CV:石原夏織
人物像
新潟県は長岡市立朱鷺羽高校に通う女子高生。
1年生。15歳。身長164cm。血液型はB型。
一人称は「私」。感情をストレートに表し、気持ちが昂ぶると方言が出る。
花火師の曽祖父をもつ三栖立家の一人娘で、夢は後を継いで花火師になることだが曽祖父の悠(ゆる爺)からはなかなか見学もさせてもらえない。
任務のため自分の家にやってきた組織改革を行ったばかりのガッチャマン達と出会い、取材陣のド真ん前でJ・J・ロビンソンによりガッチャマンに任命され(ガッチャマンに変身できる)Gメンバーとなる。NOTEの色は青色。
色々複雑で型破りだった一ノ瀬はじめとはあらゆる面で対照的な、良くありがちな熱血系主人公像といえるキャラクター。極めて直情的な、何事もハキハキと受け答えする明るく快活な性格で、教育役となったはじめの事を「先輩」と呼んで慕っている。
反面すさまじく短気という、はじめとはまた違った形の問題児であり、有事の際には視野が狭まり周囲の声が聞こえなくなったり、「難しい事は判らない」と後先の事にまで頭を回したがらずに早期的な解決を尊ぶなど、一方的な正義感の持ち主でもあった。
また、なぜか当初は任意で変身出来ず、癇癪を起こした時にのみ可能としていた。
家の前に落ちてきたゲルサドラを「ゲルちゃん」と呼んで可愛がっており、平和を望むその純粋さにいたく感銘を受け、彼や民衆の心から出現した「くうさま」達と共にテロへの対抗や様々な政治改革へ手を出していく事になる。
表面上はうまく回っていた事もあり、上述の短気さから曖昧な形で難色を示すはじめに対し敵意を抱いたり、迷走するガッチャマンを辞めゲルちゃんと二人でやっていこうとする等、独りよがりな単独行動を始める様になってしまう。
しかし、くうさまが自分達に同調しない人間を飲み込んでしまうという事実を知った事で状況は一変。ゲルサドラに止めるよう懇願するも、彼がその事実に対して正当化を続けた事にショックを受け、彼の傍から離れ失意のうちに長岡に帰省。
その変心を悟り腹を割って話す気になったゆる爺との会話で、自分達が作ってしまった"空気"が"戦争の狂熱"にも似たものである事を知り、始めて自らの行いに対する責任を感じ泣き崩れた。
そしてはじめやゆる爺たちの励ましによって再起し、精神の余裕を得た事で「任意での変身」をものにして、自らの撒いた種を刈り取るべく東京に帰還。
そこで民衆に飽きられ、掌を返したかのような非難に苦しんでいたゲルサドラを助け、メンバー総出でゲルサドラに扮したはじめをズタボロにし民衆の害意を悔い改めさせるという「罪」を受け入れ背負った形で事態を収束させた。
その後は昏睡するはじめを(贖罪もあり)付きっきりで看病。彼女が目覚めるまで世間の平和を維持し、色々尖っていた精神も丸く柔軟なものに成長していたのだった。
Gスーツ
G-60
女性らしいラインをもつ華奢なメタリックレッドのボディに、ネコの耳と尻尾、細長な顔にぱっつんの黒髪ロングヘアーという何とも個性的なデザインのスーツ。
何故か先輩であるはじめやルイよりもナンバーが若いが、その理由に関しては言及されていない。
NOTEの特性は光を操り実体を持たせられる『閃光のNOTE』。劇中では足場にもできる花火状の光球や、リボン型のムチとして具現化している
前期1話からやりたい放題だった先輩に対し、序盤では変身すらできず力を持て余すことに。
性格も戦法も超トリッキーであった彼女(G-101)とは対照的に、優れたスピードとパワーで単純明快に攻撃する事を好むインファイター。パッと見翼は見当たらないが、OPでは高速飛行を行うシーンがあり、全身を弾丸のような空中バイクに変形させての高速長距離移動も可能としている。
余談
元々は期待の新主人公という触れ込みであったが、結果作中におけるある種の「戦犯」的な立ち位置となり、視聴者からの評価も微妙なものとなってしまった彼女。
劇中ではじめが「自分らに必要なタイプ」と言及していたように、考えるより先に行動する事で事態を好転させる主人公キャラは多いため、それが終始マイナスにしか働かなかったケースはかなり珍しいと言える。
むしろ本作は、彼女が”主人公に相応しい人物になるまでの物語"であったと言えよう。もし続編が出る事があれば活躍を期待したい。