作品情報
あらすじ
時は21世紀。
正体不明の新生物、「イペリット」によって人類がことごとく滅ぼされた地球。
生き残った元軍人のデルウハは、とある目的のために辿り着いた槍ヶ岳の山中で死にかけていたところを、ハントレスの一人「よみ」に発見されて一命を取り留める。
回復したデルウハは、自分を拾ってくれた研究所が造り出したハントレス――不死身で怪力の少女たちの実態を目にして、己の目的のために彼女らの指揮役を担うことになる……。
極限の環境で次々に起こる、衝撃の生存戦略サスペンス、ここに開幕!
用語
ハントレス
女狩人。研究所内で、供出された子供らを薬漬けにすることで完成する戦士。
その特性は、怪力であること、そして不死身であること。
現在は6人の少女たちが存在し、研究所を守るために日々イペリットと戦っている。
しかし、主人公デルウハが現れたことにより、彼の指揮下に就くことになった彼女らには様々な出来事が起こるようになっていく――。
イペリット
20世紀後半、地球に突然湧いた生物。
人類種を排除すべき最優先の敵と認識しており、そのため21世紀には人類のほとんどが絶滅した。
彼らは人間にとって有害なガスを出すため、それに満たされた地上から一定の高度までは、既に人類が生存できない環境となっている。
イペリットを殺すためには、その体積を半分ほどに減らす必要がある。
研究所
「80年前の大戦の折」に造られた極秘の研究所。長野県松本市、槍ヶ岳の雪原の下に隠れるようにして存在している。「あまり大っぴらにはできない研究」を行っており、その結果として強化人間であるハントレスたちを造り出した。
所内では研究者を中心に200名ほどが生き残り、生活している。
登場人物
デルウハ
主人公。
元軍人。兵科は砲兵。自称「合理的な男」だが、その徹底された合理性はかつての指揮官時代には「悪魔」と呼ばれていたほどに冷酷非情。軍事に精通しており、肉体的にも頭脳的にも能力が突出しているが、その反面で死ぬほど運が悪い。
「一日三食の飯を守るため」なら、本当に何でもやる男。
いちこ
1番目のハントレス。
生真面目な性格で、ハントレスたちの中でも長女然として振舞う。
妹たち5人のことを気にかけながらも、自分を軽んじる彼女らにやはり思うところはあるようで……。
にこ
2番目のハントレス。
お調子者で明るい性格だが、何かと他人を煽るような攻撃的な発言が目立つ。
作者としては、6人の中で一番かわいいと思って描いている。(単行本2巻より)
みち
3番目のハントレス。
常に帽子を目深に被っており、寡黙であまり他人に干渉しない性格。
「かわいいもの」が好きで、そのために頑張れるという一面がある。
よみ
4番目のハントレス。
行き倒れていたデルウハを発見し、救出するきっかけをつくった。
他のハントレスたちと比べても抜きんでた膂力と戦闘センスを持つが、その己の力を誇示して憚らない反抗的な少女。だがその態度の裏には、「人に認められたい」「必要とされたい」と焦る気持ちがある。
常にイヤホンを着けている。
いつか
5番目のハントレス。
情に厚く、他の姉妹からは「人情派気取り」と揶揄される程。一人で浮きがちなよみに対しても、積極的に絡みに行く。
一人称は「僕」で、「がはは」と笑うなど、明るく豪快な言動を取る。
むつ
6番目のハントレス。
内向的で声も小さく、おどおどとした態度が目立つ。
よみから辛く当たられがち。内気な性格が災いしてか、あまり人付き合いが上手くない。
所長
ハントレスたちを造り出した研究所の所長。
デルウハの本性を知りながらも、研究所を守るという大義のために彼をハントレスの指揮官として雇い入れ、共犯関係となる。
吉永
研究所内にある教会で神父をやっている男。
自称超能力者で、自分にはテレパシー能力があると主張している。
関連作品
作者六内円栄の過去の読み切り作品のほとんどが、作者Twitter等のWeb上で公開されている。
デビュー作(第29回 CROWN月間新人賞 佳作)、ジャンプSQ. CROWN 2016 WINTER掲載
- 「黒後家蟹の推理」
ジャンプSQ. CROWN 2016 SUMMER掲載
- 「銃後の勇気」
ジャンプSQ. CROWN 2017 WINTER掲載
- 「死よ来たれ」
アフタヌーン 四季賞 2018春 受賞(アフタヌーン2018年7月号掲載)
関連イラスト
関連動画
ジャンプSQ. 公式 「Thisコミュニケーション スペシャルPV」
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外部リンク
ジャンプスクエア内の公式サイト(1話試し読みあり)