概要
害虫とはフラワーナイトガールにおける敵の総称である。
元々、フラワーナイトガールの舞台となるスプリングガーデンは、世界花の恩恵の元で人と虫が助け合い、共存する世界であった。
しかしある時、スプリングガーデンの外側にある朽ちた世界から、世界花の持つ強大な力を求めて死にゆく世界の支配者が現れ、無害な虫たちに凶悪な力を与えて狂暴化させた。
これによって誕生したのが本作における害虫である。
受粉の媒介になる蝶や蜂といった本来なら益虫に分類される虫であっても、害虫化すれば全て等しく害虫として扱われるのはこのためである。
そんな害虫だが、思わぬお客さんに捕食されてしまうような面もあるようだ。これに関しては相手が悪かったというべきか。しかし、捕食をしても「能力が分かるまでには時間がかかる」(意訳)の為、花騎士でも掴みきれていない全容が明らかになる可能性もなきにしもあらず……か。
生態
小型でも人間と同程度の背丈を持ち、大きなものは数メートルにもなる。
基本的に狂暴化した時点で知性はほとんど失われており、その強靭な力と強固な外殻で人々を襲うのみである。
しかし中には害虫化する以前、益虫だったころの記憶や習性を残しているものもおり、危害を加える心配がないと判断されれば討伐されず放置されていることもある。
また、オンシジュームのマイドアリのように極稀に害虫化していながら人間を全く襲わない個体も確認されている(益虫に先祖返りしている可能性もある)。
害虫が増える経緯としては繁殖の他、害虫化していない益虫が害虫に触れることで感染するように害虫化する場合が多いが、古代害虫の化石の欠片から誕生するフラス・フリンデのように例外となるケースもいくらか存在している。
能力
害虫ごとにそれぞれ異なる特殊な能力を持っている場合がある。
特にコダイバナ近辺に生息している害虫は素の戦闘能力もさることながら、空間転移など非常に厄介な能力を有している個体が多く、討伐は困難を極める。
なかには、別世界の魔王クラスの「無敵バリア」さえも一発で破壊した個体も居るが……この件に関しては「無敵バリア」自体が元の世界でしか効果が発揮しない可能性も高い(向こうの世界の創造神によるマッチポンプ案件なので、別の創造神が作った世界では通用しない可能性も高い)ので正確なところは不明。
古代害虫
『クジラ艇バトル』にのみ登場する特殊な害虫。
大型の害虫すらはるかに上回る巨体を持ち、大空を翔る非常に強力な存在。数百年前に封印されていたが、近年その封印を打ち破って現代に復活した。
その巨体に違わない力を有している他、倒しても後に全く同じ個体が復活するなど生態も通常の害虫たちと大きく異なり、ほとんどが謎に包まれている。
後にこの古代害虫すら上回る害虫が登場した。
三大古代害虫
害虫を生み出した元凶たる「死にゆく世界の支配者」の腹心とされる特に強力な三体の古代害虫。
「倒せない」のではなく「倒してはならない」存在であるため封印されていた。
倒してはならない、とされる理由は現在判明しているのは次の通り。
・倒すと死体から強力な毒が発生し、大気、水質、土壌が汚染され被害が急速に拡大するため(三大古代害虫に限らず、古代害虫全体の傾向。クリスタルからのエネルギー照射『ホエイルカノン』及び太陽の剣ソーラードライブで浄化できる)。
・その正体は世界を守るための存在とされる『守護神蟲』であり、滅ぼすとスプリングガーデンに何が起こるかわからないため。
ウィンターローズのフヴァの氷結湖およびナイドホグル平原の地下に封じられていた千の足の怪物。
ムカデ型の害虫だが全身に鱗がありまた翼があるため龍のようにも見える。
一応古代害虫に分類されているのだがその大きさは上記の古代害虫をもはるかに上回る大きさで、胴体はナイドホグル平原まで続いている。あまりにも大きすぎて本当に生き物なのかとシナリオ内で疑問の声があがった。
そして最新の展開により、なんと世界花との直接の関係があったことが判明し、もはや倒すことが完全に不可能な存在となってしまった。
千の翼の怪物。おそらくベルガモットバレーの忘我幽谷に封じられていると思われる(幽谷の一角に「フラスベルグ渓谷」という地名があるため)。
レイドボスのフラス・フリンデはこのフラスベルグの手下。より姿が似た眷属のフラス・フェザーというのもいる。
ナイドホグルとは犬猿の仲らしく、コダイバナ奥地で激戦を繰り広げた。自らの光線で眷属を帯電させ特攻させる「天雷の使徒」という狂気の大技が最大の武器。
千の頭を持つ古代害虫。リリィウッドのミズ回廊の地下に封じられている。
ミミズ型の群体生命体らしく、第二部ストーリーに大量に現れるミミズ型害虫は全てこのミズウォルムの分身であると同時に本体でもあるらしい。そのため分身同士は記憶を共有している。
また他の害虫に寄生して操るという能力を持っている。
実はその存在がプレイヤーに明かされる前からクジラ艇のストーリーで暗躍しており、上記の寄生能力を使って古代害虫を操っていた。
その他恐ろしい能力の数々を誇り、最終的に「倒してはいけない」存在から「本当に誰にも倒せない」存在になってしまった。
マザー
三大古代害虫に匹敵する強力な『益虫』。監獄島に封印されていた。
その名が示す通り、本来は益虫を生み出す能力を持つ母たる存在だった。
千年前に他の益虫同様に害虫にされ、害虫を生み出す母体にされてしまったが、完全な害虫にはなっておらず益虫としての自我を残しており、理性を失う前に人の住まう地から離れ、自らを監獄島に封印した。
ネーミング
※一部、親記事からのコピペになっております。
本作を代表する要素の一つとして、害虫のネーミングが愉快である点がよく挙げられる。
有名なのはマイドアリ(毎度あり=毎度ありがとうございます)がいる。
ただし、一部の特定ボスやレイドボスにはガチネーミングの害虫も存在する。
公式生放送で語られた裏話によると、当初は「○○アント」や「○○ワーム」といった普通の名前だったのが、リリース1週間前に急遽が変更されたという。
また、ネーミングを担当しているのは1人だけで、全ての害虫はそのスタッフのセンスでのみ名付けられている。
なお面白ネーミングと言っても劇中設定では「人と虫が助け合っていた時代に付けられたもの」という悲しい理由が存在する。
つまり、面白ネーミング害虫の非効率的な行動も「害虫化する前の癖が本能に残っているため」だとされる(人と一緒に祭を楽しんでいた益虫が害虫化した後も祭囃子に惹かれてしまう。しかし害虫ゆえに人に危害を加える等)。
関連イラスト
関連タグ
メトロイド(クリーチャー):元々が害なすものを駆除する為だったが……という経緯が類似。
採集決戦:古代害虫に関しては、こちらになりつつある。