概要
かつて地球に宇宙船が到来した。地球での勢力の異なる宇宙人同士の衝突により、宇宙船は破損し、その内部に含まれていた地球上に無い物質が地球に降り注いだ。
その物質は地球人の中に超人的な能力を持つ人々を誕生させた。宇宙人同士の戦いにより荒廃した地球において、その中の少なくない者たちは力を悪用し、「怪人」となって暴れまわった。
しかし、力を持つ者のうちそれを善用しようとする者が「ヒーロー」として立ち上がり、ヒーローたちと地球防衛軍によって地球の平和が守られる時代がやってきた。
地球防衛軍・確陸基地の相談課所属に所属する元ヒーローの北鹿酉里(ユリ)と、彼女を溺愛しまくる百合な姉北鹿海鵬(ミユキ)を中心にストーリーは展開する。
登場人物
北鹿酉里(リリィキュアル):主人公兼ヒロイン。かつては最強のヒーロー『リリィキュアル』として戦っていたが、現在はその力をほぼ全て失い、力を使うと負担のかかる体になっている。
北鹿海鵬:もう1人の主人公。ユリの姉。妹を溺愛する重度のシスコン。ヒーローではないが、一般人としてはかなりの戦闘力を持ち、ヒーローのサポートを行うことが出来る。
下岡光(しもおか ひかり)(ライトブライト):ミユキのクラスメイト。光の放射や、光を身にまとう能力を持つヒーロー『ライトブライト』だったが、とある理由でヒーローをやめる。しかし、ミユキと絆を育むうちに、ヒーローとして再起する。
九平美歌(ひさなり みか)(魔法少女ミカちゃん):かつては単独でUFOの群れや月面のマックラヤミ帝国を滅ぼすほどの実力者だったが、現在は力を失っている。素直で明るい性格で、ツインテールが特徴の幼い容姿の持ち主。ユリの中学時代の後輩。
マリーナ・レドネフ:地球防衛軍第6部隊の新隊長。地球防衛軍総隊長の孫で、ヒーローではないが高い戦闘能力と判断能力を併せ持つ。クールで冷徹な性格だが仲間思いで、強い正義感とともに被害を最小限に抑えようとする優しい女性。
ブルートレイン(伊地知 翔):生まれながらにしてヒーロー能力を持つ稀有な人物で、その名の通りの超スピードが武器。ホーネットマンとコンビを組み友情を育んだが……。
シンセシルバー(池谷 俊):音楽をモチーフにした戦隊ヒーロー『ロックレンジャー』の6人目。所謂『追加戦士』で、追加戦士ならではの苦悩を持つ。
ディスチャージ(中野ひさお):31歳にして能力に目覚めた、遅咲きのヒーロー。能力は『静電気以上・スタンガン未満』という微弱な放電能力で、むしろ空手の有段者としての実力が役に立っている。
マイティ・ブロウ(モルトスキンス・ヒカクケマ):『ルウコモタ』という異世界から来たヒーロー。怪獣を引き寄せる波動と、一撃で怪獣を仕留めるほどの圧倒的戦闘力を持つ。
キャノンボール(遠藤一義):高校生で能力が発現したヒーロー。巨大な岩山を数百m単位で抉るほどのタックルを繰り出すという能力の持ち主だが、『一日に一度』『使用後は丸一日眠る』という難儀な弱点を抱えている。
ホーネットマン(八円浩人):ハチのような縞模様のデザインのスーツをまとうヒーローで、身体能力が高い。特に、渾身の左ストレートはビルを破壊するほど。また、知名度が高い。
アルトゥロマン(黒田新太):ウルトラマンのような巨人に変身するヒーローで、光線系の決め技を持つ。その巨体から、主に怪獣を相手にする。マイティ・ブロウが登場するまでは、世界中の怪獣を一人で倒していた。しかも、被害を最小限に留める細やかさの持ち主である。
ロックレンジャー:シンセシルバーが所属する戦隊ヒーロー。それぞれが楽器+色の組み合わせの名前。シンセシルバーを含めて、モチーフは海賊戦隊ゴーカイジャー。
福岡美月:マリーナの補佐官で、北鹿姉妹の学校での後輩。
榊境弼(さかき きょうすけ):確陸基地第一部隊隊長で、ロストマンの弟子。ヒーローなしの単独で事件を解決するほどの能力の持ち主で、部下にも慕われ人当たりも良い好人物だが……?
シプリアン・ラファラン・ブラウニング(Mr.ロストマン):歴史上最初のヒーローで、地球防衛軍の総隊長。