曖昧さ回避
- 上遠野浩平の小説「ブギーポップシリーズ」の主人公。
- 1の登場する小説シリーズ「ブギーポップシリーズ」およびそれを原作としたアニメ・映画の別称(略称)。
- 2のうち、原作第1作の『ブギーポップは笑わない』の別称(略称)。
本記事では、1について記す。
解説
深陽学園に通う女子高生である宮下藤花に宿るもう一つの魂とも言える存在。
世界の危機を察知した時に自動的に現れる世界の敵の敵。
青みのかかった黒いマントに筒の様な長い帽子を身に纏う。
マントには太極図の装飾品、背中に繋がる三角の模様が描かれた帯がある。
帽子にも金色の装飾品がされており、この衣装は普段は藤花が無意識にスポルティングバッグの中に入れて持ち運んでいる。
唇に黒い口紅をしていることもあるが、原作イラストでもまちまちで、メディアによっては一切していないこともあるので、二次創作でもしているものとしていないものがある。
女子高生の間では「その人が一番美しい時に、それ以上醜くなる前に殺す」と噂されており、一種の都市伝説的な存在となっている。
性格は冷酷無慈悲といっても良いぐらいに敵には容赦ないが、親しい者には楽しげに会話をする掴み所がないお茶目さんでもある。
また、自分の敵ではないと判断した場合には無闇に殺したりはせず、無力化だけに留める事もある。
一人称は「僕」。
肉体は宮下藤花なので一見するとボクっ娘の様な印象を受ける。
左右非対称の表情を浮かぶのが特徴で、片方は笑顔、もう片方はその他の表情をするが、一度だけ左右対称で笑顔を浮かばせた事もある。
ブギーポップが現れる様になったのは藤花が中学生の時であり、不仲だった藤花の両親は不気味に思い、それ以降は藤花の為に離婚を取り止める等、過保護になってしまった様である。
特に母親には一時は軟禁された事もあり、世界の危機が迫った際は母親を気絶させてから家から出ていた模様。
ブギーポップが出ている間、藤花の記憶は都合よく改竄されるので、彼女に怪しまれた事は未だにない。
藤花の恋人である竹田啓司については「友人」と思っており、本編ではあまり絡みはないが、2人がテーマに沿って会話し続ける「竹泡対談」というメタ小説が公式に存在する。
「ブギーポップ(不気味な泡)」という名前は、『笑わない』から数年前、統和機構を裏切って瀕死の重傷を負ったスケアクロウ / 黒田慎平の前に現れた際、彼から「お前は、死の間際に泡のように浮かび上がってくる、不気味な幻だ」と言われたことをもとに、自ら名付けた。
戦闘能力
どこから調達してきたのか、極細のワイヤーを駆使して一瞬で敵を縛り付けて首を切断する、或いはバラバラに引き裂く戦法を取る。
これだけでも十分脅威だが、ブギーポップの能力はこれだけに終わらず、超高速で動き回る敵に対して、それを上回る速度で言葉を届けたり、空気の塊を切断する、精神に干渉する能力は全く効かない等、正にチートとも言える存在。
防御力に関しては攻められた事が無いので未知数だが、銃弾が当たる前に避ける等、反射神経は高い。
その一方で『歪曲王』との戦いでは普通に流血する等、防御力は普通な可能性もある。
しかし、ブギーポップが怪我したのはこの『歪曲王』との戦いのみなのでやはり未知数であろう。
これだけの実力を持ってはいるが、ブギーポップ自身の強さの真骨頂は武力行使ではなく、相手の心理を的確に把握して心理の弱点を追撃するという一種の論破である。
これは相手の能力よりも心理的要因の方が世界の敵の起因が強い事や、心理的要因を放置するとその能力が暴走する恐れがあるためで、場合によってはそのまま相手を改心させる事もある。
関連タグ
(サポートキャラとして登場、原作通りの鋼鉄製ワイヤーを使い相手の動きを止める。<発動後すぐに出るパターンと背景が暗転し数秒後に発動する2パターンがある>)