フリーズマンとは、ロックマン7及びロックマンエグゼ2に登場するボスキャラである。
概要(ロックマン)
DWN.049
元々は無公害エネルギー実験のために造られた試作型ロボット(この為、公害を嫌っている)。
「高温+低温=普通の温度」という理論から、周囲の空気を高温と低温の物に分解し、低温の方は結晶化させて特殊武器「フリーズクラッカー」として活用、高温の方は自身のエネルギーに変換することが出来る。
「冷徹非道な氷の戦闘機械」の異名を持ち、登場時のポーズを常日頃考えている完璧主義なナルシスト。趣味は推理小説を読む事らしい。
メタルマン、ニードルマン、スカルマンと同様に、戦闘開始直後はロックマンの動きに合わせて行動するため、こちらが動かない限り攻撃してくることはない。しかも挑発してくる。
ロックマンシリーズは「氷属性のボスは弱い」というジンクスがあることは割かし有名だが、こいつに関しては
「そこそこスピーディにあちこち動き回る」
「地面を凍結させる技は、ジャンプして避けないとロックマンの足元も凍って動けなくなる」
「天井から氷柱を降らせる時間差攻撃など、持ち技が多面的」
といった具合に攻め手が豊富なため、ジンクス破りの結構な強敵である。まさかイケメン補正とでも……。
他のボスに比べて攻撃力が控えめだったりと前半ステージらしい調整こそ受けているものの、それでも攻撃の激しさから初見ではまず苦戦を強いられる。
もっとも、「氷ボスが弱い」傾向が強いのは主にXシリーズの方であり、本家シリーズでは「1」のアイスマンやこのフリーズマン、「10」のチルドマンなど寧ろ強豪ボスの割合が多く、意図的に弱ボスに設定されたとハッキリ分かるのはコールドマンくらいだったりする(フロストマンはステージが屈指の鬼畜っぷりで有名)。
面倒なボスだが、ココを最初に攻略しておくと「サーチラッシュ」「EXITパーツ(どこかに埋まっておりサーチラッシュが必要)」を道中で入手できる上にフリーズクラッカーがあると他のステージ攻略で有利に進む。
何故か自分が試作機であることを自慢にしているらしいがおそらく『ワイリーの研究や才能の礎となれた事への誇り』と思われる。
アイスマンを尊敬している。
使用技
ロックマン3のジェミニマンの体力半減後の行動パターンのバリエーションを多彩にしたようなアルゴリズムを持つ。
初見は分からん殺しに遭いやすいが、慣れると流れる様にスイスイ攻撃をかわせるようになる、ロックマンシリーズ屈指の良ボスでもある。
ダッシュ
素早いダッシュで突っ込んでくる。
基本的にこの行動で部屋を左右に動き回りつつ、下記の攻撃をローテーションで繰り出す。
ただし、繰り出すタイミング自体は一定ではないため、ある程度の反応が必要になる。このため目が慣れるまではフリーズマンがパターンボスだということに気付きにくい。
突進はジャンプで飛び越える事も出来るが、こちらの攻撃に反応して向こうもジャンプするのでスライディングでくぐる事も可能。
至近距離からのチャージショットや連射は飛び越しきれない。
フリーズクラッカー
天井近くまで垂直ジャンプしたあと、着地後に正面に氷弾を撃つ。この技は、後述のジャンクシールドを当てたとき以外は必ず画面端に移動してから繰り出す。開幕チャージショットを考え無しにぶっ放すと高確率でこの技を合わせられて回避される。
攻撃力こそ低いものの当たると氷漬けにされ、体当たりを食らってしまう。
壁で弾けた破片に当たっても氷漬けにされるが、ロックマンのものと違って弾けた瞬間消えるのでこちらに当たることは少ない。
ジャンプかスライディングでかわせるが、その後すぐに体当たりを仕掛けてくるので素直にジャンプでかわす→本体に攻撃しつつスライディングで下をくぐる…の流れがオススメ。
地を這う冷気
やや斜め前に大ジャンプしつつ、床に氷弾を叩き付ける。叩き付けられた氷弾は左右に冷気となって走り、床を凍結させる。
この冷気はジャンプでかわさないと足を凍結させられ、やっぱり体当たりを食らう上、かわしても床が滑りやすくなる。
どうでもいいがコイツのジャンプ力は完全にスプリングマンのお株を奪っている。
氷柱落とし
やや隙のあるモーションから天井に氷弾を発射。
氷弾のぶつかった所から順に氷柱が生成され、時間差で落ちてくる。射出前は攻撃チャンス。
氷柱を生成後、すぐ本体はダッシュで突っ込んでくるので、最初に落ちた氷柱の位置に潜り込めば回避できる。
床が滑りやすくなっているので落ち着いて回避するように。
この後画面端までダッシュしたあとフリーズクラッカーを放って来るので心の準備を。
入手武器
フリーズクラッカー
空気中から冷たい空気を取り出し、それを結晶化させた氷の塊を前方に発射。地形に当たると6方向に分裂して飛ぶ。フリーズマン本人の様に(斜めだが)上下への撃ち分けも可能。
威力が低い上に連射が出来ないので雑魚戦にはやや不向き。その代わり弱点としているボスが多く、ボス戦では活躍する。弾速こそ速いものの、射出タイミングに少しだけラグがあるので注意。
スラッシュマン、バーストマンは大ダメージで凍結しつつ吹っ飛び、フォルテにもチャージショットと同等のダメージ(そもそもフォルテは弱点が多いが)、ワイリーカプセルは1ダメージであるものの小回りのきくダメージ源となる(そもそも全く効かない武器が多いため)。
逆にボスラッシュ時にこの武器をフリーズマン本人に当てると、時間を止めて決めポーズを取りつつ体力が回復する。
ジャンクマンステージの溶鉱炉の金属やターボマンステージの火柱を凍らせて足場にすることが出来る他、クラウドマンステージの特定のてるてる坊主型の敵に当てると天気が雪になって足場が見やすくなったり、雲の足場に当てると凍った雲が剥がれ落ちたりとギミック利用の芸が細かい。
ロックマンXのショットガンアイスに性能面が似ているが、こちらは前述の射出タイミングの癖や、あちらと違って敵に当てても分裂しない点などやや攻撃面で劣っている。
弱点武器
ジャンクシールドに弱い。
ただし、当てた後は移動を挟まず、瞬時に各種氷技で反撃(これも繰り出す順はローテーション)してくるため、慣れないうちはパターンが崩れてどちらかといえばゴリ押し気味になりがち。ジャンクシールドを当てたら常に回避の用意をしておきたい。
説明書のヒントでは「硬いものをぶつけるといい」となっている。
また、怯みモーションこそ取らないものの、バーニングホイールも大きめのダメージを与えられるため、パターンを崩したくない場合はオススメ。
余談
パッケージに載っているパスワードを入力するとフリーズマンだけを撃破した状態からスタート出来るという初心者救済措置がある。
ロックマン・ザ・パワーバトルにもロックマン7枠で登場。
ローテーションボスではなくなり、ほぼ回避不能に近い氷柱攻撃等を仕掛けてくるが、チャージショットで怯んでしまうという仕様が彼の行動パターンにとっては致命的であり、ある程度距離を取ってチャージが完了次第撃つだけで完封できてしまう。
このため後半に行くほど敵のライフが増加する仕様上、ノーダメージ勝利がほぼ確定しているフリーズマンは最後、もしくは体力が危ない時に倒す事が推奨される。
弱点は本家同様ジャンクシールドだが、前述の通りチャージショットでパターン化出来るのでそちらの方が良い。フリーズクラッカーも本家同様スラッシュマンの弱点。
また、パワーバトルにおいて彼と戦うときは「3」のジェミニマンの曲が流れ、彼本来の曲は「1〜2」枠のアイスマンと戦う時に流れる。
海外ファンメイドゲーム「mega man maker」でも1.7のアップデートで参戦はされているがプレイアブルキャラを凍らせると高確率でフリーズするバグが存在していた。正にフリーズ(する)マンである。(まぁデータだけはあって未だに実装されていないヤツに比べればマシだが…)
現時点では1.7.2のアップデートで上記のバグは修正された。今では上記の状態でも問題なくゲームを進行できる。
概要(ロックマンエグゼ)
初登場はロックマンエグゼ2。
人型の氷が、胸当てとブーツのようなものを着用した姿をしている。陰部は隠しておらず、大分エロテックなファッションである。
ネットマフィア『ゴスペル』の最高司令官を務める、自律型ネットナビ。
主に氷柱を使った遠距離攻撃を得意とする。
氷柱を敵の頭上に落とす「ツララフォール」、鋭い氷の刃を生やす「アイスタワー」が必殺技。
ロックマンエグゼ バトルチップGP及び漫画「バトルストーリーロックマンエグゼ」では帯広シュンのネットナビとして登場する。
作中での活躍
ロックマンエグゼ2
ゴスペル最高司令官として、自らが操る氷によって環境維持プログラムを攻撃。世界に天変地異を起こそうとする。 電脳世界を凍結させるフリーズプログラムの本体そのものであり彼が存在するだけで電脳世界はフリーズしてしまう。
ウラコトブキスクエアでロックマンと対峙し、敗北するもバックアッププログラムから復活し最終決戦前にゴスペルの本拠地にて再び敵となった。
ロックマンエグゼ(アニメ)
第一期中盤、ゴスペル編にて初登場。
ゲームと同じく「ゴスペル」の最高司令官。
ゴスペルのウィルス工場に侵入したファイアマンを抹殺、そこから火野ケンイチとの因縁が始まることに。
その後インターネットシティ・現実世界を氷漬けにし、都市機能を麻痺させた。その際、ファイアマンのデータから誕生したヒートマンの妨害を受け撤退。
物語終盤、ゴスペル首領の命令でフォルテデリートに向かうが、またもヒートマンの妨害が入る。復讐に燃えるヒートマンとの命がけのバトルにあと一歩のところで敗北。満身創痍で帰還するが、ある者の命令を受けたシャドーマンにデリートされる。
第四期ではファルザー陣営のゾアノロイドとして登場。
グレイガ軍が占拠しているエリアを解放して回っている事からグレイガ側では冷徹な性格として知られていた。負傷しているところをアイスマンに助けられ、そのアイスマンをゾアノストーンマンからかばってデリートされる。氷の結晶のデータを作るのが得意。
獣化しておらずなおかつ手負いのため本来の戦闘力は不明だが、グレイガ軍の前線基地を氷漬けにするほどの力を持ち、前述の氷の結晶を盾にしてゾアノストーンマンのレーザーを反射して打ち返すなど戦闘力は高めのようである。
なお、彼の残した通信機がアイスマンに拾われ、それがアイスマンのオペレーターの氷川透を通して、科学省にわたった。その通信機が後に熱斗たちを助けることに。
関連イラスト
ロックマン
ロックマンエグゼ
関連タグ
アイスノー・イエティンガー:こちらも氷属性の強ボス繋がり