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概要編集

四月に降る雪とは「ブギーポップは笑わない」に登場する水乃星透子を初め、飛鳥井仁霧間誠一が作中で残した言葉である。


「愛とは“四月に降る雪”のようなものだ。思いがけなく、しかし確かに予感を持っていた存在。

時季外れで、ひどく身に凍みる。」


「全ては不確定でどんな事だって不自然な事はない 鳥が空から落ちる事だってあるし、四月に雪が降る事だってあるのよ」


要するに恋愛感情のように突然にふっと湧き出てくる感情、鳥が空から落ちるような思いもよらない事件事故のことを指す言葉である。


「四月に降る雪」という言葉が如何にも重要そうに作中では語られているが、四月に雪が降ったところでその人の生きている世界や人生が変わる訳ではない、大切なのは「その事実をどう受け止めるか」である。

突然の出来事にどう行動を起こすのかそれが重要という話。


実例編集

黒田慎平紙木城直子の「凪の味方でいてほしい」という突然の願いを受けて、霧間凪を救うという正義の味方としての行動を起こした。

来生真希子は黒田慎平が凪の病室で落とした進化薬を拾い、それを自分に投与するという狂気的な行動を起こした。

佐々木政則は正義の味方である霧間凪と出会いを通じて、人殺しの自分が実は“良い奴”であったことに気付く。その矛盾を気付かせてくれた凪を怪物となった来生から護るという“良い奴”としての行動をとる。


その行動が善悪であるかは関係なく、その人の人生において納得の行く結末に辿り着けるかどうか?

人生で最も美しい瞬間に出会えるかどうか?

それがブギーポップシリーズ全体を通しての主題である。


元ネタ編集

おそらくはプリンスの楽曲『Sometimes It Snows in April』

直訳すると「4月にも時々雪が降る」といったタイトル。

死んでしまった親友を悼む歌である。

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