不憫な概要
『ケロロ軍曹』の登場人物であるドロロ兵長が不憫な扱いを受けている時に使われるタグ。
作中ではよくこの後にトラウマスイッチが入ってしまうのが定番(?)となっている。
ドロロは作中でもメインキャラクターの扱いではあるのだが、小隊の中で合流したのが最も遅かった(=作中で一番遅く登場した)り、メインキャラクターにもかかわらず他メインキャラと比べて極端に出番が少なかったり、出れたとしても基本他キャラに忘れられたりととにかく不憫な扱いを受けていることが多い。(ただし2つ目については原作中期・アニメ3rdシーズンから登場したアリサや新メインキャラである新ケロロや灯達に比べたらまだ出ている方なので、どこまでを不憫と呼ぶかはその人による)
その影響もあり、原作で一度小隊に撤退命令が出された際も彼だけ何も知らされないまま置き去りにされており、その直後の55話で合流するというある意味仲間はずれ的扱いも受けている(ただしアニメ版ではちゃんと合流できたので間に合っている。不幸中の幸いというべきか…)。
ちなみにこの回、話数で言うと第53話・単行本だと6巻最後で元々は作品を完結させるために作った話であるという噂がある。あれ?この手法、どこかでみたことあるような…?
アニメではさらに不憫な扱いを受けることが増えており、次回予告担当の際もケロロにセリフを遮られるということもあった。しかも原作以上にほぼ毎話のように小雪以外の全員から忘れられている。
こうなった原因として、大体は主人公であるケロロが幼少期の頃にドロロをいじめていたのが事の発端で、大人になった今でも意図的にドロロを省いたりディスったりすることが多い。この時のケロロは完全にクズ扱いされており、小隊からも「さすがにドロロが可哀そう」と言われる始末となっている。
しかしギロロやタママなども無意識にディスることが多く、終いにはゲストキャラにも存在自体を忘れられることがあったりと、やはり結局はほぼ全員から不憫な扱いを受けている。
ここまでだったらまだ「作中のキャラクターたちに忘れられているだけ」で済んだだろうが、2008年8月23日放送のアニメ226話『冬樹 遠い海から来たカメ であります』で事件は起きた。この回も本編で彼の登場はなかった(しかもこの回はドロロ以外の小隊メンバーは全員登場している)ものの、本回のEDの最後のイラストでは彼が登場しており、泣きながらケロロたちに詰め寄ろうとするも小雪に抱きかかえられるというイラストが見られ、その際彼の頭に「出番なし」のお札が貼られるのが確認できる。そう、ついに作品からも不名誉な称号をもらい、不憫な扱いをされてしまったのである。しかもこのレッテルは同じく未登場だった小雪には貼られておらず、何故かドロロだけに貼られていた。
ここまで行くと可哀そうである。
そんなこんなでpixivでも彼が不憫な扱いを受けていることが多く、このような絵には、本タグのほかにも「ひどいよ…ケロロくん…」や「トラウマモード」などが使われている。
一連の流れとその時の彼の姿
大体は彼のいないところで他キャラから彼を不憫に扱うことから始まる。
それが発覚すると、ナレーターによる「トラウマスイッチON!」という台詞が入り、「カチッ」というスイッチが押される音声が流れる。これがトラウマスイッチ発動の大体のサイン。
そしてもれなく彼の「ひどいよぉ~!」という台詞と体育座りをしながら落ち込む姿を見ることができ、周りにはどす黒いトラウマオーラと「ひどいよ ひどいよ ひどいよ」という大量の嘆きテロップもついてくる。
表情は泣いている時が多いが、ストーリーによってはただ落ち込むだけで泣かないというパターンもある。
実際にそのトリガーを引き起こしたきっかけこそ作中では数えきれないほど多いのだが、上記のように引き起こす回数が最も多い人物はケロロ。「ひどいよ~ケロロく~ん」という台詞に聞き覚えがある人が多いのもそれが原因なのはここだけの話。
ひどいよ、ケロロく~ん!!(主なトラウマ・不憫な扱いの一覧)
本編
幼少期
※その内(※)は、アニメ64話『ドロロ トラウマからの脱出 であります』にて、クルルの発明とタママの介入により改善されたもの。
- イマイのプラモデル『ロボダッチ』シリーズの「タマゴロー」(アニメではジオン公国の紋章がついているオルゴール。現在ではプレミアが付いて入手困難である)を壊された。※1
- ケロロが残した給食のピーマンを食べさせられた。
- かくれんぼで自分のことを忘れられて帰られた。※2
- 飼っていたミドリガメを逃がされた。(※)
- 弁当の卵焼きを勝手に食べられた。
- 最後に取っておこうとしたケーキのいちごを食べられた。
- ドッジボールでギロロが投げた球を防ぐための盾にされた。
- ケロロが残した給食のパンを机に入れられた。(※)
- バスで窓側の席とケロロの補助席を入れ替えられた。(※)
- 雨の日に置き傘を勝手に持っていかれた。(※)
- ペットのシーモンキッキにえさを与えられすぎて死滅させられてしまった。(※)
- 自分が大切にしていたおもちゃの光線銃にケロロの名前を書かれた。※3
- 図書室でゼロロの名前で本を借りられて返されなかった。
- 宇宙キクロプスの檻に自分のおやつを入れられた。
- 縦笛にからしを塗られた。
- 軍に入る時に誤って手榴弾をぶつけられた。
- クリスマスパーティに誘われなかった。
- 修学旅行の夜にゲーム機を持ってきた彼のみペナルティを受けさせられた。(その結果翌日のイベントに参加できなかった。)※4
- バスに乗れずに置いてけぼりにされ、遊園地に行けなかった。
- 虫取り中、顔に止まってる蚊を退治するために何度もビンタされた。(ちなみにこのとき、「父さんにもぶたれたことないのに」と発言している。)
- 机の上に侮辱的な落書きをされた。※5
- ゲーム&マッチのボタンを潰された。(ゲームオリジナル)
- ままごっちのペットを死なされた。(ゲームオリジナル)
- ハイパラショットを借りパクされた。(ゲームオリジナル)※6
※1:ケロロはわざとではなかったらしく、申し訳なく思い新しいのを買おうとしたものの大人になるまで言い出せなかったらしい。
※2:もっとも、本人も自覚する通りドロロが地中なんぞに隠れたのも悪いのだが…(ちなみに、日本では「隠れんぼで隠れている人を置き去りにする」という行いは監禁罪に問われることがある。)
※3:ドロロはそれによってケロロのものだと思い込んでしまい全く気付いていないため、結果としてケロロだけのトラウマになっている。
※4:これに関してはゲーム機を持ってきたドロロが悪いのだが、共犯であるはずのケロロとギロロは何故かペナルティを受けていない。
※5:最悪なことに、幼少期のケロロは自身が犯人でありながら何食わぬ顔でドロロのために怒るフリをしており、さらに大人になっても悪びれないばかりか、自分のイタズラの邪魔をしてくるドロロを足止めするために上の件を盛大に暴露し落ち込ませた。
※6:珍しくケロロが関与しておらず、ギロロがしてしまった。本人は悪気があったわけではないらしい。
大人(現在)
- 基本侵略会議に呼ばれない。
- 何も知らされず作戦の被害を受けることもある。
- セリフを遮られることが多い。
- 雪合戦でポールの投げた雪玉を防ぐための盾にされる。(アニメ28話A)
- 温泉旅館に泊まりに行った際、タママに自分の分のカニを食べられる。(アニメ83話A)
- 槍を抜くと(槍を取らないとケロロに奪われた夏美の宝が取れない)人質が1000万tのおもりで潰される罠の人質にされる。(アニメ93話A)
- 宇宙そばの海老天を食べられる。(アニメ106話A)
- ケロロのガンプラを破壊された怒りの矛先を何故か向けられる。(アニメ111話A)※1
- 夏合宿でケロロに頼まれて遅刻してまで持ってきた大量の家電をギロロに全て没収される。(アニメ119話A)
- 小隊の色をチェンジした際、ドロロの色というだけでクルルが忘れられる。(アニメ206話A)
- さらに本人はケロロの色になったばかりに何度も濡れ衣を着せられる。(〃)
- 納豆を使った侵略を(珍しく)提案したところ却下される。(アニメ206話B)
- ボウリング(もとい暴輪具)大会で一球も投げられなかった。(アニメ334話B)※2
- 戦いの後の温泉を新ケロロに「おじさんくさい」と言われる(原作188話)
- アリサ曰く「ドロロ=味が薄そう」。(原作206話)※3
※1:ケロロのガンプラを破壊した張本人はギロロで、ドロロも直前にギロロと戦っていたため矛先を向けられたと思われる。
※2:原作の該当話数である127話に至っては登場すらしない。
※3:もっともドロロの扱いが安定しているだけでこのシーンは小隊全員の扱いが悪い。また、ドロロ本人は居合わせていない。
番外編
ケロロRPG
- 戦闘終了後の一部掛け合い(特に三人での掛け合いでは忘れられやすい傾向にある)
けものフレンズコラボ
- トイレで置いてけぼりにされた(フレンズ化によりTSしており、女子の七不思議「個室なのに連れションしたがる」に由来するものと思われる)。
公式YouTubeチャンネル
- 銀の盾開封動画で彼が銀の盾を拾ったのにもかかわらず相手にもされない
随時追加募集中…
ネタとして
このポーズや一連の流れ自体に正式名称はなく特に決まった通称もないのだが、同作で彼が登場すれば必ずといっていいほどこの一連と流れとポーズが出てくるため、公式側もそれをネタとしている部分があり、その扱いのひどさと台詞の重みなどからファンは勿論それ以外からも彼のこのトラウマポーズがケロロ軍曹ネタの一種としてよくパロディにされる。
2010年発売のDSソフト『ケロロRPG』では、なんとこのトラウマスイッチのポーズが彼のスキット(テイルズオブシリーズでは御馴染みのストーリーで正方形の枠にキャラの顔が出てくるアレ)の1つとして搭載された。このシステム、元となるテイルズでも上半身のみ映るのが基本であり、全身が映るスキットこそ数少ないのである。そのため彼のこのポーズは例外として全身が映るようになっているという特殊な事例を受けることとなった。彼の名誉のために言っておくと「このトラウマスイッチのおかげで優遇を受けている面もある」と言えるだろう。
そして2023年にバンダイのガチャポン「まちぼうけシリーズ」にケロロ小隊が参戦した時のこと。ケロロ小隊がラインナップ対象となったため当然ながら彼も他メンバーと同じくラインナップの1人として入ることになったが、彼だけはどう見ても例のトラウマスイッチ姿。
そう、長らくトラウマスイッチ姿のフィギュアは発売されていなかったのだがついにこの姿を公式がフィギュア化したのである。
SNS上では同然のごとくこの姿が話題になり、購入したいと呟く人が続出したとかしなかったとか。
最後に…(フォロー&注意)
こんな扱いを受けている彼だが、エピソードによっては小隊のピンチを救ったり、地球のピンチを救ったりと彼が活躍するシーンも多く見られ、かっこよくて頼れる部分も多い。
さらに言うとファンからの評価は小隊の中で比較的高く、実際に2021年のケロロチャンネルの人気投票では1位になったこともある。
あくまで不憫なのは劇中だけであり、不憫なイラストも一種のネタであることを忘れてはいけない。
ちなみに上記で言う通り、当記事の事柄こそあくまで「ネタ」に過ぎないが、よくよく考えれば本人はいたって真面目なキャラであり、別にネタにするようなことは一切言っていない。つまり本人からすれば「別にネタにしていたわけではないのに、一部界隈から何故か「ネタ」と言われて大勢の地球人から不憫な扱いを受けた」とも見れる。
上記の注意事項も踏まえ、良くも悪くも本人の前では言わないであげよう。
不憫な関連イラスト
1人足りない…
明らかな犯行
現実世界で起きた同作品のリアルドロロキャラ
『ケロロランド』Vol.26にて、2008年に行われたケロン人型人気投票のエントリー紹介ページでエントリーされていたのにもかかわらず唯一忘れられるという事件が発生。なおこの事実が発覚した数ヶ月後、次号の結果発表ページで公式から正式に謝罪があった。ちなみに紹介ページで忘れられていただけで実際の会場ではちゃんとエントリーはされていたらしく、票数もそれなりに多かったようである。
不憫な関連タグ
ボケガエル…この時のケロロは完全にこう言える。