コナミのオリジナル美少女アクションフィギュアシリーズ・武装神姫第1弾のうち悪魔型MMSの方、及びそのシリーズ。名前はロシア語で「恐怖」を意味する。
デザイナーは島田フミカネ。
ユーザー間での愛称は『黒子(くろこ)』。(武装神姫の黒いほうの子→黒い子→黒子)
ストラーフ(無印/Mk.1)
発売日:2006年9月7日
武装神姫第一弾の二体のうちの一つ(もう一つは天使型のアーンヴァル)。
悪魔型と銘打ってはいるが、特定のモチーフは存在しない。
巨大なメカ足と背中の副腕が特徴。手持ちの両刃剣にもなる角、羽にもなる大型ナイフやグレネードランチャー等が付属。フル装備でのボリュームは圧巻。
後述のMk-2と区別する形で『旧黒子』と呼ばれる場合もある。
メーカー:FRONT LINE(フロントライン)型番:FL013
初回販売分は原作無しのフィギュアとしては異例の短期間で完売。その後、2006年冬に初回生産分の再出荷、2007年4月から6月まで週単位での分納が行われたが、一部では数時間で完売してしまうほどの購入困難な状態が続き、特にアーンヴァルと比べるとストラーフはオークション等で高騰したこともある。2007年11月の再発売でも、以前ほどではないが、短期間で完売している。
初回生産分とそれ以降の生産分では仕様変更があり、成型精度や耐久性の向上、塗装の変更が行われている。
オンラインゲーム『武装神姫バトルロンド』での担当声優は茅原実里。
ちなみにゲーム中ではボクっ娘だったりする。武装パーツは「武装神姫バトルロンド」の期間限定イベントミッションのボス、「全能なる者"root"」の一部として利用されている。
ユーザー間ではツヤ消しの梨地塗装になっているおなかがフェティッシュだと人気を博しているとかいないとか。
なお相方であるアーンヴァルとは違い、ストラーフはこの旧タイプとMk-2でまったくキャラクター付けが異なっているが、「バトルマスターズ」にはMk-2のみが登場しており多くのプレイヤーを落胆させた。
…が最新作「バトルコンダクター」においては武装神姫15周年記念として初代アーンヴァルと共に参戦。
バトルロンド時代のボクっ娘な性格は健在であり喜んだマスターも多かったとか。
またゲーム内では姉妹機ヴァローナや後継機ストラーフMk.2、ラヴィーナと共に悪魔型チームを組む事も可能。
武装神姫15周年カラー
「バトルコンダクター」内に武装神姫15周年を記念して島田フミカネ本人がデザインし、期間限定で実装された装備。
赤や白、15周年のロゴが各所に追加されているのが特徴。
公式ツイッター上にて設定資料が公開されている
電撃ホビーマガジンオリジナルカラーver.
発送日:2007年5月
白を基調とした色調に変更。八重歯を出した笑顔とシニヨンが追加パーツとして、また第5弾以降と同仕様の拡張クランクが付属。頭部パーツを分割して差し替える第5弾以降とは異なり、頭部そのものを差し替えるようになっている。
小冊子は「FUMIKANE SHIMADA ART WORKS」となっているが、島田フミカネ本人が用いる綴りは「humikane」である。
ストラーフbis
発売日:2008年12月4日
武装神姫2周年記念のリメイク版。
電撃HM版に付属していたボーナスパーツも含めて武装を追加。追加された武装は旧型のものとも差し替えられる。表情パーツの眠り顔が追加されている。またパッケージは眠り顔で両手を胸の前で組んだポーズになっている。
実質、絶版プレミア状態だった無印の再販であるが、コミック「武装神姫ZERO」主役機「零」のマスクやメイン画像にもある大型ハンマーなどの一部パーツが追加されている。
また、顔の造形も多少異なるため、無印とは別扱いするユーザも少なくない。
黒子(無印)と区別しての愛称は「bis子」。
なお、bisとは「2」を示す倍数接頭辞を意味する。
「トランシェ2/bis」の発売に伴い、コナミスタイルでは「SOLD OUT」となり、店頭では入手が困難になっている。神姫NETではこちらの旧型にもパーツを追加し、新型への全面移行となった。
ストラーフ bis リペイントver.
発売日:2009年3月12日
コナミスタイル限定販売。追加武装も含めて、電撃HM版を踏襲したリペイント。素体や一部武装の配色が変更されているため、同一ではない。本体仕様以外も電撃HM版を踏襲しており、ボール紙のパッケージで小冊子が同梱されている。こちらの小冊子は「HUMIKANE SHIMADA ART WORKS」に改められている。
神姫NETでは全面移行されたノーマルカラーとは異なり、旧型(電撃HM版)と新型の両方が存在している。トランシェ2の髪色は旧型と同じままになっている。
ストラーフMk.2
発売日:2010年7月15日(PSPソフト「武装神姫バトルマスタ~ズ」限定版同梱)
旧ストラーフ(Mk.1)と比べると、武装パーツが若干コンパクトになったほか、相方であるアーンヴァルMk.2と同一形状パーツが多く導入され、組み換え要素が大幅に強化された。
ゲームなどでは、声優は同じく茅原実里が担当するものの、キャラ付けが小悪魔系の僕っ娘から、冷徹・クール系へと完全な別キャラクターへ変貌した。
カラーバリエーションである一般販売モデルの「ストラーフMk.2ラヴィーナ」や、マイナーチェンジ版である「フルアームズパッケージ」などのバリエーションがある。
詳細はストラーフMK.2の項目を参照。
人工天使ストラーフ(オトメディウス)
STG『オトメディウス』シリーズの『オトメディウスX』に、武装神姫から自機の一人としてアーンヴァルとともにゲスト出演したもの。デザインアレンジは同作の他キャラと同じく吉崎観音による。
天使と冠されているが、これは間違いではない。オトメディウスで言うところの「天使」には、ライディングバイパー(RV)という小型戦闘機を操って戦える能力を持った者という意味があるからである。なので悪魔型の人工天使というなんだか矛盾したような呼ばれ方をされる。
大きさは人間並み。搭乗するのは『ソーラーアサルト』のメイン機体『アルピニア』で、決め技は4発同時発射される大型誘導ミサイルの「サイコムミサイル」、他にサイコムレーザー・マインドブラストという専用兵装やオプションというよりは旋回砲座に近いヴァリアブルオプションなど、癖の強い自機である。
ティタ・ニュームとは対極の存在である、とされる。
同作中では、アーンヴァルともども「ホビー用ロボットを改造して作成された人工天使」という説明が行われている。聖グラディウス学園の生徒である(=学生という職業がある)他キャラと違い、普段どうしているのかは不明であるが、エンディングムービーではアーンヴァルと一緒に聖グラディウス学園内で活動している姿が普通に見られるため、何らかの形で学園内で働いているか、生徒達と同じ扱いを受けているものと思われる。
ちなみに、ある条件を満たすことで見られるエンディングイラストでは、蠱惑的なベビードール姿を披露している(「Night Combat」スタイルであるらしい)。
彼女をイメージしたBGMパックはソーラーアサルトとグラディウスⅤのリミックス。いずれも従来のグラディウスシリーズよりミニマルな曲調となっているという特徴がある。
プラモデル版
アーンヴァルに続いて2023年5月に、メガミデバイスとのコラボキットが発売された。
あちらに付属するフィギュア版とのミキシング用パーツ、及びCSCパーツ、フィギュア版を再現した顔デカールはこちらにも付属する。