…せめて全力で相手しよう イレギュラーハンターエックス!
概要
異名:天空の貴公子
パワー:3200rp スピード:9000rp(SFC版)
鷲型レプリロイド。第7空挺部隊の元隊長。人望と正義感に厚く、当初は反乱を起こしたシグマとも対立していたが、直接対決で敗れたためその軍門に下ってしまう。その後、彼の意図とは裏腹に第7部隊旗艦であり彼の乗艦であるデスログマーは反乱軍の空中要塞となり、空路を遮断するため空港を制圧、エックスらの前に立ちはだかる事となる。
風を起こしてエックスをデスログマーから突き落とそうとするため、フットパーツがないと非常に苦戦する相手。幸いにもSFC版ではフットパーツはペンギーゴステージで無償で手に入る。
また、X6にてメタルシャーク・プレイヤーを倒した際に手に入るエックス専用の特殊武器「メタルアンカー」をチャージして放った時、無数のイーグリードが召喚されるという形で再登場を果たす。
Xチャレンジではアシッド・シーフォースと組んでいる時、キャプションの文章が「逃げるは恥だが役に立つ」のエンディングを想起させる。
イレギュラーハンターXにおいて
エックスはイーグリードの事を尊敬していたようで、敵の中で唯一「あなた」と呼んだり反乱の加担に動揺しており、OVA『The day of Σ』ではミサイル基地の守備任務に就いており、ゼロと親しく会話を交わす場面があった。
シグマの反乱に加担した経緯は無印版と同じだが、スティング・カメリーオとの戦闘前会話等からしてこちらは部下を人質に取られて反乱に強制的に加えられていると思しき描写が見られている(ノベル版では、アルマージと共に人質を取られていた)。事実エックスの問いに「…それは、否定すまい」「…ゆるせ エックス」と語っており、叛乱加担は本意ではない可能性が高い。
VAVAはイーグリードに対し、「したり顔が気に入らない」と嫌悪を見せている。
SFC版では比較的倒しやすいボスであり、フットパーツ無しでも何とかなる事も多かったが、イレハンのハードモードでは8ボス最強候補。
ただ相変わらずステージ難易度は低いので、ある程度慣れたプレイヤーならばより強力になったストームトルネード欲しさに序盤で攻略する事も。
因みに今作ではフットパーツのあるナウマンダーステージから弱点順に回った場合、最後に戦うボスになる。
VAVA編でも移動スピードをアップさせる「スピードデビル」の他、カメリーオから手に入るレーザー系統と合わせると使えるようになる万能技「ストレートナイトメア」(ほぼストームトルネード)が手に入るため重宝する。
ある程度慣れたプレイヤーにとっては、X編、VAVA編共に「強いボスだが、便利な技を持つので敢えて序盤に倒す」という立ち位置に居る。
旧作と比べて変化は少なめだが、一部パーツが角張り、ゼロを思わせるデザインになった。
サイバーミッションでは
「ノーマル」から四ボスの一人として登場。こちらではダッシュ機能が常備されているがダイビングアタック時のモーションで音がしないため、ダメージを受けてしまう可能性が高くなった。羽ばたきも強化されているため、ダッシュしないと落下しする。
使用技
ストームトルネード
横長の竜巻を前方に発射し、竜巻に触れているエックスを大きく押し出す。
これ自体にダメージはないが押し出す力が強く、フットパーツを使うかジャンプなどを駆使しないとステージ端から落とされてしまう。
イレギュラーハンターXではフットパーツが必須入手ではなくなってしまったため、探して持ってくるか、うまく操作してやり過ごさなければならない。
ダイビングアタック
上空画面外へ飛び上がり、画面外から斜めに急降下する技。
通常ステージでは歩いているだけでかわせるが、ボスラッシュ時は天井が低くなり、ダッシュを使わない時はイーグリードの進行方向に歩かないとかわせない。
尤も、パスワードでも使わない限りはこの時点でフットパーツを持っている筈なのであまり問題はないが。
イレギュラーハンターXでは左右から突進してくる事もある。
羽ばたき
背中の翼を羽ばたかせて、エックスの動きを押し出して制限する。
ストームトルネードほどの力はないが、此方はジャンプなどでやり過ごすことができない=フットパーツ無しでは抵抗手段が無い。
イレギュラーハンターXのハードモードではこの攻撃の最中に上空から等間隔で羽の雨を振らせてくる他、仕様としてキャラが大きくなった(=相対的に足場となるデスログマーが小さくなった)ため、フットパーツかカメレオンスティングがないとこの技を数回続けて繰り出されただけで詰む。
更に羽の雨は体力が減っていると時間差で2発撃ってくるため、ダッシュが使える場合でもうまく軸をずらしてかわす必要がある。
縛りプレイをしているプレイヤーにとっては鬼門とも言える技。
タマゴ
口からタマゴを発射する。地面に落ちると割れて中から4体の小型の鳥型ロボが飛び出して襲ってくる。
弱点武器
カメレオンスティング(スティング・カメリーオから入手できる)
SFC版では特にモーションは取らないがダメージが大きいため、ダメージ効率が非常に良い。
イレギュラーハンターXでは怯ませて攻撃を中断させる事が出来る。
また、弾が3方向に広がるという特性のおかげで、通常のXバスターよりも当てやすい。
サイバーミッションでは、スピンホイールが弱点。
イレギュラーハンターXのVAVAモードでも、カメリーオから入手できるレーザー系兵装が弱点。
獲得武器
ストームトルネード
通常
敵や壁、果ては防御シールドをも貫通する竜巻を前方に発射し、軌道上のあらゆる物を薙ぎ倒す。貫通力が高く連続ヒットするため、雑魚敵に対して非常に強力である。大抵の雑魚や弱い中ボスなら一撃で倒せるが、初速が遅いのが欠点。
イレギュラーハンターXでは、初速が早くなった代わりに効果範囲が小さくなっている。威力は相変わらず高い。
チャージ
SFC版ではエックスを中心に巨大な縦の竜巻を起こす。リメイク版では前方に竜巻発生装置のようなものを発射、エックスの目の前に縦の竜巻を発生させる。攻撃力は通常よりも高いが、発生時間は短い。
バーニン・ナウマンダーの弱点武器となっている。
また、リメイク版のVAVAモードで敵エックスが使ってくるものはSFC版のものに近い仕様となっている。
また、サイバーミッションでは、フレイム・スタッガーの弱点。
リメイク版のVAVAモードでは、ミサイル系のバンザイビートル、キャノン系のロングショットギズモ、レーザー系のストレートナイトメア、ナパーム系のバンナウェイボム、バーナー系のドラゴンズワース、スピードデビルが入手できる。
こちらもナウマンダーの弱点。
漫画版
岩本版
「男のおしゃべりはみっともないぜ…」
漫画版ではストーム・イグリードと言う名前になっており(元々は単なる誤植だったが、語呂がいいからか作者も気に入り、その後もイグリードの名前で通しているが、X2のオストリーグ戦の回想で再登場した時からイーグリードに修正されている。)、ゼロとは親友だったという設定になっている。
ちなみにティルという可愛い彼女がいるリア充だった。
ゲーム通りシグマの軍門に下った・・・かに見えたが、それはエックスを勇者として鍛え上げるための演技だった。
事前にヘッドパーツを入手したイグリードはそれを餌にエックスを空へいざない、死闘という試練を課す。エックスに希望を託し、悪を演じて彼を鍛え上げ、ついに翼をもがれる。
死の間際、彼にヘッドパーツを授けた。
そこには、青い兜を装着した青年の泣き顔と…。
真っ白に燃え尽きた男の死に顔があった…。
漫画版屈指の名シーンである。
多くのレプリロイド達に大きな影響をもたらした男、イグリード。
死後も幾度となくエックスの回想シーンに面影を見ることとなる。
この生き様は公式にも伝わったのか、「イレギュラーハンターX」でのイーグリードの設定や性格には漫画版のイグリードから逆輸入されたと思しき描写が多い。「The day of Σ」で親しげにゼロと会話する場面でグッと来たファンもいるだろう。
池原版
一方の池原版ではZEROとの因縁がなく、エックスのことをB級と見下すイヤミな先輩という他媒体に比べて小物臭い扱いに。
シグマにフルボッコにされてからは完全に彼の下僕となりはて、成長したエックスに倒されてしまった。当然、他媒体と違いエックスの力量を見定め成長を促す要素はない。
同作品で彼や同じく小物化したアルマージのかわりにエックスを見守り成長を促す8大ボスは、原作では粗暴な戦闘狂であったがこちらではイレギュラー化せず部下の気配りに長け終始平和のために戦っていたバーニン・ナウマンダーであった。
余談
SFC版では、戦闘開始直後にデスログマーが爆発する描写がある。
公式でのキャラクター設定と相まって、「自身がエックスに敗れる事を悟り、シグマへの最後の抵抗として反乱軍の空中要塞を爆破した」と解釈するファンも少なくない。
因みに大破したデスログマーは、マンドリラーの占拠した発電所に墜落している。
関連イラスト
関連タグ
ブルース(ロックマンロックマン)……同シリーズにおける中の人つながり
ソニック・オストリーグ…第7空挺部隊の同僚であり部下。漫画版では親友。
ストームイーグル…欧米での名前と同じアイテムがあるがあくまで無関係。
ストーム・フクロウル…苗字(?)が全く同じな鳥型レプリロイド。