夕霧綴理
ゆうぎりつづり
ボクは夕霧綴理。スクールアイドル見習いだよ。
夕霧綴理とは、ラブライブ!蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ(Link!Like!ラブライブ!)に登場するキャラクター。
蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブのメンバーの一人。
ユニットDOLLCHESTRAに所属。現在は村野さやか&徒町小鈴と組んでいる。
蓮ノ空女学院の102期生で現在3年生。
いつもぼーっとしており、独特のセンスで会話する不思議ちゃん。自己紹介の内容はどこか支離滅裂。
一方でステージの上では卓越したパフォーマンスを見せる。それゆえに周囲からは天才と呼ばれ、近づき難い存在と思われている。
実は寂しがり屋でひとなつっこいところがある。
日常生活が不得意で、朝起きられず普段食事を摂るのも忘れるため、相方のさやかが日常の世話をしてくれている。
容姿
髪は白く、紅色のインナーカラーが入っており、ショートにしている。前髪は、若干斜めに直線状にカット(本人から見て右側が低く、左側が高い)。
瞳はピンク色。
髪には、正面から見て五つの星の髪飾りをつけている(本人から見て右側に2つ、左側に3つ)。
首には、正面に金のリングがついた、黒いチョーカーをつけている。
冬制服では両手に黒手袋をはめている。
夏制服では一転、校則により靴下まで全身真っ白の装束になるので、キャラデザが白髪の綴理は二次元ではほとんど白一色になる。
部屋着や外出着はモデル体型に合うスタイリッシュな黒基調の着こなし。
171cmという身長は、ラブライブ!シリーズにおいて身長が公表されているスクールアイドル(ライバルグループやスクフェスの転入生も含む)の中でも、歴代トップだった門田剣と相川涼(168cm)を抜いて堂々たる1位である。
ちなみに高身長キャラはバストも大きめなのがシリーズの常だったが、3Dモデルやイラストを見る限りスレンダー体型である。
ある人物から「どこかを眺めている時の横顔が綺麗、絵画やネフェルティティのよう」と気に入られており、104期には逆に見つめられた綴理の方が横顔が綺麗かと質問している。
性格
ボクっ娘。話し方は抑揚が非常に抑え目で、あの天王寺璃奈以上である。
メンバーをあだ名で呼ぶ。あだ名の法則は、名前のうち連続した2文字、というもの。表記はひらがな。
つまり、さやかは「さや」、梢は「こず」となる。
おおむね最初の2文字を採用するが、小鈴は「すず」としている(「こす」だと「こず」と紛らわしくなるためか)。
名前が最初から2文字の場合は、花帆は「かほ」、沙知は「さち」となる。
2文字までの名前ならすぐ覚えられるとしている。
あだ名がない頃は名を呼ばず「キミ」「きみ」と呼ぶ。
言動は子どもっぽくポツポツ喋るが、しかし落ち着いているので掴みどころがない。何を考えているのかあまりよく分からない言葉選びで喋り、話題がころころ変わり、行動も突拍子がない。
独特の喩え話を混ぜた綴理語を話す。これにはさやかも悩まされたが、毎日根気よく接する内にある程度理解できるようになった。小鈴の場合は魚関連の比喩限定で理解可能。
リラックス時には不思議ちゃんの要素がよく出る。
自己紹介動画によると知恵の輪を持たせている間は半日がかりでも外せないのでずっとおとなしいとのこと(先生談)。
部室に置いてあるニワトリ人形「ぺきんだっく」がお気に入り。
さやかには朝起こしてもらい、昼食の弁当を作ってもらい、スケジュール管理してもらい、練習に連れて行ってもらっている。入部当初に先輩の生活能力を見かねたさやかがやるようになった様子。
生活力だけでなく実務能力も壊滅的で、スクールアイドルクラブの教育の一貫として向かわされるバイト先では、得意な計算以外の能力が接客業に不向きすぎて(商品で遊ぶ、急に哲学を始める、客と話し込む)スクールアイドルとしての人気を使ってもっぱら客寄せ役を任されていた様子。
そのため、ファンの間ではよくさやかに出会う前はどうやって生きていたんだ?と突っ込まれている。(ストーリーの描写の限りでは、梢と慈が世話役で最終的には梢のワンオペだった様子)
実際はかき氷の調理や、料理の盛りつけに工芸品の絵付け(芸術センスが独創的で目を引く)はできる。
2年生2月に大沢瑠璃乃の案で、釣りを日本海の極寒ながら体験してみると意外にも非常に楽しめた。以降釣りに興味を持つようになる。安養寺姫芽に教わったパズルゲームでは好記録を出した。
得意科目は数学で計算に自信がある。理由は答えが決まっているから。花帆に「機械弱そうなのに」と言われたが情報処理に精通、配信のデータ通信量を計算で割り出した。
しかしやはり国語は苦手で慈曰く現国0点。書く文章はひらがな多用で短め。代理で練習場所の申請書類を記入した結果が「理由:れんしゅう」。3年生への進級もギリギリだった。
ちなみに社交性は低くなく近江町市場では人気者。蓮ノ空の校内でも1曲踊るのを生徒にせがまれる。活動記録13話では会議に同席したさやかの友達えなと私話。
1年生時はありがとうも言えない性格だったが、さやかと出会い言えるようになった。お礼やお祝いの品として「ピカピカのどんぐり」「ブタメン」等をプレゼントする習慣がある。
大事な場面ではちゃんと人並みに会話する。初対面の相手でも物怖じせずにコミュニケーションを取りに行ける一面がある。活動記録8話での学校への電話はかなり頑張っていた。
理不尽を覚えた際には、理路整然と相手を問い詰める事も。
人懐っこさはメンバーへの接し方にも表れ、新入部員の104期生達と夏までに遊ぶ、慈の「ハロめぐー!」を積極的に真似するなどと交流がよく描かれる。
プロフィール以外の好物をよく挙げており、おかずはおでんと唐揚げ、魚は焼き鮭。好きなお菓子はチョコボールやブタメン等の小さな物、アイス。そして、元々好きだったのをきっかけにある人物がよくくれていた思い出の箱菓子「まねっこドーブツ」(104期からプロフィールに記載)。
慈情報に寄ると毎日お菓子を食べているのにこの体型を維持できている。
自画像代わりにペンギンキャラクターをよく描いている。
ポケモンはよく知らないのか修学旅行で行った東京のポケモンセンターでは「ピンク色のポケモンの大きなぬいぐるみ」を買おうとして予算から結局小さい物にしていた。
スクールアイドルは不完全でも熱を持った皆で作り上げる芸術と評して憧れており、「いつかみんなといっしょに凄い事が出来るスクールアイドル」になるのが夢。自身のクラブでの立ち位置をスクールアイドル見習いと称している。
スクールアイドル活動でのアドバイスは抽象的でよく「えだまめ(=立位体前屈)」「お麩(=車麩のような柔らかさで)」「パフェ」「ご飯」「食べ終わったお弁当箱(=上の空)」「カチカチのアイス」と食べ物に喩える。
With×MEETSソロ回
リンクラ内の生配信コンテンツ「スクールアイドルコネクト」の「With×MEETS」の内、綴理のソロ回は非常に独特。
配信テーマはほぼ毎回「綴理といっしょに遊ぶ」なのだが、しりとりのはずが単語の真ん中から取る、概念でできたジェスチャーゲーム、難解ルールのだるまさんがころんだ、と自由を通り越してカオスの一言。
誰かとのペア配信では綴理主体の場合は大抵2人で遊ぶ回である。2023年冬は梢を巻き込んだコンビジェスチャーをし、2024年6月の百生吟子にインタビューされる回ではいつの間にかジェスチャークイズになったり、連想ゲームでは褒め言葉といえば吟子と繰り返したり。
出演回ではほぼ毎度、お開きのタイミングで何もない左手首を眺めるエア腕時計のポーズを取る。
夕霧綴理が考えていること
セリフの声には抑揚がなく、話すのも一言。話し方と話題は子供っぽく、内容は比喩が多くてかなり抽象的。
こんな綴理の本心は、実はさやかたち一般的な高校生とそう変わらない。
人並みに考え、学び、人間関係で喜びそして傷つく等身大の少女である。
ところが言語化が非常に苦手で、普通に話そうとすると一度深く考える必要がある。彼女なりの言語で直感的にコミュニケーションした結果、普段のあの不思議ちゃんになってしまうのである。話題がどんどん変わるのも脳内で一人連想ゲームをしながら喋るから。
本当になにも考えてなさそうな時もあるが……。
精神年齢を低く見られがちで、日常生活で得意分野を見せると驚かれる。さやかは毎日世話するあまり綴理をたまに幼子か何かだと思っているフシがあり、綴理は過度に子供扱いを受けた時だけ流石に「ボクなんなの」とツッコんでいる。
得意な事は、人の能力や心を見抜くこと。理屈はないが直感で、さやかの姿を一目見てその才能を見抜き、さやかの表現力の付け方を教え、瑠璃乃が慈と喧嘩した後の心を理解し、梢が昨年のラブライブ!出場前から隠していた秘密や本心も察していた。
メンバーの放つ輝きを色や比喩で評価。さやかは「みずいろのきらめき」、花帆は「稲光みたいな子」、瑠璃乃は「明るい桃色できらきらしてる」、小鈴は「明るい黄色」。綴理自身は「金色」(byさやか)ではないらしい。
他には、イベント企画のアイデア出しで想像以上の成果を出せる。ダンス方面では特に発揮され、一目見たデュオダンスの振り付けをアドリブですぐトリオ版に作り変えている。
当初はダンスの技術と数字センス以外の部分について梢達から懐疑的に見られていたが、103期11月のオープンキャンパスを作り上げた実績によって信用を獲得した。活動記録104期3話でついに慈から「なんか考えついて」と無茶振りされてもすぐに妙案を思い付けるようになった。
良くも悪くも素直で正直。慈にそこは好きだと言ってもらえたり、逆に照れ隠しで言われた「いちいち見抜いた風なセリフを言うとこはきらい」の「きらい」部分にショックを受けたりも。嘘もかなり下手。
純粋すぎるあまり嫌味などは気付きにくいが、悪意には敏感。
さらに下記の経験から、心根は非常に繊細。
「スクールアイドル」
物語当初の綴理は、自身をスクールアイドルだと認めていない。
綴理のパフォーマンスは、乙宗梢も認める天賦の才で誰をも魅了するダンスである。入部当初から人を惹きつけどんな場所でもステージにできる表現力。ダンスを見ただけで他ユニット曲をも完璧に踊り切れる。スケートという表現の経験者であるさやかでも綴理に並ぶのに猛練習と人付き合いの経験を要したほど。
1年生時に出場したラブライブ!北陸予選のパフォーマンスをきっかけに「蓮ノ空の夕霧綴理」としてスクールアイドル界で有名になっている。
だが1年生の時にパフォーマンスを観た誰かから「あなたは夕霧綴理であって、スクールアイドルじゃない」と言われてしまった回想が活動記録103期4話に挿し込まれている。その言葉を抱え、スクールアイドルになれるように活動を続けている。
ラブライブ!シリーズでは過去に「応援するだけのファンもスクールアイドル」(『スクスタ』)「作曲者というトキメキを与えられる人はスクールアイドル」(『虹ヶ咲』)と広げて解釈してきたが、
綴理の場合、そもそもの定義「スクールアイドルとは、部活動や個人でアマチュアのアイドル活動をしている女子高生」に該当し活動も継続していながら、自己評価でそれを否定したケースとなる。
綴理が認める「スクールアイドル」の条件は、
- 蓮ノ空でユニット活動を作り上げる
- 学校の魅力を伝える
- 挑戦し、成功に向けて頑張る
- 見てくれた人々と楽しむ
等、複数ある模様。
頑張った過程と成果を特別視し「すごいこと」と称している。
さらに1年生時にスクールアイドルクラブで起こった数々の悲劇のせいで、「置いていかれること」「仲間が離れていってしまうこと」を忌み嫌った。
ユニットDOLLCHESTRAの当時の相方があっさりと退部し、次に臨時でユニット相手になった梢も綴理と対等なパフォーマンスをするのを独断で止めてしまいこのユニットも解散。以後「綴理の隣に立てる『すごいこと』のできるスクールアイドル」を求めるようになった。
103期に部活動紹介ブースで新入生のさやかを自ら見出し指導を行い、それを受けたさやか自身がたゆまぬ努力と開花させた表現の才能によって"綴理の隣に立つスクールアイドル"を体現した。
だが、さやかが部長代理やソロライブで急成長した際に彼女の背中が遠くに見えてしまい、追いつくために実行委員になったオープンキャンパスで雨天につきライブステージ中止の命令が生徒会から下される。
生徒会長、大賀美沙知こそが綴理の元相方で、退部理由のせいで嫌いに感じていた綴理は無視を決めたが、さやかに説得され話し合いに行く。沙知の真意を伝えられライブを開催し和解。彼女が好きだった『雨上がり』のモチーフを好きになる事が出来た。和解の瞬間まで彼女の名前「さち」を呼べずあえて「生徒会長」と言い換えるほどだった綴理は、14話以降は沙知を積極的に助けるようになり、蓮華祭で卒業を祝った。
104期では、DOLLCHESTRAは新メンバーを積極的に募らないと方針を固めつつも、もし入るのなら綴理とさやか2人の「色」に新たに交ざる色の子がいい、その子は「がんばる色=明るい黄色」だとさやかと話し合う。その矢先に蓮ノ湖横断チャレンジ中の小鈴に出会い、彼女のチャレンジを応援し成功に導いたさやかを見守った。
後日スクールアイドルクラブに入部しに来てくれた小鈴をDOLLCHESTRAに迎え入れる。
寮の部屋の様子
全体的にはモノトーンを基調とした飾り気のない印象であるものの、
棚にはだるまと共にストームグラスらしき水滴状の物体が置かれていたり、喫茶店の看板としか思えないものがなぜか部屋の中にあったり、ドリームキャッチャーらしきものがヘッドホンの隣に吊り下げられていたりと、部分部分を見ると極めて特徴的。
家
実家は活動記録8話で登場。
内装や家具はかなり大きい。
8話では学校から日帰りで行ける夏祭り会場からすぐに寄れたこと、2023年12月20日With×MEETSの慈バースデー回とりんく!らいふ!ラブライブ! 第60話では21時終了の貸スタジオ生配信直後にお泊り回ができたことから、金沢市内在住と見られる。
8話の家の中には家族が登場しなかったが、これは【SR Secret Christmas 夕霧綴理】特訓ボイスで「クリスマス辺りにはみんな集まれる」「クリスマス前後にクリスマスパーティーをする」と綴理が語ったことから、普段は家を空けているようだ。
1年生 夕霧綴理
綴理がスクールアイドルに憧れたのは、中学3年生の2月頃。何かで観たスクールアイドルに惹かれ、年度末だというのに今から入れるスクールアイドルのある学校を受験、そして蓮ノ空にやってきた。
活動記録18話によると、沙知に呼ばれて入学後すぐにスクールアイドルクラブに入部。
クラブの歓迎会で二言目に「チョコのケーキ食べたい」と呟く、その後1年間梢たちに世話になっていた問題児その2。
大会ラブライブ!を知らずスクールアイドルの知識もない点を梢に咎められ、スクールアイドルについて連日みっちり教え込まれた。そのおかげでスクールアイドルが好きになれたのだと梢には感謝している。
入部直後の自己評価は、「ス」。
(※これは"スクールアイドル見習い"の"ス"を意味する。)
沙知に連れて行ってもらった近江町市場では「ただ立ってそこに居るいるだけで良い」と言われたが、いつも歓迎してくれる市場の人々と接し、2年経った103期の終わりにその意味を見つけた。仲間やファンと積み重ねた関係が、自分の存在を許してくれる。スクールアイドルになれた自分の周りにはみんながいる。自分をスクールアイドルと思えるようになるための市場での日々とDOLLCHESTRAだった。
演者の佐々木琴子は乃木坂46の元メンバー。
そのため、グループ在籍時から応援していたファンにとってはかなり衝撃の事態だった模様で発表後Twitterでトレンド入りする事態となった。
また夕霧の性格についても、ファンからは「性格が中の人そのまんますぎる」といった声が相次いでいる。
声優デビューは2021年であるが、乃木坂46でデビューしたのが2013年である。
そのため、ラブライブ!シリーズでは先輩に当たる、Liella!(同じ2013年から旧芸名で芸能活動を始めていた絵森彩を除く)、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会(2008年以前から子役として活動していた矢野妃菜喜、2011年から芸能活動をしていた大西亜玖璃とi☆Risでデビューしていた久保田未夢、2012年から子役として活動していた林鼓子を除く)のメンバーより芸歴が長い。
因みに月音こなも旧芸名で子役として活動し始めたのは同じ2013年からである。
元々オタクであり、乃木坂時代からも好きな曲として、アニメやゲームの歌を挙げていた。
綴理役として出演した、2023年開催の異次元フェスでは、当時から好きな曲の一つとして挙げていた、「Tulip」を歌唱する機会を得た。
Link!!Like!ラブライブ!では現実世界との時間リンクにより、明言はされないが活動記録の表記や時事ネタなどから「蓮ノ空103期・104期=2023年度・2024年度」と設定されている。
それに準ずると綴理の生年月日は2006年11月17日生まれ。
あだ名の付け方から、中須かすみ(虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会)のあだ名は「かす」になるのではないかとファンにネタにされている。活動記録同時視聴会で綴理が「かす……?」と言った際、「かすみんです!」の反応があったほど。
ラブライブ!蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブLink!Like!ラブライブ!
天王寺璃奈:11月生まれ且つ、表情の起伏が非常に乏しいスクールアイドル繋がり。なお綴理が身長最上位(171cm)なら、璃奈は最下位(149cm)という凸凹コンビ。綴理ちゃんと璃奈ちゃんbyえのこん⛓
近江彼方:眠ることが大好きなスクールアイドル繋がり。
梅澤美波:かつて佐々木が所属していた乃木坂46のメンバーで身長が綴理と同じ繋がり。
浅倉透:感情の起伏に乏しく語彙力もあまりない残念な美少女繋がり。
諸星きらり:別のアイドルゲーム作品シリーズにおける、歴代最高身長のレギュラー女性キャラクターであるが、こちらは182cm(186cm表記の時もある)と、綴理と10cm以上の差をつけている。また、感情(表情)の起伏が激しいという点も、綴理と対照的である。
コメント
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