「兄上! ボクと結婚してください!」
概要
リネーア(Linnea)とはライトノベル「百錬の覇王と聖約の戦乙女」の登場人物。
プロフィール
称号:『緋の雌虎(ヒルディスヴィーニ)』
ルーン:なし
能力:真心を込めて真摯に民と向き合う、人の話の真意を理解する、物事を段取り実行する
CV:高尾奏音(当初は船戸ゆり絵がキャステイングされていたが事務所退所に伴い変更)
人物
15歳にも満たない若さで「角」の氏族を率いる宗主となった少女。
主人公である「周防勇斗」が「狼」の宗主になったことを知り、好機ととらえ戦争を仕掛けるが為す術もなく惨敗。
弱小と侮った「狼」に連戦連敗を喫して宗主としての自信を失った所、交渉に応じて「誓盃の儀」を結び妹分となる。
先代宗主の実の娘だが、ユグドラシルの世界における氏族制度は帝国による世襲制度の廃止と、それに対する反発を発端としており、宗主の『親子間継承』は基本的に禁忌とされているため、その事実は世間に伏せられている。
特殊な力「ルーン」宿した人間「エインヘリアル」が血縁よりも重宝される中で、ルーンを持たずに世襲で宗主となったリネーアは異端であり、世襲であることを知る一部の人間からは不安視されていた。
その逆境を跳ね除けるように民と向き合い善政を敷いたことで「角」の住人からは慕われている。
「雷」の氏族の宗主であるステインソールは先代の「角」の宗主=リネーアの実父を手にかけた親の仇なのだが、ステインソール自身は全く意に介さないどころかリネーアの体形も含めて子供扱いしたため、リネーアは羞恥を含めた屈辱を味わっている。
もっとも世襲であることは伏せられているため、そこまでの悪気はないのだが…
遊兵を作らない、兵站を途絶えさせないといった基本的だが重要な事は押さえている一方、元々争い事は不得手で戦場での活躍は芳しくない。
その反面、内政能力に秀でており、妹分となった後も後方支援役を務めている。
ノーフォーク農法
現代知識チートの定番とも言える「ノーフォーク農法」を実践する際、候補地が主人公の評判が未だ良くない「角」であったため、「角」の民からの信頼が篤いリネーアに説得を依頼。リネーアはノーフォーク農法の利点および失敗し不作となった場合でも生活を保証する旨を民に話して回り納得して貰う…というのが原作の流れなのだが、アニメでは過程をすっ飛ばして「みなさーん!時代は今、ノーフォーク農法でーす!」と原作にないセリフを一言叫んだだけで終わってしまい、本作に批判的な一部のアニメ視聴者からは「ノーフォークピンク」などの蔑称を付けられた。(「みなさーん!」や「ノーフォーク」は中の人である高尾奏音もノリノリでネタにしている。)
また、ノーフォーク農法が浸透した報告を受けた勇斗の「さっさと妹にしといてよかったぜ」という発言があんまりではないかと一部視聴者に突っ込まれ、略して里芋などと呼ばれていた。
このセリフ自体は原作にもあるのだが、状況描写が異なっているため受け手側の印象がかなり変わってしまっている。またそもそもこの場合の妹というのは先述されている通り「誓盃の儀(ヤクザなどにみられる盃関係とほぼ同義)」としての妹(いわゆる妹分)であり、血縁関係や家族としての義理の妹ではない。いわば主人公の発言は「(未来の技術であるノーフォーク農法をよく理解する頭脳を持ち、自国の民に信頼され政治ごとが得意な有能な人物を)早いうちに味方に引きこめて良かった」というもので特段おかしくはなく、セリフだけを抜き出した者に誤解されてしまった結果の悪評と言える。
余談
メインヒロインの中では一番若いが宗主かつ勇斗の妹分という立場からフェリシアの姉、ジークルーネとイングリットの叔母という関係性になっている。
しかし、関連商品のポスターでフェリシア、ジークルーネと入浴しているイラストがあったり、
DVD、Blu-ray3巻のパッケージイラストでイングリットに全裸で抱きつかれたり等、他三人の戦乙女からも妹のように可愛がられている様子が描かれている。
また、入浴シーンでは体をタオルで巻いていることが多い。