概要
原神の敵勢力の一つである「ファデュイ」に所属する一般構成員の内、ネームド有で、任務などに個人キャラとして出番があるものをここに記載する。
最高幹部であるファトゥスについては、そちらの記事を参照。
組織としては数多の横暴さや非道行為が目立ち、テイワット中の人々から嫌われ警戒されている"愚人衆"だが、彼らも心を持った人間の集まりである以上、その内情や姿勢は十人十色である。
構成員
モンド
- ミハイル&リュドミラ
特に意識せずにゲームをやっていると最も多く顔を合わせるであろうファデュイの男女コンビ。モンド城の噴水広場近くのワープポイントで屯している。魔神任務(メインストーリー)が進むとどこからかその情報を仕入れてきて、自信過剰のミハイルが楽観的に切り込み、心配性のリュドミラが慎重な意見を返すのがお約束となっている。
- ヴィクトル
モンド城の大聖堂内にいる構成員。ここで「淑女」と合流する手筈になっているらしいのだが、上司が自分の思惑で動いているせいか、いっこうに合流できず待ちぼうけを食らっている。
高圧的でこそあるものの根は悪い人ではないのだが、ファデュイということもあり住民に敵視されており、しかもいつもいる場所が場所だけに大聖堂のシスターたちの白い目に耐える日々を送っている。
話しかけてくれるのは旅人と、教会でよく出会うリリーという少女のみというかなり悲惨な状況なのだが、リリーが自分に懐いてくれた上に、彼女が父親に「ファデュイに会うんじゃない」と何度諭されても慕ってくれていることには内心感謝している。
いわゆる名有りのモブキャラなのだが、サブイベントに何度も登場したりと地味に出番が多い。
稲妻で「淑女」が戦死してしまい、彼がここにいる理由がなくなった後で追加されるデイリー任務では、人事異動で彼がモンドから去ることが決定。唯一の心残りであるリリーに旅人の協力で感謝のプレゼントを贈るとモンドから去って行った……。
だったのだが、今度はスメールに赴任し旅人に再会。相変わらず周囲の住人には警戒されているのだが、村八分状態だったモンドよりは全然マシらしく、趣味である木彫り彫刻を近所の子供たちにプレゼントしたりと穏やかに暮らしている。デイリー任務についても、ファデュイ絡みではなく木彫りの材料の調達を頼んでくるほど。
ただし、リリーの事は今も気にかけている。
- アガフィア、ザハール、エフカ、ヤコブ
Ver.2.8で金リンゴ群島での期間限定の世界任務に登場する4人組。アガフィアはミラーメイデンで、他の3人は先遣隊(順に水銃、雷ハンマー、岩使い)。
上司に当たる技術者ペルシーコフの実験に付き合わされた結果、錯乱状態になり離れ離れになってしまったが、旅人に助けられる。
父親を失い天涯孤独であるヤコブを3人が支えており、とても仲が良い。
なお彼らの口ぶりから、この時点で旅人とパイモンは組織のブラックリスト入りしている模様。
璃月
- ヴラド&ナディヤ
北国銀行の璃月支店の入り口で守衛を務める。ヴラド(男)が昼担当でナディヤ(女)が夜担当。シフト外の時は港で海を眺めている。直接顔を合わせた事は無いが、ナディヤの家族宛ての手紙が手違いでヴラドに届いてしまったことがきっかけで親密に文通をしあう仲になった。
2022年3月のVer2.6で璃月とファデュイが断交状態となっていることが判明したが、北国銀行は莫大な賠償金を払わされる事にはなったが変わらず営業を続けており、二人も今までどおりに守衛を務めている。
これだけならただのモブキャラなのだが、実はこの2人、毎年の海灯祭では必ず2人そろって登場しており、ファデュイ構成員の中でも良い意味でのキャラ人気を獲得している。
最初はVer.1.3「明霄、海に昇りて」の公式PVの中でこの2人と思われるファデュイのカップルが登場していたことがTwitter上で話題になり、実際に開かれた2021年2月の1回目の海灯祭では、休暇でも貰ったのか、遂にこのカップルが対面した。どうやら祭りの見物中に偶然出会ったようでお互い文通相手とは気づいていないのだがすでに意気投合しており、その会話内容は聞いているこちらがニヤニヤしてしまうこと請け合いであった。残念ながら海灯祭終了後は元のシフトに戻っている。
2022年のVer2.4での2回目の海灯祭でも、クライマックスのムービーで祭りの会場で待ち合わせしている様子が描かれており、どうやら交際は順調のようである。
もちろん、2023年のVer3.4での3回目、2024年のVer.4.4での4回目の海灯祭でも2人してデートを楽しんでいる様子が見られる。3回目時に公開されたアニメ版PVでも背景キャラ扱いだがしっかり写っている。
- アントン・メルニコフ、ラドミール、ティモール、ダニーラ
長期間にわたり層岩巨淵地下で調査任務をしていたファデュイ先遣隊(アントンは風拳、ラドミールは水銃、ティモールは炎銃、ダニーラは岩使い)。アントンの階級は曹長。過酷な環境下で隊長をはじめとして仲間が次々倒れていく中で、それでも残ったメンバーをまとめようと奮闘していた。
上記の情勢の悪化で食料などが尽き欠け、部隊が崩壊寸前となったところを見かねた旅人に助けられ、なんとか本国へ帰って行った。彼ら自身は、ファデュイが璃月で起こした事件を全く知らず、むしろ任務が双方の国益になると本気で信じていた。
なお彼らの部隊は「雄鶏」の部下であること、ファデュイ内では軍隊と同様の階級制があることが初めて明言された例でもある。
- ロマンスキー
第9中隊の隊員。台詞のみの登場。
層岩巨淵地下でアントン達と共に調査をしていたが、過酷な状況で衛生拠点にいたが、旅人達が来る前に死亡したことがダニーラの口から語られている。
- カタリナ・シュナイツェフナ
層岩巨淵地下に派遣された雷蛍術師。
層岩巨淵・地下鉱区で調査をしていたが補給線を断たれた上、仲間と逸れてしまう。最深部にほど近い場所にキャンプを構え耐え忍んでいた。行動はファデュイの理念に忠実だが融通はきくほうで、旅人に消息を絶った弟のニコライの探索を依頼してくる。
リュドヒカとは同じ孤児院の友達の他、層岩巨淵の任務に就いているアントン達とは面識があった模様。
稲妻
- ナタヒカ
邪眼工場で指揮を取っていたミラーメイデン。戦闘時に「工場の御中殿」と表示される。スカラマシュが本編中に言及する「首謀者」の部下であると思われ、後述のスパイ「ネイサン」を助けるよう協力者に指示を出している。名前こそ出てないが間章で再戦することになる。
- ブソリカ、藤田、多恵
「奇妙なおみくじ」に登場する構成員。
普段はスメール人や稲妻人に変装してスパイ活動を行っている。
旅人のことをファデュイの新入りと誤解して様々な情報を教えるが、選択し次第では戦闘になる(左から岩使い、炎銃、氷蛍術師)。
- リュドヒカ・シュナイツェフナ
ある世界任務で登場する稲妻にいる雷蛍術師。孤児院出身だが、下記先生に命じられた非道な任務に負い目を感じており、衝突した旅人との交流もあり足を洗う事を決意。作中で最初にファデュイから足抜けすることに成功しており、一般人に戻れている。
- エフィ・シュナイツェビッチ
リュドヒカ達の上司に当たる男性で、教官も務めているのか「先生」と呼ばれる。
立場こそ「召使」の配下だが、実際は今は亡き「先代召使」の方針を信奉する過激派で、新たな手駒となる孤児を増やす殺戮計画を独断で推し進めていた。
そうしたブラック上司ぶり故、部下達からも内心では好かれていない。
- ネイサン
魔神任務第2章第2幕でゴローがいた抵抗軍の陣地にいた兵士。抵抗軍でも珍しい外国人であり、モンド出身……と自称していたが、第3幕の途中で閲覧できる文章から、実はファデュイのスパイであることが判明している。文章では「ネイサン閣下」と書かれていることから、地位は高いと思われる。
だが正体がばれた後、稲妻軍から逃げきれずに投獄された模様。
スメール
- プレヴァ&アレクサンドラ
表向きはスメールで商人をしているスパイの男女。
ファデュイとしての裏家業に嫌気がさしており、自分たちの死を偽装して足抜けしようと考え、旅人に協力を頼むのだが…。
- トロフィン・シュナイツェビッチ
スメールでの大型世界任務「森林書」シリーズの裏で暗躍していた「博士」傘下のデットエージェントで、アランナラ曰く「悪党」の正体。任務には忠実だが、良心の呵責にも苦しんでいる。
彼が最終的にどうなるかはプレイヤーの選択に委ねられるという、何気に初のパターン。
フォンテーヌ
ファデュイ経営の孤児院「壁炉の家」の所属者で、「召使」直属の若工作員たち。リネとリネットは実の兄妹。
旅人とは当初は少々揉めたりもしたが、最終的には立場を超えた友人のような関係に落ち着く。
現状非幹部のプレイアブルは彼らのみ。詳細はリンク先を参照。
- マリノフスキー
フォンテーヌの世界任務「往事追跡」に登場する水銃重衛士で、体格に寄らず非常に俊敏。階級は中尉。
温厚な性格のサボり屋で、部下達共々あてがわれた閑職を享受し呑気な日々を送っていたが、下記シュミロフが仕切るようになってからは困窮。サボる為の口実として、観測塔を占拠する迷惑を起こした。
その後は旅人に成敗されるが、塔の占拠以外はこれといった悪事を起こしてなかった上、彼の境遇を聞いた被害者が同情したこともあり見逃された。
- シュミロフ
フォンテーヌの世界任務「往事追跡」に登場する雷ハンマーの先遣隊。
人事異動でマリノフスキー隊の副官として配属されたが、規律に厳格かつ高圧的で、彼が来てからの部隊は昼寝はおろか、満足な食事や雑談さえも許されないほど窮屈になった。
結果、マリノフスキーを始めとした多くの隊員からも非常に嫌われており、世界任務中での会話や先遣隊が隠していたノートからもそれが窺える。
- グルント・スネージヴィッチ
魔神任務第四章第五幕のエピローグで登場。
「召使」の配下であるデットエージェントで、劇中で半壊したポワソン町との提携を任された。
ファデュイらしからぬ穏やかかつ紳士的な若者で、ナヴィア達とも早々に打ち解けている。