概要
原作・原案など:都築真紀
作画:緋賀ゆかり
魔法少女リリカルなのはシリーズ第4期のシリアス担当(ただし時系列上では『(実質)第5期』とされる事が多い)。2009年4月から『娘TYPE』で掲載されていた。
第1作から今作までの時代経過を数えると16年も経っており、高町なのは本人もすっかり25歳。
さらに「シリーズ初にして唯一の男性主人公」の存在もあり、歴代シリーズの中で初の「魔法少女」の名を冠していないタイトルとなっている。
同期掲載の『Vivid』とは対照的に、主人公が置かれた悲惨かつ不穏な境遇や、容赦なく出まくる流血・死傷者など、「戦いの怖ろしさ」を前面に出した作風となっている。
また、本作ではメカニック描写にも力を入れており、一部のキャラクターの持つデバイスなどのデザインが一新され、より大型かつ派手な武器が数多く登場するのも特徴である。
あらすじ
数年前、次元世界ヴァイゼンのある炭鉱街で原因不明の事故が発生、住民のほとんどが死亡した。
唯一生き残った少年トーマ・アヴェニールはスバル・ナカジマに拾われ、ナカジマ家に引き取られる。
やがて成長したトーマは次元世界ルヴェラを旅行中、謎の組織が運営する研究所を発見。
その中で囚われている少女=リリィ・シュトロゼックを見つけたトーマは彼女を救うために彼女とエンゲージを果たして得た不思議な力を使い研究所から脱出した。
その後、成り行きで出会ったアイシス・イーグレットも引き込んでスバルの元へ合流しようとした所で謎の男ヴェイロンと遭遇、彼と交戦の末にトーマは“エクリプスドライバー”として覚醒する。
そしてトーマ、リリィ、アイシスの3人は高町なのは達を中心とする“特務6課”と、ヴェイロンを含む謎の武装集団“フッケバインファミリー”との戦いに否応なく巻き込まれる事となる。
登場人物
メインキャラクター
時空管理局
本作では「特務6課」を編成してフッケバインファミリーを追っており、魔法の通じないエクリプスドライバーに対して新型デバイスを多数導入している。
- 高町なのは
- フェイト・テスタロッサ
- 八神はやて
- シグナム
- ヴィータ
- シャマル
- スバル・ナカジマ
- ティアナ・ランスター
- エリオ・モンディアル
- キャロ・ル・ルシエ
- チンク・ナカジマ
- ディエチ・ナカジマ
- ウェンディ・ナカジマ
- ルキノ・ロウラン
- アルト・クラエッタ
- マリエル・アテンザ
フッケバインファミリー
時空航行戦艦「フッケバイン」を駆って次元世界を渡り歩く危険な武装集団。
ほぼ全員がエクリプスドライバーで、行く先々で大規模な殺戮活動を行う事で恐れられている。
グレンデルファミリー
ミッドチルダなどの一部の次元世界で活動する小規模な武装集団。
最近になってエクリプスドライバーとしての能力を手に入れた。
ヴァンデインコーポレーション
管理局用の装備を卸している兵器開発企業の一つ。
しかし、裏では専務のハーディスが密かにエクリプスドライバーを増やし、さらにドライバー用のディバイダーも制作している。
- ハーディス・ヴァンデイン
- ディーゴ
- マティ
打ち切り
2013年11月号にて長期休載の告知がされたが、それ以降は一切音沙汰がなく、系列となっていた雑誌も廃刊になるなど、事実上シリーズ唯一の打ち切り(絶筆)作品になってしまった。
セブン・アークス自体もリメイクや鬱化ばかりで徐々に衰退していったシリーズ自体から手を引くようになり、現在では本作の復活は絶望的であるとされている(作画担当の緋賀氏によると「メカニックデザインが細か過ぎて自分では描きづらい」と発言した事もあり、それも再開への動きが消極的である要因とする向きもある)。
関連イラスト
関連タグ
1期:魔法少女リリカルなのは→2期:魔法少女リリカルなのはA's→3期:魔法少女リリカルなのはStrikers→4期:魔法少女リリカルなのはvivid→魔法戦記リリカルなのはforce