ナイドホグル
ないどほぐる
注意:この項目には、ゲーム「フラワーナイトガール」の極めて重大なネタバレが含まれます。ことに2023年度追加分の情報は、フラワーナイトガールの根本的なネタバレに深く関係している可能性が極めて高く、大見出しの項目名に重大なネタバレとなる用語を使用する行為はご遠慮願います。
ゲーム「フラワーナイトガール」に登場する超巨大な害虫で、スプリングガーデンを支配すると伝えられる「三大守護神蟲」の一つ。物語開始より1000年以上前に害虫化し、ウィンターローズの「ナイドホグル平原」地下に封印されていたが、遥かな時を経てナイドホグルの力が封印の力に勝り、現代に復活してしまった。
近江富士を七巻き半したという伝説の大百足に匹敵する巨体を誇る、スプリングガーデンで初めて発見された巨大怪獣。その全長は推定約20キロに及び、頭から曳航肢の先まででウィンターローズ国土を横断できるほど。
体内は溶岩洞のようになっており、「眷族」と呼ばれる超強力な害虫が多数生息している。体内は後にクジラ艇が安全に格納、離着陸できるほど広大で、そこから体高50メートル以上、体幅200メートル以上あることが推測できる(封印の際に「核」に楔を打ち込んだことから、クジラ艇の出入口は気門と思われる。少なくともクジラ艇が出入りできるほど口も気門も巨大である)。
とてつもなく巨大なことを除けば全体的にオオムカデに似ているが、その体表はよく見ると蛇やトカゲの鱗のような構造で体節が覆われ、また左右に一対、眉間に一つ、合計三個の複眼を持つ(ムカデ綱で複眼を持っているのはゲジだけ)、後頭部から後方に二対、外側に一対、計三対の角が生えているなど、現実のムカデと比べると非常に禍々しい姿をしている。さらに、背中に一対以上のデスギドラに似た翼があるが、皮膜が破れているためおそらく飛ぶことはできない。(注)
(注):眷族の翼の様子から推測すると、生まれつき破れていた訳ではないと思われるため、かつては空を飛べたのかもしれない。破れていた理由は不明。
その姿はもはやムカデというよりはドラゴンに近い。
おまけにコブラのような鎌首をもたげるため、数値以上に大きく見える。
体型はオオムカデよりもジムカデ類やオニイソメに似た非常に長細いもので、「千の足のナイドホグル」の異名通りに足の数は500対を超えると思われる。一説によると、モデルと思われる前述の大百足には2000もの足があったらしく、ナイドホグルにも同等の数の足があるものと思われる。
武器はその巨体と眷族の害虫、そして口から発射する火炎放射と火山弾様の火球である。また後年、局地的なヒートアイランド現象を発生させ、高熱によってあらゆる有機物を自然発火させる能力が存在することが判明した。
その他の個体のデータについては後述する。
眷族害虫について
眷族はいずれも、飛行能力を持たない害虫ばかりが知られている。その全てが極限指定級以上の強さを誇り、一般的な大型害虫と比べてかなり危険な存在である。イモムシ型とムカデ型は特にナイドホグルに似た特徴が見られ、一目見てナイドホグルの眷族だとわかる姿をしている。
・イモムシ型
イモムシ型大型害虫に似た害虫。通常のイモムシ型と違い、体長50メートル近い巨体を誇り、全身の棘が鋭い。またナイドホグルに似た翼を一対持っている。非常に攻撃性が強く、体格と重量を活かした戦法を得意とする。
・クモ型
クモ型大型害虫に似た害虫。巨大なコモリグモに似た姿が特徴。強い毒性を持つ。
・ムカデ型
2023年現在までに発見されているムカデ型害虫は全てナイドホグルの眷族である。体長20~60メートルにおよぶ超大型の害虫であり、ナイドホグルの幼体のような姿をしている。ナイドホグル眷族軍団の主力と言って差し支えなく、最も強力で、その強さは極限指定級どころか、並の古代害虫をも上回る。一部の個体は精霊や世界花との会話が可能。
物語開始以前からその存在は知られていたが、長い間誰もその姿を見たことがなく、半ば伝説に近い存在となっていた。
初登場はメインストーリー1部、長い長い旅の終わり頃に、平原に隣接するフヴァの氷結湖を突き破って復活。
全長数十キロに及ぶ巨体はそこにとぐろを巻くだけでウィンターローズ国土の3割以上を覆い尽くすほど。あまりに巨大な害虫のため、体まるごとではなく、体内にある「核」(おそらく心臓と思われる)を封印して地下に叩き返す作戦に変更。激戦の末、一瞬の隙を突いて特別部隊がナイドホグル体内に突入した。
ナイドホグル復活
ナイドホグルは長らく、伝説上の存在として語り継がれてきた。しかし、フヴァの氷結湖周辺や、ナイドホグル平原の広範囲に渡って、なにやら異様な巨体を誇る害虫の残骸が最序盤から確認でき、さらにクジラ艇での攻略対象としてクジラ艇と同じくらい巨大な害虫(全長50メートル前後)が出没するようになったことから、ただの伝説ではないのではないかという噂が飛び交っていた。
1部も終わりに差し掛かる38章以降、ウィンターローズの広範囲で、生物性の局地的な地震が相次いで発生するようになった。それに伴い、ウィンターローズ全土、および国境を接するブロッサムヒル、リリィウッド、ベルガモットバレーでの大型害虫の活性が急激に高まる異常事態が発生。
「本当にナイドホグルは実在するのかもしれない」、スプリングガーデン全土に不安が広まる中、ついに運命の時が訪れてしまった。
伝説によれば、ナイドホグルが最後に封印されたのは、劇中時間で、物語開始より約1000年前。1000年以上という時間、それは、封印の力が弱まるにも、そしてナイドホグルの傷が完治するにも、十分すぎる時間だった。
かくして、本編メインストーリー1部47章、ついにフヴァの氷結湖の氷を粉砕して、ナイドホグルが現代に復活してしまった。
それは、ナイドホグル平原をとぐろで覆いつくし、全長の一割を鎌首に当て、頭上何百メートルもの高さから地上を見下ろす、超巨大なムカデの化け物だった。規格外の力と、ろくに攻撃が通らない堅牢さ、そしてあまりの被害の甚大さに、ウィンターローズは滅亡の危機を迎えることとなる。
ナイドホグル再封印戦
ナイドホグルが実際する。初めてその事を見抜いたのは、当時ウィンターローズに出向していたアブラナである。そしてアブラナは、ウィンターローズの広範囲、およびスプリングガーデン北部で立て続けに起こる、一連の地震と超大型害虫の大量発生が、封印が解けつつあるナイドホグルの仕業であると結論付けた。
アブラナは同時に、ナイドホグル平原の各地に突き出した、超巨大な節足動物の一部らしき残骸が、封印されているナイドホグルの一部であることをも見抜いた。
その残骸から推測されるナイドホグルの大きさは、これまでスプリングガーデンで記録された、いかなる生命体と比較しても、規格外に巨大だった。そして、封印のシステムを調査する中で、1000年前、なぜナイドホグルにとどめを指せなかったのかが判明した。
害虫の体液には、「害虫化の呪毒」という危険なものが含まれており、これが益虫を害虫に汚染し、まるでゾンビのように害虫を殖やしてしまう。そしてこの呪毒、害虫を討伐し、その傷口から流出すると、その毒性で水や空気を汚染し、速やかに浄化しない限り一帯を死の大地に変えてしまう。
当然その範囲は害虫の体液の総量に依存し、小型の害虫であれば範囲は狭く、大型になればなるほど浄化必要範囲が拡大する。そして、ナイドホグルほどの巨体ともなれば、その推定汚染範囲はスプリングガーデン全土に及ぶ。一度それだけの量の呪毒が放出されてしまうと、完全な浄化は非現実的であり、最低でも大量絶滅の発生が確定し、最悪の場合そのままスプリングガーデンそのものが滅亡してしまうことになる。
つまり、仮にナイドホグルを討伐できたとしても、現時点ではスプリングガーデンの滅亡を回避できない。かといってこのまま放置すれば、いずれ封印は完全に解かれ、ナイドホグルが復活してしまう。
もはや万事休すかと思われたその時、ついに封印のシステムの解析に成功した。
残された方法は一つだけ。それは、もう一度ナイドホグルを封印し直し、いつか本当に決着をつけられるようになるその時まで、ナイドホグルを地下に眠らせておくことである。
ナイドホグル再封印のため、スプリングガーデン中から集められた花騎士たちが、ナイドホグル平原に突入する。そして、ナイドホグルにかけられた封印のシステムを再起動し、再封印しようとした、その時だった。
一瞬緩んだ封印を破り、ナイドホグルが復活してしまった。
突然の復活に、花騎士たちは一時離脱。ナイドホグルはフヴァの氷結湖を突き破り、平原を裂いて、1000年ぶりにその真の姿を現した。
雄叫びをあげるナイドホグル。いままでとは比較にならない数の眷族害虫の大軍が押し寄せる。しかし、その様子を少し離れたところから偵察していたワレモコウは、ナイドホグルの動きが、予想以上に鈍いことに気づいた。
それが、ナイドホグルの封印がまだ活きていることを意味していることは、まもなく判明した。そしてそれが、
作戦はこうだ。まず、ナイドホグル突入部隊が、ナイドホグルの体内に突入する。そして、内部にある「核」に、シャインクリスタルの楔を打ち込む。全ての「核」にシャインクリスタルを打ち込んだら、団長が「極陽の剣」ソーラードライブをシャインクリスタルに放ち、一斉に封印を起動する。力尽きたナイドホグルが地下に沈む前に脱出して、作戦は完了となる。
封印が完全に解ける前により確実に再封印するためにナイドホグルの体内クジラ艇で侵入し複数ある「核」にすべてにシャインクリスタルを打ち込み体の内外二重の封印の効力によりナイドホグルは再び氷の湖の底に封印された。
だが意外な形でこの苦労した封印が解かれることとなる。
千の足の方舟計画
簡単に言えば復活した千の羽フラスベルグに対抗するためにミズウォルム浄化個体シロの害虫の浄化能力(詳しくは当虫の記事を参照)によって浄化して益虫に戻した味方にしたナイドホグルをぶつけ隙をついて団長の太陽の剣で倒そうという作戦。千年前の勇者もやった手だがナイドホグルを味方にできれば条件は(花騎士もいるので)千年前よりずっとよい。
もっとも本当にナイドホグルを浄化できるのかぶっちゃけぶっつけ本番でやってみるしかないが精霊の力でナイドホグルの体内に空間移動するとシロの能力でコアに試してみると効果はあり、眷属の襲撃からシロ守って耐え抜いた結果見事ナイドホグルの浄化に成功し、眷属も大人しくなり「感謝を。我らが主は、この変容を受け入れようとしている。時間はまだ必要だが、その時はいずれ来るだろう。」と精霊経由で感謝を伝えた。
ちなみに浄化された結果目は青く身体は白くなった。攻撃色じゃなくなったとか脱色されたとか言わない。むしろこれがナイドホグル本来の姿なのだろう。
その後完全に浄化された状態で花騎士たちとフラスベルグの眷属と害虫軍団(とミズウォルム)による激戦が行われるコダイバナに(おそらく空間移動…まあこんな巨大なのが歩いてこられたら道中迷惑)で出現。
サントリナ「でっ……かぁぁぁぁぁぁぁぁい!!?」
※説明不要なそのでかさに一般の害虫は逃げました
クジラ艇が体内にいれ団長をフラスベルグの元に送る方舟となったナイドホグルはフラスベルグを目指す。
フラスベルグも眷属である天雷の使徒に自身天雷を当て大爆発を起こすという切り札を使うも、天雷の使徒をクジラ艇に乗っていた花騎士とナイドホグルの眷属に倒されたことで失敗。ついにナイドホグルは接近に成功する。
ナイドホグルがフラスベルグ本体を押さえ花騎士がフラスベルグを守っていた鱗粉(眷属)を倒し団長の太陽の剣でフラスベルグの封印をされた。
……はずだったのだが、太陽の剣がフラスベルグを包み込むとコダイバナの奥の裂け目から猛烈な闇が噴出。フラスベルグどころかナイドホグルとシロを含んだすべてのミズウォルムを飲み込んで消えてしまった。
闇の正体は害虫毒をスプリングガーデンにばらまいた張本人「死にゆく世界の支配者」アグレッサの怨念で、三大害虫が消耗したところでナイドホグルたち三体をまとめて抹殺しようとしたのである。
ナズナに憑依するかたちで現れたフォスの御霊によるとナイドホグルたちは本来守護神蟲と呼ばれるスプリングガーデンを外敵要因から守るための一種のガーディアンでありさらにスプリングガーデンを守護する結界の維持を害虫化しても行っていたのである。もしナイドホグルたちが死ぬようなことになればそれはスプリングガーデンの滅亡につながると言う。アグレッサの怨念はそれが目的である。
フォスの導きで闇に突入した団長率いる花騎士たちの活躍で守護神蟲は救出されアグレッサの怨念は倒され1000年の戦いに終止符が打たれた(まあ通常の害虫がいなくなるわけではないのだが)。
ちなみに余談だがミズウォルムは大多数がまだ害虫のままでフラスベルグは完全に害虫だったため救出行動に抵抗、逆に完全に益虫に戻っていたナイドホグルの救出が一番楽であった。
救助されたナイドホグルはアグレッサに取り込まれていた際の傷を癒すため他の二体と同じく封じられていた場所で大人しく眠りについたのだった。
花騎士の運命、花騎士の未来
注意:この先、フラワーナイトガールの根本的なネタバレが含まれている可能性があります。
封印されていた古代の花騎士や世界花ブロッサムヒルが擬人態ブロスが仲間になり実装されるという衝撃展開を乗り越えアグレッサがやってきたという外の世界を目指す騎士団。
改修したクジラ艇を使いまずはスプリングガーデンを囲む外園に出てみたのだが、これといった危険はないはずの外園に(まあこの知識は1000年前のものなので変わっていてもしょうがないが)ナイドホグルの眷属である害虫とそれと戦うスカラベを操る少女と巨大なサソリを操る者という花騎士と異なる力を持った二人の少女。
その二人を抹殺するために現れたのが、
「ふう…ようやく、捕まえた…」
ダウナー系美女となったナイドホグルである。
古代花騎士であるスイカズラの攻撃を受けてもびくともせず(それでもスイカズラを手加減できる相手ではないと判断している)スイカズラからは「殺すのはともかく勝つのは無理」と言われるほど。(いや殺せるんかい)
守護神蟲の役割である「外からの侵入者の排除」「外に出ようとする脱走者の連れ戻し」に従い圧倒的力を使って団長たち花騎士団と虫使いの少女たちを外園から追い出したナイドホグルであったがこの時ケペラをスプリングガーデンの中に入れると言うミスをしてしまい、眷属に追撃・排除を命じた。
だがこの眷属は一度ケペラを襲撃するも花騎士に撃退され第二の世界花ウィンに手を出さないように厳命されることになる。
ナイドホグルの封印は世界花ウィンターローズの力を使っていたためウィンは自分が長年迷惑かけてきたからと頭が上がらない模様。
シギラリア「は~~~~……世界花様といい、守護神蟲様といい、人型の美女になるのがブームなんですかね………?」
世界花の時点でも驚いていたのにナイドホグルまで擬人化するというまさかの事態に多くのプレイヤーが驚愕し、花騎士側も同様である。なぜ人の姿になったのかについては世界花たちと同じく人とコミュニケーションをとる、早い話が仲良くしたいために人の姿をしているとウィルウィッチアやブロスは予想しており、後に正しいことがナイドホグル自身から語られた。もっともまあ外園にやってきたものは追い出すと言う使命があったために人の姿になってからの初邂逅は凄まじい攻撃的なものになってしまったが。
害虫毒への対策の調査、アグレッサのような存在が他にいるのか、ケペラの故郷の問題など様々な理由から外の調査を行いたい騎士団と結局のところスプリングガーデンのみんなを危険な目に合わせたくないナイドホグルとが激突。(いわばナイドホグル版外の世界に出れるだけの実力があるかどうか試す試練である)
騎士団は勝つには勝ったが古代花騎士に加えカトレア、ネムノキなどもてる最大戦力を投入したものの全員が満身創痍といった感じでの辛勝であった。それでもナイドホグルは外の世界でもやってけると判断し騎士団がスプリングガーデンの外に出ることを許可した。
団長にこれからどうするのか問われると、いままで通り外園で戦い続けると回答。
するとブロスと団長から「一緒に行こうと」と誘われ、ウィンからは「意地をはる必要はないのでは?」と言われる。しかし害虫となり千年もの間守るべきスプリングガーデンの脅威となってしまっていた事実からその提案を素直に受け取ることができず「考えさせて」と言ってナイドホグルは姿を消した。
外園での決戦から数日後。巡回中の騎士団(シギラリア等は先日のナイドホグルの戦いダメージが残っていたが)はナイドホグルを見つける。
このスプリングガーデンを眺めていた彼女はこの世界とここで生きている皆が好きなことをはっきりと自覚し、団長に仲間に入れてくれるのかを問う。
もちろん団長と花騎士は笑顔でそれを受け入れるのだった。
とうとう世界花どころか外園騎士とはいえかつての大ボスであったナイドホグルまで仲間になり、「団長様の騎士団どこまで強くなるんですかね……?」とプレイヤーの心情を代弁するようなことを言うスコップちゃんの言葉に「ふきっと『どこまででも』ですよ!それは、強いとか、すごいとか、そういうことだけじゃなくて」と笑顔で返すナズナであった。(ナズナの言いたいことはそういうことではないのだが実際まだ世界花4柱と守護神蟲2体控えてるのでまだまだ強くなるのは確かである)
「……そっか。うん……団長がそう言うのなら……わかった。外園騎士ナイドホグル。この世界のために……皆と一緒に、戦う。……よろしく、ね?」
一人称 | 私 |
---|---|
性格 | 常に気怠けでマイペース。戦闘になると静かに闘志を燃やす。スプリングガーデンを守る守護神蟲から生まれた外園騎士。 |
ポリシー | 敵か味方かは自分の目で見極める。 |
長所 | でかくて強い。戦闘以外で怒ることがない。皆に優しいが、特に小さい者に優しい。 |
短所 | 強すぎて怒ると手がつけられない。よく色んなものにぶつかり、壊す。(壁、柱、扉など) |
趣味 | 皆が楽しそうに暮らしている景色を眺めること。絵日記。 |
特技 | 人の平均体温から数千度まで体温を調節できる。サウナも作れる。暗闇を生み出すことができる。目隠しや目くらましに。 |
癖 | 重すぎるため、実は歩く時少し浮いている。大体の食事を一口丸呑みで終わらせる。 |
好きな食べ物 | 丼もの、大食いメニュー(味はなんでもいい) |
苦手な食べ物 | なし |
史上初となる害虫由来のプレイアブルキャラクターである。
しばしばマイドアリと比較されるが、マイドアリはあくまでもオンシジュームに付随する存在であり、単体で害虫化したことがある存在のプレイアブル化は、名実ともにこれが初となる。
容姿
大きく二つの形態を持つ。
通常形態は前述の通りムカデの鎧を纏う寡黙な女の姿である。
これが元のナイドホグルに近い姿に変化した「害虫態」は、本体の百分の一程度の大きさと、数体節に一対という脚の少なさ以外、浄化作戦以前の本体によく似た姿となる。
浄化作戦以前の姿で現れた理由は、浄化作戦以降の姿だと、他の守護神蟲(特にフラスベルグ)と色味が被って不快だからなのだと言う。
性格
極めて物静かで寡黙な性格で、見た目に反しかなり暗い。スプリングガーデンや根源の世界花に対する忠誠心と愛着は強く、本来「守護神蟲」として護らなければならなかったスプリングガーデンに仇なす「害虫」になってしまったこと、そしてその影響で現在に至るまで「害虫の眷族しかいない」ことなどもあってか、しばしば「贖罪したい」と口にしている。
しかし「フラスベルグ」の名を聞くと不機嫌になり「……あいつの話は、しないで」と、その名を出した者を静かに威圧するなど、感情の起伏が少し激しい一面もある。
厄介なことに軽く力むだけで半径数キロの気温を急上昇させられる(そしてその作用により、範囲内にある自分以外の有機物を自然発火させられる)という恐ろしい力を持っており、感情の起伏に合わせて局地的な災害を起こすことも可能である。
絵を描くことを趣味にしており、庭園モーションの中には、スケッチブックにクレヨンで絵を描いているものがある。
性能
超高火力型のアタッカーで、最大の特徴は害虫態への形態変化である。一度発動すれば高レベル極限指定級のレイドボスでも瞬く間に消し飛ばされる。
発動にはもちろん条件があり、「自パーティーのメンバー全員が合計10回攻撃される」というもの。これは回避や無効などで不発扱いになってもカウントされる。
例えば5人パーティーへの全体攻撃が来た場合、その攻撃はキャラごとに1回としてカウントされるため、これだけで5回分としてカウントされる。先制攻撃をしてくる敵の場合、こちらのターンが始まる前にカウントが溜まりきる可能性もある。
弱点は、形態変化したターンには一切攻撃できないこと。そのためそのターンだけ4人分の攻撃になる。ちなみに行動自体しないので再行動のフラワーメモリーを装備させても意味がない。
そしてもう一つの弱点が、初代のような防御力がないこと。そのため、「あのナイドホグルだから」と鷹をくくってまともに育てずに運用すると、思わぬところで削り落とされてしまうことがあるため、特に高難度ステージでは注意が必要である。
以前から、「ナイドホグル団長」なるオオムカデ型のキャラが、エイプリルフール企画などに登場していた。
ナイドホグル団長は体長約3メートル、オオムカデとナイドホグルの合の子のような見た目で、三つ目、頭に鉢巻を巻いている(前述の三上山の大百足伝説でも、藤原秀郷は鉢巻をして戦ったという言い伝えがある)。現時点では「害虫」の括りだが特に有害な何かがある訳ではない。性格は気の良い関西弁のおっさん。
これがナイドホグルの人格だと思っていたプレイヤー団長も多く、上記の外園騎士が登場した際には「関西弁じゃないのかよ!」となった人が続出したとか。
ナイドホグルには複数の人格があるらしく外園騎士の人格もその中から選ばれたらしいので(守護神蟲の人格に外園騎士の人格が話しかける場面もある)このナイドホグル団長も守護神蟲の数ある人格の一つなのかもしれないし、団長が見た夢オチ設定なので関係ないかもしれない。ちなみにナイドホグルとの会話に「思っていたのと全然違う?ちなみにどういう想像してた?」というこのナイドホグル団長に触れるようなものもあったりする。
遠い、遠い大昔。アルカが、スプリングガーデンを創った頃。当時アルカと親しくしていた存在がいた。その存在は、アルカの加護を受け、ナイドホグルへと変化した。ちなみにこの時願いが大きすぎて本体があんな巨大になったらしい。
ナイドホグルの正体。それは単なる害虫や益虫ではなく、それどころかスプリングガーデンで一般的ないかなる生命体とも異なる、世界花と同じ高次の存在である。外園での最終決戦の時、一度だけだがウィンがナイドホグルのことを「神」と呼んでいたのは、このためである。
ナイドホグルの以前の名前は、現状八文字らしいこと以外一切不明である。そもそも文字数があっているのかも不明。しかしそれはスプリングガーデンが創られた遥か大昔に、世界花の加護を受けた代わりに捨てられた名前のため、もうこの名前が出てくることはないと思われる。
そして、史上初めて世界花の加護を受けたのは、最古の花騎士フォスではなく、根源の世界花の加護を受け守護神蟲となったナイドホグルだったのである。そういう意味では、ナイドホグルはあらゆる花騎士の始祖にも等しい存在と言えるかもしれない。
世界花たち
根源の世界花アルカとは上記の通り加護を与えられた存在だが上下関係はなく共にスプリングガーデンを作った同志といった感じが強い。実際アルカ側はナイドホグルに対してかなりフレンドリーである。
各国の世界花については経緯は違うもの元々スプリングガーデンを守るために根源の世界花アルカによって作られた存在という一種の姉妹のような存在ゆえに少なくとも実装している二人とは仲は良い。
ブロスからは「ナーちゃん」とあだ名で呼ばれ、ウィンには上記の通り封印ウィンターローズの世界花の力で封印されていたため「迷惑をかけた」として頭が上がらず、ウィンの容姿を小さくてかわいいと思っている。なお公式4コマの489話ではウィンが小さいこととナイドホグルがいろいろでかいことでちょっとした事故が起きた。
フラスベルグ
なにがあったんだってぐらいものすごく仲が悪い。
どれぐらい仲が悪いかというと上記の通り名前を聞いただけで物凄く機嫌が悪くなり、色が被るからという理由外園騎士の姿が忌むべきはずの害虫の時に似たものにして、害虫化した際にお互い真っ先に潰しに向かい眷属同士ですら争うほど。ナイドルーガーがフラスフリンデを捕食する光景はレシュノルティアに大変なショックを与えた。
どうしてこれほどまでに仲が悪いのかは現時点では不明。
ただしミズウォルム曰く仲が悪かったおかげでアグレッサの思惑が大いに外れ害虫化した守護神蟲三体によるスプリングガーデンの破壊という最悪の展開が回避され、勇者がナイドホグルたちを封印する隙ができたという。なにが幸いするかわからないものである。(ナイドホグルに言わせれば結果論に過ぎないが)