概要
ファデュイのエージェント。尖兵として各地に時々出没する。
いわゆるフィールドエネミーなのだが、雷蛍術師やデットエージェントのように単独でなく複数人で行動している。
それぞれが異なる元素を操り、対処法も異なる。そんな複数の種類が徒党を組んで襲ってくるため上記の2名よりもある意味厄介。
また、目的や利害が一致していれば、現地の傭兵やゴロツキとも手を組むのか、稀に宝盗団や野伏衆、エルマイト旅団と行動を共にしている場面も。
分類と対処法
共通
風拳を除いた全てのファデュイ先遣隊は戦闘から一定時間経過するか、ダメージを一定以上受ける、あるいは味方が倒されることで元素シールドを展開する。
このシールドは被ダメージを大幅にカットする他、弱点となっている元素以外での破壊はほぼ不可能となっており、対応する元素を持つキャラクターがいないと詰みかねない。凍結を駆使してシールドを展開される前に倒す方法もあるが、こちらも難易度が高い。
この為、戦う場合は事前に弱点を突ける元素のキャラをパーティに入れるか、あるいは元素爆発を全て使い切ってでもシールドを張られる前に倒すかの二択を迫られる事になる。
ただ、物理耐性はそれほど高くないため、レザーやエウルアなどの強力な物理アタッカーと超電導の元素反応を合わせてシールドの上からごり押すのもあり。
この他甘雨などの超火力キャラの攻撃でも十分にダメージが通る為、十分に育成できていればシールドを張られてもある程度は割と何とかなる。
集団でエンカウントした場合、楓原万葉やウェンティのような吸引スキルで一箇所に集めたり、アンバーやティナリなどで敵の視線を逸らすことが有効である。
重衛士(水銃・氷銃)
- 水銃
「いい娯楽だ!」
名の通り水の弾丸を放ち、接近戦では体当たりを、遠距離ではジャンプ攻撃を仕掛けてくる。
その真髄はヒーラーであり、回復弾で他の先遣隊を回復させてしまう上にその回復スピードが尋常ではない。放っておくと無限に回復されていつまでも全く倒せない状況に陥りがちなので、いずれはこちらがやられてしまう。最優先で撃破しよう。
回復させる際に「サボるんじゃない!」「まだ休憩時間じゃない!」「働け!」と怒鳴ることから、他の先遣隊よりも立場が上なのかもしれない(あるいは単に仕事に厳しいだけか)。
弱点は氷・雷。
- 氷銃
「冷たくサクサク♡」
行動パターン自体は水銃と同じだが味方を回復する技は持たない。冷気ばら撒き攻撃は連続でダメージを受けてしまう(しかもそのDPSが異常)ので正面戦闘は避けたいが、動きは鈍くなるのでダッシュで距離を取るか背後に回り込んで攻撃しよう。だが、水銃やミラーメイデンとの組み合わせは脅威になるのは言わずもがな、常に湿潤状態になる雨天ではこちらの炎元素が弱まってしまうのでシールドを割りにくくなる以外にも、凍結で全く動けなくなる上に冷気で一瞬でHPを溶かされるという最悪の部類となる。雨の日や水辺では絶対に出くわしたくない。
「凍ってしまうヨ♡」「冷凍の時間だヨ♡」「逃げられないヨ♡」「冷凍食品だぁ」とやけにネットリとした話し方で、笑いながらこちらを冷凍食品にしようとしてくるヤバい人。
弱点は炎。甘雨の伝説任務では散歩がてらラズベリーを採りに来るという可愛らしい(?)一面も見られる。
前鋒軍(雷ハンマー・風拳)
その名の通り前衛役。
- 風拳
「まだ始まったばかりだ!興ざめさせるなよォ!!」
いわゆるタンクで、上記の通り唯一シールドをまとわない代わりに、時折ガードで味方を庇うようにこちらの攻撃を防いでくる。
一応ガード時にシールドを張りはするが、前方だけな上に展開中は行動できないので張られた場合は背後に回り込んで攻撃するのが有効。また風元素に反応する元素攻撃を当てると強制的に解除する事もできる…が、確定でその後に吸い寄せた上で強烈なカウンターを叩き込んでくる。タイミングを合わせて回避すれば何とかなるが、雨の日や水辺、松明の近くでは勝手に解けて吸い寄せてくるし、特に複数の敵とエンカウントした時やスタミナが切れた時は自由に身動きできない事も相まって厄介な事この上ない。
ヒーラーとしての役割も兼ねており、風元素の力でシールドを破られダウンした味方を一瞬で復活させるのだが、どれだけ離れていても瞬時に復活させる。上記の吸い寄せ攻撃も厄介である為水銃重衛士と同じく優先的に倒したい。
やたらと暑苦しい好戦的な物言いをするが、「逃げられないぞォ!」と意気揚々と相手を煽った直後に「あ、俺もだ…」と急にヘタレるお茶目さん。
- 雷ハンマー
「言葉は不要だ」
筋骨隆々とした巨体にドデカハンマーという分かりやすい見た目の通り、こちらに突っ込んできて強力な一撃を叩き込んでくる。動き自体は遅いものの、攻撃時に周囲に雷をまき散らすので間一髪で避けても大ダメージを受けて吹き飛ばされてしまう。オマケに雨天では感電も追加で入るので動向には目を光らせておこう。
あまり時間を無駄にしたくないタチなのか、攻撃の際に「速戦即決」「時間がない」「すぐに終わらせる」と呟くせっかちさん。
氷元素が弱点。
遊撃兵(炎銃・岩使い)
見た目は華奢な支援役。詰められると炎はバックステップで、岩はテレポートで距離を取る。
- 炎銃
「バーベキューの時間だ~ヒャッハッハー!」
炎をまとった銃撃を最大で3点バーストで撃ってくる…が、一発でも当たると強制的にその場でモーションをキャンセルされ拘束されるので実質全部当てられるというミラーメイデンに次ぐ厄介な敵。しかも一発一発の火力も地味に高い。一応、一旦撃ち始めると基本こちらを追尾する事はないので横に走れば意外と簡単に避けられる。
「高温消毒!」とか言ったりバーベキュー感覚で戦ったりと色々ヒャッハーな人。ウェルダンがお好みな模様。
弱点は水。その都合上、水辺に誘導するとあっという間に元素シールドが溶ける上、雨天では何もしていなくても勝手にダウンしてくれる。雨が降っていたら積極的に喧嘩を売りに行こう。
なお、ファデュイ先遣隊の中では数が多いのか多くの場所で見かけることが出来る他、世界任務等での出番も多め。
- 岩使い(メイン画像)
「岩、出でよ!」
扇状3方向に岩弾を杖から飛ばし、広範囲に弓攻撃を防ぎ、仲間の攻撃力を上げるバリアを展開してくる…が、別にバリア内に閉じ込められる訳ではないので気にせず戦おう。
弱点は岩元素、両手剣及び爆発。過負荷反応も有効。バリア展開時は全く行動できなくなるので、その隙にボコボコに殴るのもヨシ。なお、シールド展開中に岩元素と反応する元素攻撃を当てても結晶反応は発生しない。
何かと曲者揃いの先遣隊の中では比較的(というか唯一)マトモな性格だが、言葉の端々に面倒臭がりな節がある。
どちらも重衛士や前鋒軍と比べるとそんなに強くないので、後回しにしてもよいだろう。
余談
はっきり言ってしまうと、殆どの旅人達からは蛇蝎の如く嫌われている。
理由としてはやはりその面倒臭さと見返りのなさだろう。
元素シールドを展開するエネミーは先遣隊の他にも複数存在するものの、大抵は弱点元素でなくとも攻撃すればある程度削る事が可能となっており、仮に編成に弱点を突くことのできるキャラがいなかったとしても十分に対処は可能である。しかし、先遣隊の場合そうはいかない。上述の通り弱点元素でなけばシールドを割れない為、キャラ編成がかなり縛られてしまう。
とはいえ上で述べた通り、少しずつではあるが元素シールドを張っていても過負荷反応や物理攻撃などでHPを削る事は一応できる。適したキャラがいない場合は時間を掛けてでもチマチマ削っていくのも手の一つ。
だがしかし、アップデートで更に硬いシールドを使う敵が現れた…
更に宝盗団や野伏衆等と徒党を組んでいた場合は、彼ら側の妨害を喰らいつつ、先遣隊の強力な攻撃を受けたり、元素反応で更にダメージを食らうなど、別の意味で厄介な敵になったりする。
また、前鋒軍や重衛士は体格が大きいため、この手の雑魚敵一掃に重宝するウェンティの元素爆発でも引き寄せることができない。運よくウェンティをゲットしヒルチャールや宝盗団相手にウェンティ無双していた旅人たちを絶望に叩き込んだであろうことは想像に難くない(しかも、デットエージェントや雷(氷)蛍術師には普通にウェンティの元素爆発は効く)。
一方、遊撃兵は先遣隊では唯一重撃やヘッドショットによる吹き飛ばしが効く部類の為、スタミナに余裕があれば重撃を連発してシールドを張らせずに完封する事も可能。
そしてドロップ品も固有のものがなく、デットエージェントや雷(氷)蛍術師も落とす『〇〇の記章』のみ。
ただ、霧虚ろや刀のついでに集めるより、記章だけをピンポイントで集めたいという時には集めやすいか。
※Ver1.2で追加されたデイリー任務「執行官様のために!」ではドラゴンスパインで先遣隊を3体倒すというものであり、極寒ゲージに気を付けながら彼らと戦わなくてはならない。ただし、篝火が近くにあるのでゲージの回復は容易であるうえに、こちらでははじめに2体が出てきて、倒したら残り1体が増援として小出しで来るので若干戦いやすい。
ただし、Ver2.0で稲妻で出現するタイプは極寒ゲージがない代わりに一度に3体出てくる上に増援2体の計5体を討伐とかなり難易度が上がっている。
そしておぞましい事に、稲妻のとあるクエストでは上記全ての種類の先遣隊が束になって襲いかかってくる場面がある。
孤雲閣のみんなのトラウマよろしく、炎銃と岩使いに妨害されるわ、氷銃に凍らされるわ、水銃に無限回復されるわ、やっとの事で元素シールドを破れたかと思いきや風拳に即座に復活させられるし吸い寄せられるわ、雷ハンマーにボコボコにされるわと阿鼻叫喚の地獄絵図が繰り広げられる事は想像に難くないだろう。蛍術師やデットエージェント、ミラーメイデンが混ざってないのがせめてものお情けか。
挙句彼らと戦う場面は徒党を組んでいた野伏衆と宝盗団との連戦を終えた後であり、彼らとの戦いで体力を消耗した後に戦う事になるという事を加味しても、稲妻屈指の難関クエストであると言えるだろう。
だが最近では様々なキャラや武器、聖遺物などが登場しプレイヤーサイドの火力が上昇したVer2.6現在では、しっかりとキャラの育成を進めていればシールドを展開される前に倒したり、シールドの上からゴリ押しすることもそう難しくはなくなってきている。
とはいえキャラ育成が進んでいないうちはやはり脅威だし、何だかんだでコンビネーションは成長しても油断はできない。特に初心者にとって対処の難しい敵であることに変わりはない。
上記のドロップアイテムの件に加え、メニュー画面の「冒険の証」の項目ではデットエージェントや雷(氷)蛍術師、ミラーメイデン達が「精鋭」扱いに対し、先遣隊は「普通」となっていることから、立場はデット達よりも低い一般兵ポジションの可能性がある。低レベル帯の隊員を倒すと「新兵の記章」というアイテムをドロップする事からも、先遣隊はファデュイに入隊してから日が浅い兵卒が配属されているという事も推測できる。
逆を言えば、一般兵/新兵でもこれだけ強いとも解釈でき、ファデュイとそれを統べるスネージナヤの軍事力の高さがうかがえる。
何だかんだいってフィールドエネミーの中では指折りに強い先遣隊だが、彼らは基本的に消耗品という扱いであり、それは雷蛍術師やデットエージェントなどの精鋭、ファトゥスのような幹部クラスの者も例外ではない。
ファデュイのメンバーは「兵士」である以上に「兵器」という一面が大きく、隊員自身も国と氷の女皇の為ならば自らを犠牲にする事も厭わない。
しかし一方で隊員として育てられた孤児や飢えと貧困から家族を養う為に止むを得ず入隊した者も多数いる他、そもそも陰謀とは無関係の任務で派遣された隊員も多数いる。特に層岩巨淵や「ビルキースの哀歌」などのクエストでは自分の使命と命・家族との間で苦悩する彼らの姿が見られる。
風拳のヘタレ台詞からも彼らの扱いが窺えなくもない。