「魔法少女、育てます。」
概要
本作は第1期『魔法少女リリカルなのは』と、第2期『魔法少女リリカルなのはA's』とは色々な点で大きく異なる作品になっている。
- 本作の時間軸は前作の10年後の話であり、なのはやフェイトなどの主要キャラクターの容姿や立場などが前2作とは大きく変わっている。
- 主な舞台も、前2作は日本の海鳴市(広義の意味での原作である『とらいあんぐるハート』シリーズの舞台でもある)だったが、本作では魔法文明の中心地のミッドチルダに変わっている。それゆえに(狭義の意味での原作である)『とらいあんぐるハート3』に由来する設定の影はほとんどなくなっている(本作以降、原作ゲームの製作元である「ivory」の表記が原作欄からなくなった)。
- 本作からの新規キャラクターが多数登場し、「機動六課」に配属された4人の新人フォワード(スバル達)の成長なども描かれている。
- 魔法の描写面では前2作とは違い(高速高々度の)飛行魔法が高ランク扱いとなり「飛べない」魔道士が数多く登場する。
- 前2作はそれぞれ「1クール全13話」で構成された4:3サイズでの制作・放送だったが、本作は「2クール全26話」で構成された16:9サイズでの制作となっている(ただし、本放送と再放送では処遇が異なる。詳細は下記に記載)。
シリーズでは最後の「地上アナログ放送にて放送された作品」である。また、9年という長い間「TVシリーズにおいてセブン・アークスが関わった最後の作品」でもあった(次作「魔法少女リリカルなのはViVid」ではA-1Picturesが制作を担当し、完全にハイビジョン放送になった。次々作「ViVid_Strike!」がセブン・アークス制作のため、最後ではなくなった)。
2008年10月には本編の3年後を描いたフォワード陣が中心となるドラマCD・StrikerS サウンドステージXが発売された。
2007年本放送
2007年4月から9月にかけて、地上波ではテレビ和歌山(和歌山)、三重テレビ(三重)、KBS京都(京都)、チバテレビ(千葉)、テレ玉(埼玉)、TOKYOMX(東京)、tvk(神奈川)のみの放送で、それ以外の「難視聴区域(ぐぬぬエリア)」はCSのファミリー劇場でしか視聴できなかった(のちに2008年6月から12月にかけて同じくCSのAT-Xでも放送)。
本放送では「アナログからデジタルの過渡期」であったため、地上アナログ放送では全局レターボックス状態で放送されており、地上デジタル放送では全局とも額縁放送になっていた。
2012年再放送
2012年1月から6月まで「劇場版2作目のプロモーション」も兼ねたのか、テレビ東京系列で放送(地域によって「実質再放送」だったり「本放送扱い」かは異なる)された。
このうち、岡山・香川(テレビせとうち。ただし「A's」は岡山県のみ条件さえ整えてサンテレビが視聴出来れば視聴は可能だった)、北海道(テレビ北海道)、福岡(TVQ九州放送)は「地上波におけるシリーズ初放送」である。大阪(テレビ大阪)は「実質再放送」という点を考慮しなければ「無印」以来の放送実績を持つことになった。
再放送では画面比が16:9サイズのフルワイドになっているうえ(実質「ハイビジョン放送」状態だが、画質はいわゆる「アップコンバート」である)、本放送版から修正されてクオリティが向上したDVD版の映像が用いられている(いわゆる「少し頭冷やそうかが怖くない方バージョン」)が、テレ東規制のためかなのは達の変身など女性の露出度が上がるシーンの一部には、DVD版に存在しなかった追加修正が施されている。
なお、次回予告はカットするという(ある意味の)暴挙に出ているが、これは元々「90秒が相場のTVサイズの主題歌」が本シリーズでは一貫してTVサイズの主題歌が110秒程度」である事も関係していると思われる(本放送がUHF局が多く、再放送が民放5大キー局の系列の一つであるため、CMの尺の都合であろう)。
ストーリー
「闇の書事件」(魔法少女リリカルなのはA's)から10年後の新暦0075年。19歳になった高町なのは、フェイト・T・ハラオウン、八神はやての3人は、育まれた絆を胸に、それぞれの夢を追うべく時空管理局に所属。一流の魔導師として活躍していた。
そんな中で新たに発見されたロストロギア「レリック」とそれを狙う謎の機械兵器「ガジェットドローン」の出現。「レリック事件」と呼ばれるそれらの状況に対応するため、はやては迅速に対応できる部隊が必要だと思い、ロストロギア関連の任務を扱うための部隊「機動六課」を立ち上げる。
一方、遡ること4年前。スバル・ナカジマは空港火災に巻き込まれた際、なのはによって命を救われる。自身の理想を体現したかのような彼女に憧れたスバルは、満天の星の下、管理局の魔導師になることを決意する。
それから4年経ち、紆余曲折の末に晴れて管理局魔導師として2年の実績を積んだスバルは、訓練校時代からのコンビパートナー、ティアナ・ランスターと共に魔導師の昇格試験に挑んでいた。それを見つめるのは「機動六課」の有望な人材として二人に目をつけたはやてとフェイト、そしてなのは。三人が見つめる中、試験開始を告げるリインフォースII(ツヴァイ)とともに『StrikerS』の物語が幕をあける。
登場人物
本作では「担当声優の兼役」が多く、本項では該当キャストを「◎と2人目以降を黒文字表記」で区別する。ただし「本作では兼役はないが、別のシリーズ作品(ゲーム版等)で兼役をした」キャストは「△」で記述する。
なお、特記しない限り「本作では特に台詞がない人物」については割愛した。
機動六課メンバー(隊長陣)
- 高町なのは(CV:田村ゆかり△)
- フェイト・T・ハラオウン(CV:水樹奈々△)
- 八神はやて(CV:植田佳奈△)
- シグナム(CV:清水香里◎)
- ヴィータ(CV:真田アサミ)
- シャマル(CV:柚木涼香)
- ザフィーラ(CV:一条和矢△)
機動六課メンバー(フォワード陣)
- スバル・ナカジマ(CV:斎藤千和◎)
- ティアナ・ランスター(CV:中原麻衣◎)
- エリオ・モンディアル(CV:井上麻里奈◎)
- キャロ・ル・ルシエ(CV:高橋美佳子◎)
- フリードリヒ(CV:高橋美佳子◎)
- ヴォルテール
機動六課メンバー(その他)
- リインフォースⅡ(CV:ゆかな◎)
- グリフィス・ロウラン(CV:箭内仁)
- ヴァイス・グランセニック(CV:中村悠一)
- シャリオ・フィニーノ(CV:伊藤静◎)
- アルト・クラエッタ(CV:升望◎)
- ルキノ・リリエ(CV:ゆかな◎)
- アイナ・トライトン(CV:高森奈緒◎)
時空管理局
- ギンガ・ナカジマ(CV:木川絵理子◎)
- マリエル・アテンザ(CV:阪田佳代◎)
- ゲンヤ・ナカジマ(CV:大川透)
- レジアス・ゲイズ(CV:石原凡)
- オーリス・ゲイズ(CV:桑谷夏子)
- ラッド・カルタス(CV:柿原徹也◎)
ゼスト・ルーテシア関連
- ゼスト・グランガイツ(CV:相沢正輝)
- ルーテシア・アルピーノ(CV:桑谷夏子◎)
- アギト(CV:亀岡真美)
※以下の登場人物は「ゼストと接点があった人物」である。
- クイント・ナカジマ(CV:百々麻子)
- メガーヌ・アルピーノ(CV:中原麻衣◎)
聖王教会関連
- カリム・グラシア(CV:高森奈緒◎)
- シャッハ・ヌエラ(CV:阪田佳代◎)
- ヴェロッサ・アコース(CV:小野大輔)
その他の仲間・知人
※以下の人物は「StrikerSサウンドステージ01」にて登場。
スカリエッティ & ナンバーズ
- ジェイル・スカリエッティ(CV:成田剣)
- ウーノ(CV:木川絵理子◎)
- ドゥーエ(CV:又吉愛)
- トーレ(CV:木川絵理子◎)
- クアットロ(CV:斎藤千和◎)
- チンク(CV:井上麻里奈◎)
- セイン(CV:水橋かおり◎)
- セッテ(CV:桑谷夏子◎)
- オットー(CV:伊藤静◎)
- ノーヴェ(CV:斎藤千和◎)
- ディエチ(CV:升望◎)
- ウェンディ(CV:井上麻里奈◎)
- ディード(CV:伊藤静◎)
デバイス
※担当声優はEDクレジットにて英語表記になっている
- レイジングハート・エクセリオン(CV:ドナ・バーク)
- バルディッシュ・アサルト(CV:ケビン・J・イングランド)
- マッハキャリバー(CV:江戸馨◎)
- クロスミラージュ(CV:ジェイミー・スカイ)
- ケリュケイオン(CV:江戸馨◎)
- ストラーダ(CV:柿原徹也◎)
- レヴァンティン(CV:柿原徹也◎)
- グラーフアイゼン(CV:柿原徹也◎)
- クラールヴィント(CV:アレクサンドラ・ヘフェリン◎)
- ストームレイダー(CV:ジョアンナ・デイ◎)
- ブリッツキャリバー(CV:ジョアンナ・デイ◎)
- ゼストの槍(CV:アレクサンドラ・ヘフェリン◎)
- 聖王のゆりかご(CV:アレクサンドラ・ヘフェリン◎)
主題歌
オープニングテーマ
「SECRET AMBITION」
作詞:水樹奈々 作曲:志倉千代丸 編曲:藤間仁(Elements Garden) 歌:水樹奈々
「MASSIVE WONDERS」
作詞:水樹奈々 作曲・編曲:矢吹俊郎 歌:水樹奈々
エンディングテーマ
「星空のSpica」
作詞:椎名可憐 作曲・編曲:太田雅友 歌:田村ゆかり
「Beautiful Amulet」
作詞:椎名可憐 作曲・編曲:太田雅友 歌:田村ゆかり
※第26話のみロングイントロ版を使用(一般未発売)。
各話リスト
話数 | サブタイトル |
---|---|
第1話 | 空への翼 |
第2話 | 機動六課 |
第3話 | 集結 |
第4話 | ファースト・アラート |
第5話 | 星と雷 |
第6話 | 進展 |
第7話 | ホテル・アグスタ |
第8話 | 願い、ふたりで |
第9話 | たいせつなこと |
第10話 | 機動六課のある休日(前編) |
第11話 | 機動六課のある休日(後編) |
第12話 | ナンバーズ |
第13話 | 命の理由 |
第14話 | Mothers&Children |
第15話 | Sisters&Daughters |
第16話 | その日、機動六課(前編) |
第17話 | その日、機動六課(後編) |
第18話 | 翼、ふたたび |
第19話 | ゆりかご |
第20話 | 無限の欲望 |
第21話 | 決戦 |
第22話 | Pain to Pain |
第23話 | Stars Strike |
第24話 | 雷光 |
第25話 | ファイナル・リミット |
第26話 | 約束の空へ |
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