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旅の道化師リコ

かれんさすさばくにあらわれたふしんじんぶつ

自称「旅の道化師リコ」とは、ゲーム「フラワーナイトガール」における正体不明の人物。
目次 [非表示]

本項目には、ゲーム「フラワーナイトガール」の極めて重大なネタバレが含まれます。






概要編集


本編4部7章、多くの不安を抱えつつも、ついに始まった第一次外界遠征。しかし、遠征部隊は外園突破直後、何者かの攻撃でカレンサス砂漠に飛ばされ、遭難してしまう。

そのカレンサス砂漠に現れたウスバカゲロウ型害虫による砂嵐攻撃によって仲間とはぐれ、遭難した団長とワレモコウの前に突如出現した正体不明の謎の人物が、この「旅の道化師リコ」を名乗る仮面の女である。


特徴編集


トランプのジョーカーのような白黒の仮面を付けた、黒髪で緑のメッシュが入った短髪の女。手には両手で扱う巨大なピコピコハンマー(?)を握っている。


大型両手ハンマー自体は、フラワーナイトガールにおいて特別珍しい武器ではないが、問題なのはこの人物が団長がスプリングガーデン外で初めて発見した外界人であると同時に、この人物がカレンサスの出身ではないということである。

なぜカレンサス出身ではないと断定できるかというと、本来カレンサスの民は、カレンサスの砂漠化に伴い地下の洞窟を活動拠点としており(これはカレンサスから来たケペラが語っている)、彼女のように地上をうろうろすることは少ないからである(遭難地点付近でカレンサスの民が遭難していた理由からも推測できる)。

そんなところで、たった一人でうろうろ旅をしていた本物の変人である。まずカレンサス出身ではないと考えてよく、地名や害虫の呼称(花騎士は「害虫」、カレンサス人は「悪魔憑き」と、それぞれに明確な総称が決まっている)を知っている様子が見られないことなどから、この人物はカレンサス砂漠から遠く離れたところから来たものと思われる。


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彼女に関しては、突然現れたことからとにかく情報が極めて少なく、どこから来たのか、具体的に何をしている人物なのかなど、詳しいことが何もわかっていない。

しかし、ほんの少しの登場シーンだけでも、不審な点が多く見られる。


1.行動目的がはっきりしない編集

常に飄々とした言動のせいもあり、とにかく掴み所がない。砂漠のど真ん中で「世界を笑顔でいっぱいにしたくて来た」と語るなど、どうにも一般常識があるのかないのかよくわからない言動を繰り返しており、何がしたくて旅をしているのか、いまいちはっきりしない。


おまけに、タケの救助にしれっと便乗しようとしており、かなりちゃっかりしているが、今のところはタケが先手を打って阻止している。……が、なんだかんだと遠征部隊のところまでついてきてしまっており、結局タケが折れてしまっている


2.大量の持ち物編集

最初の名乗りの際、マジックの類いに長けているのか、「火の輪潜り」「人体切断」などにも触れており、立ち絵ではわからないが相当な大荷物だと思われる。

無論、これだけの物に加えて、前述のハンマーや、他者に分け与えられるほどの水や食糧まで持ち歩いているとなれば、相当大がかりな荷物であると考えてよい。

それだけの荷物の上に、背後にはバルーンまで浮いているので、少し移動するにも相当手間取ることが推測できる。


サバイバルしながらの旅をしているのならば、この大荷物は非常にかさばるはずだが、どうやって移動しているのだろうか?また、これまでどこでどのように水や食糧を補給してきたのだろうか?


3.過去がわからない編集

タケの尋問とアカシアの追及の中で、なんと記憶喪失であると自供した。そのため、あのサバイバルに不向きな装備や衣装、巨大なハンマーなど、持ち歩いているアイテムの一切が、いつどこで入手したものなのか、本人すら分かっていない。それだけでなく、直近の最後の水の補給場所である「ミズゴケの迷宮」の行き方、マジシャンとしての日銭の稼ぎ方、害虫との戦い方など、あらゆる生きる術の数々を、どこでどのように獲得したのかも不明ということになる。

当然、リコ自身の身元を保証できるものは何一つ存在しない。ということは、この「リコ」という名前すら、実は本名ではなく仮の名前である可能性すら出てきている(本名ではない花騎士としては、過去にコルベットがいた他、ディープ・レコードのメンバーも安全のためにコードネームを持っている)。


無論、この「記憶喪失」というものが、端から出任せである可能性は高い。




その他、何もないところから花火を放つナズナに擬態したり、のっぺらぼうになったりするなどの変身能力わざとケペラや花騎士たちを煽って仲違いを狙うなど、あまりにも不審な点が多い。

この為サイドストーリー『ミステリアス・アクター』では、ディープ・レコードの調査員ポトスから監視されることになったが、その不可思議極まりない挙動で逆にポトスを抱き込むことにも成功してしまった(挙げ句、終盤には団長も既に抱き込まれているらしき描写もある)。



関連項目編集

フラワーナイトガール

不審者 ピエロ マジシャン 道化師 ジョーカー


ロキ:フラワーナイトガールの世界観のベースとされる北欧神話におけるトリックスター。リコの名前がロキのアナグラムLoki→Liko)と読み取れることからも、一部のプレイヤーから元ネタと推測されている。
































正体編集


この先、フラワーナイトガールの根本的なネタバレが含まれます。






































敵か味方か


リコ「僕はリコ-星の意志リコ・アグレッサ。キミたちスプリングガーデンの最大の宿敵。」



プロフィール(ネタバレ注意)編集

一人称
性格誰にでも優しくフレンドリー。温厚。大丈夫な人には頼り、弱っている・困っている人には親切をする。
ポリシーどうせなら楽しんでやる。
長所知恵が回り、行動力があり、味方になるととても頼もしい。驚異的な悪運の持ち主。
短所悪知恵が回り、行動力があり、敵になるととても厄介。
趣味悪巧み。人を楽しませることを考えること。
特技嘘を信じさせること。騙すこと。手先が器用。手品。人を笑わせる芸。
お喋り、嘘つき、作り話
好きな食べ物なし。何を食べても味がしない。
苦手な食べ物なし。何を食べても味がしない。



その正体は、千年前に滅びたはずの、諸悪の根源アグレッサの子孫。自らもまたアグレッサとして覚醒しており、これまでカレンサスにスプリングガーデンへの憎悪を植え付けてきた、同じく「星の意志」を自称するハクアと組んでスプリングガーデンへの侵略と、全世界の滅亡を企んでいた。

そう、ケペラとシルキトを外園に送り込んできたのも、カレンサス砂漠でクジラ艇を墜落させたのも、外園騎士ナイドホグルごと花騎士たちをカレンサス砂漠に遭難させたのも、すべてリコの仕業だったのである。


しかし、正体を明かしてなおリコは本気ではなく、あくまでも小手調べとしか思えない余裕の立ち回りと、空間転移と害虫使役能力を駆使した戦略で花騎士たちを翻弄。団長の祖先ウォダンのことを「義兄弟」と呼ぶと、最終的にハクアとともにどこかへと姿を消した(この際、「今の僕ではキミたちに勝てないことがわかった」と言っているが、それが真意なのか、はたまた花騎士たちを油断させるためのハッタリなのかは不明)。

そしてこの事件によって、リコと特に交流が深く、感化すらもされつつあった一部の花騎士たち、例えばポトスなどは、後々まで引きずる程精神的に大きなダメージを受けてしまった。






リコ「皆が僕を、アグレッサを斃せれば、最高の笑顔になると思っていた。」



リコ…改めリコ・アグレッサの真の目的とは、「自らが花騎士の最後の敵となり、互いに滅ぼし合うこと」。この破滅的な思想によってのみ生み出される「血塗られた勝者の笑顔」こそがその生きがいであり、しばしば口にする「世界中に笑顔の花を咲かせたい」とは、この血塗られた勝者の笑顔で全世界を満たしたい、ということである。

そしてこの野望のためならば、代々受け継がれた「アグレッサの使命(=スプリングガーデンを滅ぼし、世界花を独占して星の支配者となること)」すらも放り出してもよいとすら考えている。

そして、同じくスプリングガーデンの滅亡と星の支配を目論む邪神ハクアとは手を組んでおり、両者の利害が一致していることがわかる。


つまるところリコ・アグレッサの本質とは、既知のいかなる生命体とも絶対に共存不可能な、最初から敵対する以外の選択肢が存在しない存在が、まるで共存可能な存在であるかのように取り繕っていた、ということである。







しかしその一方、団長を執拗に付け狙っている理由についてはいまだ詳細不明であり、またリコ・アグレッサという存在そのものが相手を騙し籠絡することに長けていることから、その発言のどこまでが真実なのか、その一切は不明である。ハクアともども、数多くの重大な秘密を隠し持っていることは間違いないのだが、その全容はいまだはっきりしていない。

また、ハクアやリコ・アグレッサの発言から、根源の世界花もまた星の支配を目論み、各世界花を含むスプリングガーデンの全生命体を欺いているらしきことが明かされたが、これについても確かなことは不明である(ただし2024年現在、根源の世界花側に寝返ったミズウォルムがナイドホグルを騙し、花騎士たちをスプリングガーデンに閉じ込めようとして大掛かりなテロを起こしており、他にも不穏な兆候がちらつきはじめている)。




ポトス「…この人は、危険だ。」

関連項目編集


黒幕 ラスボス 邪神


ザラブ星人:友好を装って近づく極悪非道な敵その1。擬態能力で相手を惑わせる点も共通。

エボルト:味方のふりをして隠れ潜んでいた諸悪の根源筆頭。

ボガール:どうやっても絶対に共存不可能な凶悪な敵代表。


ミズウォルム:やはり共存不可能な存在。その極悪非道ぶりは年々エスカレートしており、ついには自分たちが作り出した外園騎士を奴隷未満の扱いをした挙げ句、大掛かりなテロを決行して世界花外園騎士の逆鱗に触れた。

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