において、陰謀や裏仕掛けがあることを「なにか絡繰りがある」と表現することもある。
創作におけるからくり
もっぱらからくり人形やからくり屋敷というかたちで用いられることが多い。