概要
マンガはチャンピオンREDにて連載中。
あらすじ
西暦30世紀の世界。魔法が当然のように存在するこの世界で、100年前に勃発した人類と魔王の大戦争は多くの犠牲を払いながらも人類の勝利で終結し、大きく傷付いた文明の傷も癒えようとしていた。そんな折、1人の魔女が生後間もない乳飲み子を抱えてある街に降り立ち、コ=ロ神教会の前へその新生児を置いて姿を消した。
10年後、教会に引き取られたその子供は「紗伊阿九斗」という名を与えられて孤児院で育てられるが、常に平等と博愛を説き「聖人君子」を地で行く阿九斗の姿は周囲の人々を畏怖かつ困惑させた。しかし、当の阿九斗本人は他人に迷惑をかけないよう慎ましく生きたいと考え、やがて養子縁組の話がもたらされる。
ところが、阿九斗が孤児院を出る日に入れ替わりで孤児院へ預けられることになった少女が、寂しさからどうしても泣き止まずに周囲の大人たちを困らせている様子を見た阿九斗は、咄嗟に生活費として手渡されていた資金で高価な宝石の付いた髪飾りを買い、少女にそれをプレゼントしてしまう。阿九斗は少女に、「その髪飾りを大事にし続けていればきっとまた会えるはずだ」と告げ、孤児院を後にした。
5年後、阿九斗はコンスタン魔術学院高等部への編入試験に合格し、養父の元を離れることになった。魔法学院へ向かう途中のバスで、阿九斗はスハラ神への信仰と義理人情を重んじる在校生・服部絢子と友情の誓いを立てるが、その後に受けた健康診断の職業適性審査で、全く予想していなかったことを告げられてしまう。
「編入番号021番・紗伊阿九斗。将来の職業、魔王」
どうして職業適性が世界に破壊と絶望をもたらす存在である魔王とされたのか、阿九斗には全く心当たりが無かったが、噂はたちどころに学院内へ広まってしまう。学院では阿九斗が直接犯罪行為に手を染めない限りは普通の生徒と同様に扱うとの決定が下されるが、その日のホームルームで学級委員の座を巡って絢子と口論になってしまい、自身も今まで気付かなかった膨大な魔力の制御に失敗。大爆発を引き起こし、教室を全壊させてしまう。
その日から、学院を卒業するまで続く阿九斗の「魔王になる運命を克服する試練」が始まるのであった。
物語が進む中、実は阿九斗達が生きる世界は阿九斗達のいる宇宙から見た時の外の宇宙の存在に作られた箱庭の世界であったと判明、外部存在がもたらした陰謀と複数の不運が重なった事で帝国と帝国から脱出した人々が建国していた共和国、そして海底王国も含めた地球は「人々の負の願いが具現化した隕石」によって滅亡した。
その戦いの中で自動律になぜか「自分の間違い」を指摘されながら戻れず絢子や不二子を失った阿九斗は、淑恵の提案から衛星軌道で冬眠するけーな・ころねを残して全ての人々の魂が向かう死後の世界に送り、死後の世界で絢子・不二子・淑恵と結婚、終わりのない死後の世界で2000年に渡り絢子・不二子・淑恵と共に性欲を発散させる日々を過ごす。
その日々を終わらせた後、「無数の物語の可能性」をシミュレートしても納得いかなかった阿九斗は、滅亡の後独りかつてけーなと自動律で世界を変えようとした男大和望一郎と融合し別ルートの苦闘へと放り込まれていたヒロシとの対話や、その時再現した外部存在達との質疑応答で「自分ではこの事態をどうにかは出来ない」と痛感。
結果ヒロシが「作者」として、外見は違うが記憶だけは忘れずにいた絢子・不二子・淑恵が生きる他の世界を作り、物語は「完結」。
宇宙で待つ二人と再会した阿九斗は、ヒロシ以外の全ての魂を吸収し別な時空へと導き全てが終了する。
その後、一人だけ時間経過とは無縁であったヒロシだけが、ヒロシを主人公とする世界で生きることとなった。
概要
圧倒的な力をもつ主人公と主人公を慕うヒロイン達が繰り広げるコメディ要素・お色気要素・バトルファンタジー要素をもったストーリーとしてスタートし、アニメ化された範囲ではお色気要素を中心に描かれることとなった。
だがストーリー終盤では内容が変遷を重ね、非常にメタ的な「人類における「物語」の是非を問う」展開へと突入するという謎の路線変更となる。これによりファンの間でも理解不能な路線変更という事態に対する活発な議論が繰り広げられることとなった。(特にお色気要素を中心に描かれていたアニメで本作を知って原作を読み始めた読者が多かったため、あまりにも悲惨な結末に対する批判の声が出ることとなった。)
登場人物
絢子の妹。
アニメ
2010年4月から6月まで、独立UHF局などにて全12話が放送された。
お色気要素を中心に描かれており、AT-X以外の放送局では、服があまり破れなかったり、昏倒時の扇情的な表情をギャグ調に変更したり、お色気シーンにおいては「見ないで〜!」などが書かれたちびキャラの顔で部分的に隠すなどの自主規制が施されている。 (ブルーレイでは乳首など地上波で隠されていた部分が全て解禁されている。)
また、主な舞台であるコンスタン魔術学院の校舎は東海大学湘南キャンパスがモデルになっている。
主題歌
オープニングテーマ
「REALOVE:REALIFE」
作詞 - 畑亜貴 / 作曲・編曲 - 黒須克彦 / 歌 - スフィア
エンディングテーマ
「Everyday sunshine line!」
作詞 - こだまさおり / 作曲 - 関野元規 / 編曲 - TSUKASA(Sound Online) / 歌 - 麻生夏子
各話リスト
話数 | サブタイトル |
---|---|
Act1 | 魔王が誕生しちゃった! |
Act2 | おかしな監視員 |
Act3 | ちょっと怖い先輩 |
Act4 | 独房は楽しい? |
Act5 | 地下迷宮にご用心 |
Act6 | 臨海学校へ行こう! |
Act7 | 伝説の勇者現る! |
Act8 | あの子にご執心? |
Act9 | とんだお見合い騒動 |
Act10 | 阿九斗の帝都大戦争 |
Act11 | 女たちの最終決戦 |
Act12 | おしまいは完璧? |