基本的に2次創作におけるものであるが、無印の小説版でアルフから「白い悪魔」と評されてはいるため、発展形とちがってまったくの無関係というわけでもない。
元ネタ
A'sにおける、なのは自身のセリフに由来する。
「悪魔で……いいよ……」
注意点
上記のセリフは闇の書の完成を邪魔するなのは(闇の書は完成と同時に所有者を侵食して命を奪ってしまうのだが、劇中でヴォルケンリッターは闇の書を完成させれば蝕まれるはやての命が救われるのではと勘違いしている)に対してヴィータが発した「悪魔め…」の一言に対するもの。この後に「悪魔らしいやり方で、話を聞いてもらうから!」と続く。
彼女にとって「戦う」事とは「相手を倒す」事ではなく「相手と互いに想いを伝え合って分かり合いたい」という事であり、先の発言はいわば(「空と君のあいだに」の歌詞の一節の如く)「相手のためになるなら自分は悪魔と呼ばれても構わない」的なニュアンスであり、あくまで「自分が悪魔だ」などというものではない。
なお、語源はなのはとなぜかファン層がラップする『機動戦士ガンダム』(1st)において、アムロ・レイ操るガンダム(RX-78-2)に対してジオン軍の一部の人物が通り名として使った「連邦の白い悪魔」からと思われる。
WDMG
高町なのはの上記のイメージを定着させた一因として、2007年頃ニコニコ動画にて大流行した動画「遊戯王なのはMADシリーズ」が挙げられる。
動画の内容を要約するとアニメ版「遊戯王」のキャラクターが、様々なアニメ作品のキャラクターをカードとして扱い、最強の座を争う。というもの。
その中で表遊戯のエースモンスターとして選ばれたキャラクターの1人が「ホワイト・デビル・マジシャン・ガール」こと高町なのはである。
モンスターとしてのテキストは何度か変わっており、最新のものを現代風に直すと以下の通り。
管理局の白い悪魔/効果モンスター/星6/神属性/リリカル族/攻2000/守2600
このモンスターは通常召喚されなければ特殊召喚できない。このモンスターが通常召喚されたとき、レベルは0になる。このモンスターのレベルが0の時、攻撃力が100になる。
(1)このモンスターは魔法・効果モンスターの効果を受けない。
(2)相手がデッキからドローするたびに、このモンスターのレベルは1上がる、この効果はデュエル中無効化されない。
(3)このモンスターの攻撃力はこのカードの一つ下のレベル×3000アップする。
(4)相手モンスターの攻撃でこのモンスターが破壊されなかった場合、ダメージステップ終了時、このモンスターの攻撃力分のダメージを相手に与える、このダメージは戦闘ダメージとして扱う。
(5)このモンスターが特殊召喚された場合、このモンスターのレベルを1あげて、自分フィールドのモンスターは相手に直接攻撃できる。
アニメ「遊戯王GX」が放送されていた当時、そのカードパワーはOCG版(環境で言うなら5~6期)はおろか、壊れ性能の多かったアニオリカードと比較してもかなりのチートクラス。動画内ではその圧倒的なモンスター効果で他の対戦者を一方的に蹂躙する描写もちらほらあった。
このように白い悪魔をもじったネーミングや動画内の活躍によって、「高町なのは=管理局の白い悪魔」というイメージはファンの間に広まり、オリジナルの動画が無くなった今でも2次創作ネタの1つして根強く残っている。
ちなみに当時はチートと騒がれていた上記の効果も、インフレの進んだ現代のOCG環境においては、明確に弱いと評されている。