概要
タツノコプロと中村健治監督によるガッチャマンの新作オリジナルアニメーション(ガッチャマンの新作は1979年~1980年放映の『科学忍者隊ガッチャマンF』以来33年ぶり)。女子高生が主人公を務め、「GALAX」と呼ばれるSNSが発達した現代社会を舞台としている。
本作では「ガッチャどころかマンすらない」という、ある意味「別作品と言われても通用してしまう」ガッチャマン達のスーツデザインが最大の特徴である。OPアニメーションの演出もかなりスタイリッシュ。
2013年に1クールが放映された。同10月26日に第2シリーズ『ガッチャマンクラウズ セカンド』の制作が明らかとなり、後に下記の『インサイト』として始動する。
ガッチャマンクラウズ
――可視化された僕らの心――
2013年7月から9月まで日本テレビ(関東深夜ローカル枠)にて放送され、CSの日テレプラスでも約1クール遅れで放送された。第1期最終回の12話には、Blu-ray/DVD収録映像特典のディレクターズカット版が存在する。
2015年、初夏。日本で第二の首都機能をもつ東京都立川市。高校生・一ノ瀬はじめは突如として目の前に現れた宇宙人、J・J・ロビンソンによって、地球外生命から人々を守る戦士・ガッチャマンに選ばれる。同じ頃、人気SNS「GALAX」の開発者・爾乃美家累もまた、怪人ベルク・カッツェから与えられた力「CROWDS」を使い、みんながヒーローになれる世界を目指して活動を表面化させていく。ガッチャマンとCROWDS――二つの道が交わる時、真にヒーローとなるのは……。
ガッチャマンクラウズ インサイト
――僕らは、僕らのことがしりたい――
2015年7月に放送スタートした続編。舞台は前作から1年後。
放送局は前期の日本テレビと日テレプラス(8月~)に加え、BS日テレ、テレビ新潟(9月~)でも放送される。
前日譚にあたる#0は動画配信サイトhuluで配信中。
「立川事件」から1年。よく晴れたある日、新潟県長岡市にUFOが墜落した。ガッチャマンも出動し、周辺地域が騒然となる中で、現場に居合わせた三栖立つばさは現れたJ・Jによって「NOTE」を引き抜かれ、ガッチャマンの新メンバーとなる。一方、UFOから出てきたのは数々の星を平和へ導いてきたという宇宙人・ゲルサドラ。世間が過激なCROWDS集団「VAPE」の狼藉に揺れる中、平和の伝道者と新人ガッチャマンがもたらすのは平穏か、新たな騒乱か……。
登場人物
インサイトより登場
重要用語
ガッチャマン
「生命体が持つ精神性特異能力が実体化した物体『NOTE』を力の源とする特殊な強化スーツを装着して戦う戦士の総称」(公式サイトより)。「CAGE(ケージ)」と呼ばれる拠点を中心として活動しており、本作では地球・立川CAGEの面々が主役。Gメンバーは「評議会」の一員であるJ・J・ロビンソンに素質を見出された地球人と、「評議会」から派遣された宇宙人とで構成されており、本編開始時点で在籍していた5名に主人公・はじめが加わることとなる。世間では名前こそ知られているものの都市伝説扱いされており、かれらの人知れぬ活躍がまともに評価される機会はない。
NOTE
一言にまとめるなら「ノート状の魂」。Gメンバーの能力の源であり、常人には知覚できない異層空間を展開する「アムネジア・エフェクト」もこのNOTEによる現象。
J・Jのもたらす予言が現れるほか、ページに書き込んだ内容は他のメンバーのNOTEに伝達されるため、通信手段としても使用できる。O・Dのものはメンバーの写真や多様なコラージュに彩られており、さながらアルバムのようになっている。
GALAX (ギャラックス)
累が構築した、アバターと仮想世界で成り立つSNS。人工知能「総裁X」によって必要な情報を検索・入手することが可能。ユーザー「ギャラクター」たちの膨大な情報を集積しており、有事の際には事態を「ミッション」化、マッチング機能によって対処可能なギャラクターを割り出し、事態が収集することで各人にポイントが入るという互助とゲーム感覚が並存したシステムを備えている。世間では非常に高い信頼度を誇っているが、依存という点から問題視する声も。
「世界のアップデート」を標榜する累は、GALAXが内発性の高い人物と判断したギャラクター100名を「HUNDRED(ハンドレッド)」に加え、人智を超えた力である「CROWDS」召喚アプリを配布。特定のヒーローなどあてにしない変革へと歩み出すのだが……。
CROWDS (クラウズ)
累が持つノートに備わる、いわば分身を生み出し操る能力。見た目は背中にアンテナの生えたあの妖怪。自身のCROWDSを遠隔地に出現させることも可能で、SNSを介して現実に作用する集団活動を可能とした、累の世界アプデ計画における切り札。意識を実体化させているため、CROWDSへのダメージは使用者の意識そのものに影響を与え、事によっては昏睡の危険もある。累をはじめとしてHUNDREDのメンバーにはGALAXのアプリという形で与えられ、累が発生させるアムネジア・エフェクト内でその力を発揮することとなった。
NeO HUNDReD(ネオハンドレッド)
1期の本編後半で登場した過激派組織。
混乱の活性剤としてカッツェに唆されたSNSユーザー達(辛い現実で追い詰められた梅田光一、CROWDSを使いたがるGALAXの利用者など)で構成されている。
メンバー全員がギャラクター兵に似たマスクを装着しており、作中ではカッツェから与えられたCROWDSで破壊活動を行なっていた。
関連イラスト
タグに関して
ガッチャマンタグのみで投稿されているケースもあるのだが、科学忍者隊ガッチャマンなども含まれてしまう関係上、マイナス検索の意味合いからもガッチャマンクラウズとフルネームでタグを付けるのが望ましい。
外部リンク
関連タグ
jubeat……アプリ版「PLUS」において、第2期主題歌である『Insight』が収録された音ゲー。『WHITE ASH PACK2』に収録されている(現段階ではアーケード版は未収録だが、前例もあるので可能性はゼロではない)。
シンクネット……CROWSと同様に現実世界に干渉できるアバターを利用者に与えるネットサイト。こちらは当初からテロ活動を前提としており、利用者のほとんどが同情の余地の薄い過激派で勢力が世界規模である等、「NeO HUNDReD」以上にタチが悪いと言える。