デュエル・マスターズ神アートシリーズ「五人祭りでドラゴン♡サマー」のドラゴン娘たちが、4コマまんがでおおあばれ!?
どこでもないゾーンから飛び出す五人のドラゴン娘たちの物語は、一体どうなってしまうのか!?
これがドラゴン娘たちの、どこでもないゾーン。
概要
ニャロメロンによるデュエル・マスターズの外伝漫画。キャラクター原案はさいとうなおき。
公式略称は「どこゾン」。
極上のイラストを使ったカードやサプライをお届けするコレクター向けアイテムである「神アート」シリーズの第5弾、DMART-05『神アート 五人祭りでドラゴン♡サマー』で登場した五人のドラゴン娘が主役のギャグ4コマ漫画。
ニャロメロン氏の作風が色濃く表れたシュールギャグとなっており、一応はDMART-05の背景ストーリーも兼ねたデュエマの外伝作品ではあるが、元となったドラゴンやデュエマともほとんど関係のない不条理な展開が連発される。
連載開始時期である2022年7月はTCG・アニメ・漫画共にジョー編が佳境を迎えており、新シリーズであるウィン編ことデュエル・マスターズWINの情報の公開も始まっていた。
そうした新時代の幕開けと共に連載が始まった本作はある意味、デュエマを知らない人やデュエマ初心者の入り口として薦めやすい作品と言えるだろう。
2023年4月7日発売の『GoAフルコンBOOK』にはドラゴンと「ゾーン」繋がりでニャロメロン描き下ろしイラストを使用した《メンデルスゾーン》が付属した。同誌には傑作選と書き下ろしエピソードも収録されている。
2023年4月28日発売の単行本1巻には《龍脈術_水霊の計》が付属。こちらもニャロメロンによる描き下ろしイラストとなっている。
登場キャラクター
真久間メガ
《メガ・マグマ・ドラゴン》のドラゴン娘。
主に突飛な行動で物語の進行役を担う。
一方で本作の不条理な出来事に巻き込まれて体を張ったボケやリアクションをする羽目になることも多い。
本作のキービジュアルおよび1話の扉絵を飾っており、月刊コロコロコミック内に掲載された紹介記事によると彼女が本作の主人公らしい。
地封院ギャイ
《地封龍ギャイア》のドラゴン娘。
カードイラストにも描かれている真久間と一緒にいることが多く、本作のツッコミ役で比較的常識人。
カードではパワー18000という高パワーの持ち主であるためか、雨粒を全て避けて走ったり、真久間を触れただけで水平線の向こうまで吹っ飛ばしたりと、超人的な身体能力を持つ。
相撲が好きらしい。
サーヴァ・K・ゼオス
《煌龍サッヴァーク》のドラゴン娘。
一人称が「朕」で片言で天然ボケで褐色肌で片目隠れで糸目というミステリアスな要素が過積載された美女。しかし作品が作品なのでそんな第一印象が霞むくらいぶっ飛んだ行動を多々起こす。
九字切りでトランポリンを呼び出したり、水晶占いも出来るなど、元になった光文明やメタリカを彷彿とさせる特技を持つ。
流星アーシュ
《流星のガイアッシュ・カイザー》のドラゴン娘。
カードイラストとフレーバーテキストでは熊田の保護者の様に描かれていたためか、本作では引き続き熊田の保護者として描かれるのと同時に年長者のようにも描かれている。
また、真久間へのただならぬ執着を見せており、彼女とのツーショット写真を部屋の壁一面に貼り付ける等、中にはホラー展開の一歩手前なものも…。最近では熊田をターゲットにすることも多くなってきている。
ちなみにDMART-05のパッケージイラストにはアーシュと真久間のカードイラストが使われている。
熊田すず
《悪魔龍ダークマスターズ》のドラゴン娘。
一人称が「わらわ」の幼女。ただし口調自体は普通であり、のじゃロリではないらしい。
ギャイと並ぶ本作のツッコミ役にして最後の良心。彼女の登場する話では、様々な不条理な出来事やドラゴン娘たちのぶっ飛んだ行動へ彼女からのツッコミが入るのが定番となっている。
闇文明らしく落とし穴を掘ってイタズラしようとしたりデスゲームを主催しようとしたこともあるが、いずれもドラゴン娘たちの斜め上の行動を前に逆に翻弄されることとなった。
伍代ドーラ
《龍世界ドラゴ大王》のドラゴン娘。第49話から登場。
彼女のみ『ドラゴン娘になりたくないっ!』およびDMART-11『神アート ドラゴン娘の青春☆パラダイス』準拠の人物像となっている。
尚、同話では彼女と同じ場に居合わせたサーヴァの人格も『ドラ娘』側に引っ張られている。
その他
本作のオリジナルキャラクター達。一見デュエマとは全く関係なさそうに見えるが、ほぼ出オチに近い僅かな活躍の中から原作ネタを見出そうとする者たちによって考察対象にされているとか…
DMART-05『神アート 五人祭りでドラゴン♡サマー』
本作の原案となった商品。
極上のイラストを使った「アート作品」としてカードやサプライをお届けするコレクター向けアイテムをコンセプトとしたシリーズで、第5弾のテーマは「夏祭り」と「ドラゴン擬人化」。
タカラトミー公式通販サイト「タカラトミーモール」にて7月4日から7月25日まで受注生産販売された。価格は7700円(税込み)。
デュエマ黎明期からカードイラストレーターとして携わってきたさいとうなおき氏の手によって、強力な五文明のドラゴンが夏祭りを楽しむ五人の美少女の姿になって再録されている。
収録内容は各ドラゴン娘が1枚ずつの固定5枚に加え、ドラゴン娘たちのイラストを鑑賞できるスペシャルアートカード5枚、ホイル使用の《フェアリー・ライフ》1枚(全8種、ランダム封入)の計11枚セット。
スペシャルアートカードの規格はデュエル・マスターズカードと同じだが、コストやテキストが書かれていない観賞専用のカードであり、ゲームに使用することは不可能。
ただし、野良試合やテストプレイ等の大会以外の場であれば、相手の了承を得た上でプロキシとして使う分には問題ない。
収録カード
- 固定
- 《煌龍サッヴァーク(サーヴァ・K・ゼオス)》(1/5)
- 《メガ・マグマ・ドラゴン(真久間メガ)》(2/5)
- 《地封龍ギャイア(地封院ギャイ)》(3/5)
- 《流星のガイアッシュ・カイザー(流星アーシュ)》(4/5)
- 《悪魔龍ダークマスターズ(熊田すず)》(5/5)
- ランダム封入
- 《フェアリー・ライフ》(神P1~8/Y22)
その他
タイトルの「どこでもないゾーン」とは、かつてデュエマの公式用語内に存在していた、カードを使う時のルールが元ネタ。
2022年9月24日のルール改定で「保留状態」として再定義され、本作の連載開始からわずか2ヶ月で公式ルール上から消えてしまった。
このルール改定は読者の間でも話題となり、「どこでもないゾーン」廃止発表から2日後に掲載された8.5話(休載おまけページ)ではニャロメロン氏自ら「どこでもないゾーン廃止」と「保留状態」をネタにしていた。
ドラゴン娘たちの元となったドラゴンを見ればわかると思うが、DMART-05は高いカードパワーとイラストアドバンテージを持つ通販限定商品であり、更には当時1枚5000円近くの値段で取引されていた高額カード(現在はDM22-RP1『ゴッド・オブ・アビス 第1弾 伝説の邪神』などの銀トレジャーやDM23-EX1『大感謝祭 ビクトリーBEST』などで再録されたこともあって、値段が少しずつ落ち着いている)である《ガイアッシュ・カイザー》が再録されるため良くも悪くも注目を集めていた。
そして多くのDMPたちが危惧した通り、発売当日の18時から翌3時までタカラトミーモールにアクセスが集中し、同サイトのサーバーがダウンするトラブルが発生。
これにより公式が謝罪文を発表する事態にまで発展した。
このような事態が起きた為か、以降の神アートシリーズは完全受注生産方式となった。
関連イラスト
関連タグ
デュエル・マスターズ紅蓮:連載開始時期が近いデュエマの外伝作品。こちらも週刊コロコロコミックで連載されており、背景ストーリーを扱っているが、どこゾンとは対照的にシリアスかつ原作ネタが豊富。
ドラゴン娘になりたくないっ!:同じく『神アート 五人祭りでドラゴン♡サマー』が原案となっているYouTubeアニメ。こちらは設定が一新されており、どこゾンとは地続きではない。
除外ゾーン(遊戯王OCG):こちらはルール上でも存在しないゾーンだが、プレイヤー間で便宜上使われる呼称。