概要
GIZAstudio所属の男女4人組バンド。
中村由利(ヴォーカル・作曲)、AZUKI 七(キーボード・作詞)、古井弘人(キーボード・編曲)、岡本仁志(ギター)の4人で編成されている。
また、メンバー全員が他アーティストへの楽曲提供を行っていることから「クリエイター集団」と評されることも多い。
明確なメッセージ性を持たず、儚くノスタルジックな独特の世界観をもった楽曲が特徴。
バンド名はGARNET CROWとするのが正式な表記である。
直訳すると、『深紅の烏』。
2000年3月に『Mysterious Eyes』と『君の家に着くまでずっと走ってゆく』の二枚同時リリースにてメジャーデビュー。
34枚のシングル、10枚のアルバム(インディーズアルバムも含めると11枚)、7枚のベストアルバム、1枚のコンセプトアルバムをリリースしている。
アニメとのタイアップが多く、特に『名探偵コナン』の主題歌は耳にしたことのある人も多いと思われる。また『メルヘヴン』の主題歌の半分を彼らが担当していた。
2013年6月9日に開催された最終ライブをもって解散。
代表曲
Mysterious Eyes(2000.03.29)
デビュー曲にしてアニメ『名探偵コナン』OP。
夏の幻(2000.10.25)
アニメ『名探偵コナン』ED。
Flying(2000.11.29)
PS『テイルズオブエターニア』主題歌。
夢みたあとで(2002.03.13)
自身最大のヒット曲。アニメ『名探偵コナン』ED。
スパイラル(2002.08.14)
『すぽると!』テーマソング。
この年に行われたMステ年末スペシャルではこの曲で登場。
ライブでは締めの1曲としておなじみ。
Over Drive(2010.04.14)
劇場版『名探偵コナン 天空の難破船』主題歌。自身最高のオリコン週間チャート4位を記録。
またGARNET CROWの真価はアルバム・カップリング曲で発揮されるとの声も多い。
興味のある方はとりあえずTSUTAYAなどでレンタルしてみることを勧める。
メンバー
写真でのクールな表情とは裏腹に『メンバー全員ボケ疑惑』『ファンクラブで販売されるカレンダーの12月ではメンバーがコスプレ』など、そのキャラクターは個性的である。
TVやラジオなどのトークコーナーに出るとほぼ間違いなく『イメージと違う』と言われる。
中村由利(Yuri Nakamura)
ヴォーカル、作曲担当。愛称は『ゆりっぺ』
女性としては低めで力強い歌声が特徴。
プロモーション活動は彼女が中心になって行われ、自身も『営業部長』と称している。
お笑い好きで芸人に詳しい。自身のライブと同じ日に放送されたM-1の結果を気にしていたり、ラジオで椿鬼奴がゲストで電話出演した際には大興奮していた。また黒柳徹子などのモノマネもできる。
毎年春になると花粉症に悩まされている。
作曲家としてZARDなどに曲を提供している。
「今度のライブ、センターをじゃんけんで決めませんか?」
AZUKI 七(Azuki Nana)
キーボード(pf)、作詞担当。
独特の世界観をもった詞に定評がある。
マイペース集団GARNET CROWにおいて飛びぬけた自由人。イベント前日まで海外に旅行していたり、旅行が長引いてスタッフとの連絡が取れなくなったりなど逸話は数知れず。
またライブのMC中は大体話を聞いていない。しかしその奔放ぶりも「AZUKIさんだから仕方ない」と認識されている模様。岡本曰く「僕が同じことしたら間違いなくクビ」。
作詞家としてFIELDOFVIEW、岸本早未など多くのアーティストに詞を提供している。また自身の詩集『80.0』も刊行されている。
「えっ、何の話?」
古井弘人(Hirohito Furui)
キーボード(Synth)、編曲担当。愛称は『ゴッドハンド』
GARNET CROW結成前から、アレンジャーとして多くの楽曲を手掛けてきた。愛称の『ゴッドハンド』はそのアレンジの手腕から。また、ライブでは激しいパフォーマンスに定評がある。その激しさゆえにライブ中にキーボードを破壊してしまったこともある。
GARNET CROWのリーダーであり、『マイペース揃いのGARNETをまとめられるのはこの人しかいない』とメンバーからの信頼は厚い。しかしどこかズレたところがあるようで、ダウンタウン松本人志に「頭おかしいんちゃうか」と言われたことがある。
トレードマークでもあるサングラスは趣味で収集していて、多数所持している。またメンバー曰く「サングラスを外すとつぶらな瞳」らしい。
アレンジャーとしてZARD、DEEN、小松未歩など多くのアーティストの楽曲を手掛けている。
「話を振らないでください」
岡本仁志(Hitoshi Okamoto)
ギター担当。愛称は「おかもっち」。
元々はスタジオミュージシャンとして活動していた。GARNET CROW結成前にはZARDのライブにサポートメンバーとして参加している。
ライブやトークではオチ、スベリ担当。愛すべきいじられキャラ。
自身のラジオ番組を持ち、DJを7年間務めていた。にもかかわらず「喋るのは苦手(本人談)」。
中村とともにプロモーション活動を担当することが多い。
倉木麻衣、上木彩矢などの楽曲の作曲、編曲を手掛けている。また、自身のソロ活動も行っている(後述)。
「僕をスベらせる気ですか!?」
派生ユニット
GARNET CROWから派生したアーティスト、ユニットについて。
MINIQLO
中村、岡本によるアコースティックユニット。
読みは『ミニクロ』。『ミニガーネットクロウ』の略であり、決してミニクロワッサンではない。
基本は岡本のアコースティックギターに合わせて中村が歌うスタイルであるが、曲によっては中村がピアノの弾き語りも行う。
元はプロモーション活動のために組まれたユニット。そのため彼らの持ち歌は全てGARNET CROWの楽曲のカバーであり、オリジナル曲は存在しない。現在はGARNET CROWのライブでもふたりで演奏を披露している。
現在4枚のミニアルバムがライブ会場限定で販売されている。
SUPER LIGHT
岡本仁志ソロプロジェクト。
以前より岡本仁志名義で2枚のシングル、2枚のアルバムを発表していたが、2010年12月にSUPER LIGHTと名義を変えてミニアルバムをリリースした。
GARNET CROWとは異なり、作曲・編曲などの楽曲制作の大半を岡本自身が手掛けている。ただし詞に関しては大半をAZUKIが担当している。