Dr.ワイリー
どくたーわいりー
元になったキャラクターはアルバート・W・ワイリーを参照。
CV:長克巳
かつてはロボット工学の第一人者であり、ネットワーク研究者だった主人公の祖父、光正(ひかり だたし)と共に2大巨頭として科学省で名を馳せていたが、技術の共倒れを防ぐためにネットワーク研究のほうへ資金が集中させる決定が下され、科学省を追われてしまった。それゆえに、自らの研究場所を奪ったネットワーク社会そのものを憎み、壊滅させるためWWWを結成した(とはいえ、ロボット工学が本分なだけであって、ネットワークの研究を行なっていなかったわけではない)。
ただし、そのあとすぐにネットワーク社会への復讐を始めたわけではなく、バレルの父親の紹介でアメロッパの軍の軍事ロボットの開発を行っており、その中でバレルの父親という新たな友という存在を得たことで復讐心は一度は薄れるのだが、そんな彼の戦死によって溜めこんでいた憎しみが爆発したことによってWWWを結成したという経緯がある。(ここら辺はエグゼ6で語られる)
悪人ながら人望は高く、それゆえWWWには有能な人材が集まりやすいとも言われている(バレルの事を考えると心の奥底では優しさなどは失っていない)。
Dr.リーガルの実の父であり、リーガルを正しい道に導いてやれなかった事を悔いている。
そのため、かつて光正と共同で研究していたココロサーバーを悪用した事件でココロサーバーをオーバーロードさせて悪に堕ちた以降の記憶を失わせている。(チームオブブルースでぼやかされていたが、チームオブカーネルでは、パストビジョンのワイリーだけでなくオーバーロードさせたシーンで本人も登場している)
また、バレルの育ての親でもあり、バレルにカーネルを与えており、リーガルの暗躍を止めるように裏で指示を出していた張本人だった。
カーネルから優しさのデータを抜き取った際、これを処分せずネットナビ・アイリスとして残していた。その事を知った熱斗に、ワイリー自身も優しさを捨てきれていないと論破された事で改心し、事件後に炎山を通じて感謝の言葉を送った。
「ロックマンエグゼ6」での最終決戦の後はネットワーク社会の発展に協力し、20年後にネットワークにおける自動迎撃システム「カーネル」と自動修復システム「アイリス」を生みだした。
コンプレックスを拗らせて世界に甚大すぎる大打撃を与えた初代とは対照的な末路を辿ったと言える。
ちなみに3での最終ステージBGM「FINAL TRANSMISSION」はロックマン8におけるワイリーステージ2のBGMのアレンジとなっている。
余談だが1,3の頃と5,6の服装は微妙デザインが異なっている。
「世界に恐怖と混乱を」をモットーに、WWWメンバーを引き連れ、中盤から開催された、「N-1グランプリ」にメンバーを出場させたものの結果は全滅。事前に用意した自立ナビ「ストーンマン」と「ボンバーマン」を送り込むが、敗北している。その過程で現れたファラオマンを見込み、その力をものにしようとしたが、それが転落の切っ掛けとなってしまう。
ファラオマンの捕獲作戦の際、ワイリーはヒノケン達幹部を参加させず、ストーンマンとボンバーマンを大量生産して作戦を遂行させようとしたばかりか、ファラオマンの強大な力に魅せられて狂気を剥き出しにするのだが、当のファラオマン本人からは最後まで反抗された挙句に自爆されてしまい、アジトは破壊され、ワイリーは行方知らずとなった。
捕獲作戦に自分達を参加させなかった事にヒノケン達は不満を漏らしていたものの、行方不明になったワイリーの安否を心配しており、WWW復興を建前にカレーショップMaha壱番を経営し、ゴスペルとは当初ワイリーと思想が反すると見なしていたため、対立する態度を取っていた。
その後はワイリーマニアのガウス・マグネッツが所有するリアルな置物などでしか登場しなかったが、生存しており、ゴスペルの背後で暗躍し電脳獣ゴスペルを利用して世界征服を企んでいた。ゴスペルと対立していたマハ・ジャラマや色綾まどいも、相手がワイリーと知るや否や、見捨てられたと知ってても大人しく引き下がった(エレキ伯爵は兄ガウスとの決着をつけるまで引き下がらず、マグネットマン撃破まで協力した)。
ゴスペル壊滅後は、資金集めを目的にしているのか細々と空き缶を集めている。
ちなみに、写真集、フィギュア、DVD、トレカなどのグッズが存在するという設定であり、6/1おしゃべりワイリーちゃんという限定20体の喋るフィギュアはファン垂涎の一品らしい。どこで売っているかは全くの謎。
第3期ではようやく宿敵である光熱斗と伊集院炎山の二人と対面。
熱斗が「お前は『ドクターワイリー』!」と言うと、
「違う!私は『悪の天才科学者 ドクターワイリー』だ!」と返すのがお約束の流れとなっている。
また、デューオによってプローブに選ばれた大園ゆりこ、Dr.リーガルの二人の育ての親であった事実が判明。彼等を実験体にする形でデューオのオーバーテクノロジーを入手していたのだが、二人には脱走される形で反抗されている。
しかし、それでも義理の親としての情はあったらしく、再会したゆりこに対して、自身が開発したシンクロチップを渡しており、彼女がクロスフュージョン能力を得るに至っている(ちなみに、ゆりこと再会した際、彼女のおごりで大量の料理を食べている。以外に大食いなのかもしれない)。後にデューオの紋章に選ばれたダーク・ミヤビにもシンクロチップを与えており、それが縁で彼とは飲み友達になっている。
また、デューオに地球を滅ぼされたら世界征服できないという理由で、科学省にディメンショナル・コンバーターの設計図を渡している。
ネオWWWの策略でディメンショナルエリアが展開できなくなった時には、ネオWWWに反目する元WWWメンバーを従えて熱斗達に助太刀した。一度は見限っていたヒノケン達の連携に彼らの成長を感じ、優しく笑みを浮かべていた。
劇場版『光と闇の遺産』では、過去に光正とともにスペクトルという人間を電脳世界に行き来させることができるシステムの研究をしていたが、計画自体をアメロッパに持ち掛けた話が上げられていた。
スペクトル自体はワイリーと光正の開発した二つのプログラムを合わさることで完成するのだが、中止された段階で光正プログラムは最初のスポンサーだったトリニティブレイン社のメインプログラムとして使用、ワイリープログラムはアメロッパ軍での研究中止が決定された後に裏電脳世界に廃棄された
しかし、レーザーマンとともにデリートされ裏電脳世界に飛ばされたリーガルが発見したことにより更なる力を産み出すことに繋がってしまった。
時空間の歪みによって、リーガルが根城としていたワイリープログラム実験場に20年前のワイリーが少しだけ出ている。
ロックマンエグゼbeastでは、ビヨンダートのワイリーが登場。
故人ではあったものの、人工知能として生き長らえておりこちらでは、リーガルの実験に細工を施して利用したりするなど正反対の性格となっている。
獣化因子の開発者でもあるため、ゾアノロイドを操ることもでき、一度ゾアノロイド化した事があるカーネルや、トリルと合体したロックマンも操ろうとした。
最終決戦では、グレイガとファルザーが融合した超電脳獣グレイザーを乗っ取り熱斗たちの世界に攻め込む。
しかし、クロスフュージョンビーストロックマンによりグレイザーもろとも敗れ去った。
ロックマンエグゼBeast+では熱斗たちの世界のワイリーが、ビヨンダートに戻れなくなったキャプテン・クロヒゲとチロルの前に現れている。
彼らがゾアノロイドのコピーロイド生産工場跡地で、デーモンデコ人形の制御チップを元にしてコピーロイドを作り出したのを見物しており一時的に彼らを保護している。
しかしミヤビがシンクロチップを返しに来たときに、シンクロチップを見てクロヒゲが欲しがったのを半ば鬱陶しく思っていたが、実験中だった電脳世界でクロスフュージョンするためのシンクロチップを無断で使った後はどうなったか不明。(恐らく二人を水族館に就職させたと思われる)
最終話「熱斗+ロックマン」には、キャッシュ2ndにデータとして吸収されゆく中、ミヤビと酒を飲んでいた。
描写は無いが最終的にクロスフュージョンロックマンがキャッシュ2ndをデリートしたことで他の人間やネットナビ達同様に解放されたと思われる。
鷹岬諒作の「ロックマンエグゼ」では、原作同様序盤にWWWの総帥として登場しており、WWW団員やナビに破壊の限りを尽くさせたりドリームウイルスを作り出してオフィシャルを壊滅に追い込んでいる。ロボット工学よりもネット工学に力を入れている世界に対して反感を抱いており、そんな自身の認められない世界など滅んでしまえと言い切って、裕一朗からも狂っていると吐露されるなど原作やアニメ版よりも過激になっている。WWW壊滅後は行方不明になっているがその後の登場は無く恐らくはドリームウイルスをデリートした時の爆発によって死亡したと思われる。
あさだみほ作の「バトルストーリーロックマンエグゼ」でも、ほぼ原作同様の立ち位置で登場。
光正がPETを開発したことがきっかけでロボット工学の研究の場を失ったことでwwwを結成したという設定になっており、ネットワーク社会だけでなく特にPETに対して強い憎しみの感情を抱いている。
試作型ドリームウイルス撃破後にエレベーターで脱出するが、その途中で謎のナビによりエレベーターごと爆破されてしまい行方不明になる。
二度目の登場は新たなwww基地であり、団員達のナビをドリームビットに変え、更には完成したドリームウイルスで熱斗とロックマンを倒そうとするが敗れ、建物の崩落に巻き込まれて行方知れずとなる。
そして三度登場し、プロトやフォルテを用いた作戦にて映像越しに再登場する。しかし、終盤で映像のワイリーはプロトによって作られたものと判明している。つまり本物のワイリーは先の基地の崩落で……
元になったアルバート・W・ワイリーとは異なり、本名は明かされていない。ファンの間ではアルバート・W・ワイリーと思っている人も多いが、そのような記述は公式媒体にはない。
Dr.(ドクター)ワイリーという名前だが、ゲーム版作中では一度もその名前で呼ばれたシーンがない(ワイリー、ワイリーさま、ワイリーはかせ程度)。
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