概要
時空管理局で時空を超えて広域指名手配されている凶悪な武装集団。
次元航行能力を持つ“飛翔戦艇フッケバイン”を拠点に色々な次元世界を渡り歩いている。
構成員のほとんどは人間を凶戦士へと変える謎の因子“エクリプスウイルス”を保有した“エクリプスドライバー”であり、彼らの武器もそのエクリプスドライバー専用の“ディバイダー”と、そのディバイダーを強化する“リアクター”と呼ばれる特殊なものである。
ミッドチルダを始めとする各世界と敵対するテロリスト集団としての色合いが強く、構成員ももともと世界に対して何かしらの恨みや絶望を持つというアウトロー達で占められ、加えてエクリプスウイルスの副作用で定期的に人を殺さないと生きていけない体質になっている事から行く先々で大規模な無差別殺戮を行っており、組織そのものの目的も「この世界を殺せる毒になる事」とどこか破滅的なものを匂わせている。
メンバー達もそれぞれの仲間意識は強いが、それ以外の勢力の人間に対しては残忍かつ冷酷に振るまい、事あるごとに周辺に多大な被害と犠牲を及ぼすなど、従来のなのはシリーズの敵対組織と比べても非常に過激な面が目立つ。
かねてよりエクリプスウイルスの“オリジナル”を求めて活動しており、さらにトーマのような他のエクリプスドライバーを勧誘して仲間に引き込もうとする事もある。
エクリプスドライバーはミッドチルダで使われる一般的な魔法を無効化する能力を持っているため管理局は対エクリプスドライバー用の新技術の導入を進めており、なのは達はそれぞれ“武装端末”と呼ばれる従来のデバイスよりも大規模な兵装を用いてフッケバインらに対抗している。
現在まで明らかになっているメンバーは約9名(正確には8名)だが、カレンの弁によると他にもまだ仲間がいるらしい。
構成員
組織の頭目。
細身の体型をした綺麗なお姉さんで、陽気で飄々とした性格をしているが、実際には大勢の人間を殺す事をなんとも思わない冷酷性も併せ持つ。
それでいて追われている身でありながら管理局の人間に対して堂々と取引や交渉を持ちかける事もあるほど大胆かつ知略に富んだ姉御肌である。
本型のディバイダーとコレクションしているという複数の武器を持ち、「灰かぶり」「茨姫」「白雪」など童話をモチーフにした名前の専用魔法を使う。
なお、見た目は20代中盤くらいに見えるが、年齢は聞くのはタブーらしい。
ファー付きのジャケットを着た目付きの悪い青年。
好戦的かつ粗暴な性格で、女子供であろうと容赦しない苛烈な気質の持ち主。
一方でトーマに対しては復讐を肯定するかのような言葉を投げかけ、虐待を受けるロザリアを見て激昂するなど彼自身過去に何かあった事を仄めかせている。
ショットガン型のディバイダー「928」を武器とする。
作者は彼を“本作のもう一人の主人公”と捉えており、事実上のトーマにとってのライバルと言える。
カジュアルな格好した少女で、ヴェイロンと共に行動する事が多い。
明朗快活な性格をしており、さらに一人でトラック一台分の食料を平らげてしまうほどの大食い。
ディバイダーの「718」は普段こそ小型の拳銃だが、リアクトする事で巨大なミサイルランチャーやガトリング砲が出現する。
身長の割に胸が大きく、その胸の件でアイシスをバカにするような事を言ったため彼女からは無駄に敵視されている。
褐色の肌、そして顔に付けた眼帯が特徴の女性。
常にクールな性格で、組織内では“優しいお姉さん”で通っているが、これまで各世界で多数の人間の命を奪って来た危険人物。
ディバイダーは二振りの刀型の「944」で、“対鋼破蝕”という瞬時に相手の武器を破壊する能力を持ち、シグナムすら退けるほどの実力を誇る。
筋骨たくましい大男。個人的な理由から上半身は常に裸。
無口かつ寡黙な性格をしている。
ディバイダーは巨大な戦斧型の「695」で、リアクトする事で鬼のような形態へと変化する。
長身の柔和そうな顔をした青年。
基本的に礼儀正しい敬語口調だが、話は虚実入り混ぜながらする事から信用できない人物とされる。
いまだ戦闘に出た事はないため、ディバイダーおよび固有の能力は不明。
十代前半の小さい少女。
普段こそ無口で感情は希薄だが、ディバイダーと連結すると饒舌で口煩い性格になる。
実はフッケバインという艦自体がステラのディバイダーであり、彼女が艦全体の制御を担っている。
普段は皆の下を離れて占い師をしているという女性。
金にがめつく何かあると仲間にも代金をせびるが、根は非常に仲間思い。
ウイルスの効果が薄く、ディバイダーも無ければ戦闘能力も皆無だが触れたものの情報を読み取れる“情報窃視”という固有能力を持つ。
ハーディス配下のディーゴという男が酷使していたリリィと同型の人型リアクターで、番号は“5th”。
そのディーゴがヴェイロンに倒された後、彼に拾われる形でフッケバインファミリーに引き取られた。
虐待の影響かほとんど言葉を離せなくなっており、ロザリアという名はソニカの能力で明らかになった。
飛翔戦艇フッケバイン
フッケバインファミリーが母船とする“エスクアッド”に位置付けられる飛行戦艦。
この艦自体がエクリプスドライバー用の兵器であり、管理局の次元航行艦を優に凌ぐほどの高い高速性能、空間転移機能、そして火力を有していると言われる。
さらにEC兵器である事からあの“アルカンシェル”を含め大半の魔導武装はほとんど通用せず、たとえ損傷しても自己修復機能が働くため落とす事は極めて困難。