ホークアイ「大佐は雨の日は無能なんですから、下がっていてください!」
マスタング「?!」
概要
単行本2巻・第7話で、エドとアルがスカーに襲撃される。だが程なくして、マスタングが救援に駆け付け一命を取り留める。その際、マスタングは得意の「焔の錬金術」で傷の男を迎え撃とうとしたが、突然ホークアイがマスタングに足払いをかけてこかし、マスタングがホークアイを批難。そして、上記のやり取りが出てくる。
そもそもマスタングの錬金術は、空気中の酸素等の可燃性ガスを操り、そこに向かって「発火布」という特殊な繊維の布で出来た特注の手袋で火花を飛ばし、ピンポイントで攻撃できる強力なもの。
しかし、肝心の発火布が湿ってしまうと、湿気たマッチ同然になってしまい、錬金術が封殺されてしまうという単純ながら致命的な欠点を持つ。
よって水に濡れる、天気が雨になるなど、水分の多い環境では、マスタング自身の戦力が格段に下がってしまう・・・・・・
この一件以降、マスタングをいじるネタとして公式に『雨の日は無能』がちょくちょく出てくるようになった。
ただし彼の錬金術自体は可燃性のガスを特定の場所に生成するのが主能力であり着火手段さえ問わなければ雨の中でも無効になっているわけでは無く、密閉空間で水を分解して酸素と水素を量産し、ライター等の着火器具を使えば戦えないことはない。…というより、そちらの方が「焔の錬金術」は、より凶悪な性能を発揮する。しかし、水素は非常に燃えやすい上に爆発範囲も広範なため、周囲に危険過ぎるという理由で使えない。実際『水が苦手』というのは、こちらの理由による部分も大きい。
人造人間(ホムンクルス)のラストとの戦いで発火布をやられた時には、壊れたハボックのライターと、自らの血で手の甲に描いた錬成陣という非常手段を用いた。
さらにFA版では、リザ中尉に大量の予備手袋が入ったカバンを持たせる事で補っている。
・・・・・・ちなみに、マスタングに「焔の錬金術」を教えたのは他ならぬホークアイの父親であり、上記の「雨の日は~」の発言はギャグであると同時に彼女が「焔の錬金術」の詳細を知っていると言う綿密な伏線でもあった(直後にハボックも湿気てちゃ火花出せないと納得しているため部下には周知の事実ではあったようだが、誰もそのことに思い至らない中真っ先に気付いて行動に移している)。
ゲーム版『迷走の輪舞曲』でも反映されており、クリア後のおまけイベントで操作キャラがエドから大佐に変わるも、イーストシティ下水道の水道管から漏れた水が大佐目掛けて全身に浴びてしまい、操作キャラが大佐なのに戦闘に参加できない事態に陥る(一応後に大佐が挽回するが)。
また、炎繋がりで同じ様な状況に陥っている藤原妹紅、水に濡れると力が出ないアンパンマン、砂の能力が使えなくなるサー・クロコダイルにも、まれにこのタグが使用される。