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センシティブな作品

百合文芸

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ゆりぶんげい

公式企画『コミック百合姫×pixiv 「百合文芸小説コンテスト」』への参加の際に必要となるタグ。

はじめに

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イベント概要

『コミック百合姫×pixiv「百合文芸小説コンテスト」』とは、2018年11月19日(月)より始まったpixiv公式企画である。

応募期間

2018年11月19日(月)~2019年1月27日(日)23:59まで

関連タグ

百合文芸2:第2回専用タグ

公式企画

企画概要

▼企画目録

https://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=71726147

▼応募作品一覧ページ

https://www.pixiv.net/novel/contest/yuribungei

▼関連サイト

コミック百合姫

http://www.ichijinsha.co.jp/yurihime/

pixivFANBOX 都丸ちよ・柳原利香のアレコレ!

https://www.pixiv.net/fanbox/creator/31438994

書泉百合部公式Twitter

https://twitter.com/shosenyuribu

受賞作

大賞

  • ラブソングを叫ぶワケ

     軽音学部に所属する高校2年生の黒沼あさぎ(くろぬま あさぎ)は、目以外はブサイクな自分の外見が嫌いだった。  自作のラブソングを聴きながら下校していた黒沼は、駅のホームで片想い相手であるクラスメイトの美少女・愛田美波(あいだ みなみ)が先輩に告白してフラれた現場に遭遇してしまう。慌てて立ち去ろうとした黒沼だが、愛田から「話し相手になってよ」と言われて、待合室で彼女の話を聞くことになる。 「先輩に好かれるためにしてきた努力は無駄だったのかな」と泣く愛田に、黒沼は「そんなことない」と答える。告白する勇気を出すだけで偉い、無駄なんかじゃないという黒沼の言葉に愛田は慰められて泣き止んだ。  黒沼は愛田に「黒沼がいつも聴いている音楽を自分も聴きたい」と言われ、イヤホンを半分こして聴く。愛田は黒沼の曲を好きだと言ってくれた。このまま別れるのは嫌だと思うが言葉にできない黒沼。すると、愛田からカラオケに行こうと誘われ、黒沼は了解する。  二人はその後カラオケに行き、ゲームセンターで仲良く遊んだ。  帰り道、黒沼は愛田のことを勘違いしていたと語り、「自分には何もいいところがないから愛田のことが羨ましかった」と嫉妬心を打ち明けてしまう。愛田はそんな黒沼を最低と言いつつ、素直なところは嫌いじゃないと言う。そして愛田は、「自分には何もいいところがない」という黒沼の言葉を否定するように、「こんな綺麗な目、してるじゃん」と告げた。  黒沼はその言葉に、愛田を好きになったきっかけを思い出した。1年前、マスクで顔を隠して文化祭のステージで歌った黒沼は、終了後に愛田から「綺麗な目してますね」と声をかけられていた。それ以来、黒沼は愛田を目で追うようになったのだ。  その後、愛田はカラオケで黒沼が先ほど駅のホームで聴いた歌を歌ってくれなかったことに不満を漏らす。自分が作った歌であることを言い出せない黒沼は言い訳を重ね、妥協点として「あなただけのための歌」というタイトルのみを教えた。曲名を聞いた愛田は黒沼に気があるような微妙な態度を取る。黒沼は一瞬期待するが、すぐに有り得ないと思い直す。しかし、そのせいで愛田に何か隠していることを見抜かれ、先ほどの曲が黒沼の作った曲であると言い当てられてしまう。愛田になぜ隠していたのかと問い詰められた黒沼は、恥ずかしかったからだと答える。「自分も、この歌も、ゴミみたいなものだ」そんな黒沼の言葉に、愛田は「私は好き」とはっきりと言う。そして、黒沼も本当は自分の曲が好きなのにどうして嘘をつくのかと迫る。黒沼は誰もが愛田のように強くないと反論し、すべてを持っていて何でも叶うくせに分かったようなことを言わないでと口にしかけるが、愛田も好きな人にフラれたばかりだということを思い出す。  黒沼の歌が好きだったからつい熱くなってしまったと愛田に謝られ、黒沼の怒りも収まる。「自分の気持ちばかりを口にして相手を推し量れない二人は似た者同士である」と愛田に指摘され、黒沼は自分たちが届かない「好き」で繋がっていることを悟る。そして、黒沼は自分の歌に対する想いを誤魔化すのをやめ、「あなただけのための歌」が誰を想って作られた歌なのかということを、その歌が好きだと言ってくれた愛田に向かって告げるのだった。
    17,260文字pixiv小説作品
  • 百合姫賞

  • サリーとアンの秘密

    【後日談UPしました:https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=14960317】 朝、目を覚ますと、見知らぬ女の子になっていた。 私は本来、背が高く、ゆえに猫背で、地味で根暗な高校生、山内杏として埼玉北部に暮らしていた。 しかしある夏を境に、背が小さく、身体のどこもかしこも柔らかく、髪の毛もふわふわロングウェーブで、憧れの女子校の制服に身を包む天野沙璃に変身を遂げていた。 これは、多分、夢だ。 ――夢なら、じゃあ、いいか。 そう思っていた。 沙璃の生活は、山内杏のときとは比べ物にならないほど恵まれていて、優しくて、豊かで、気に入っている。 でも……本当の天野沙璃は、どこにいってしまったのだろう?  私が沙璃の身体にいるように、今、山内杏の身体のなかには、沙璃がいるのだろうか。 本当の沙璃は、山内杏の人生をどう感じているのだろう……。後ろめたさを覚えた私は、偶然、駅の本屋でその少女に出会う。――山内杏。本来の私の身体。ということは、今はその中に、本当の沙璃がいるはずなのだ。怖くなった。でも、彼女は私を見つけて、目をまんまるにして、笑ったのだ。にっこりと。 これは、入れ替わりをきっかけにして出会ったサリーとアンが、生涯の友になる、二人だけの秘密のお話。
    17,346文字pixiv小説作品
  • なにうじうじしているんですか、このいくじなし!

     鈍感な中3のお姉ちゃんが丁寧語の小5の従妹に「なにうじうじしているんですか」とか「いくじなし」とか言われる系のお話です。  亜希奈と紗綾は従妹同士。いつものようにジュニアアイドル事務所に迎えに行った亜希奈は紗綾から「遅いんですけど」と冷たい仕打ちを受ける。しかしそれは紗綾の不器用な愛情表現だった。  相変わらず、自分の恋心を気づいてくれないあまりにも鈍感な亜希奈に対し、ふたりきりの帰り道、紗綾は「友達の話なんですけど」と言って、好きな人の相談をする。その子は同性同士の恋に悩んでいる──という話だ。完全に自分のことだ。  亜希奈は実にまっとうな反応を返し、その恋を応援すると言う。亜希奈の言葉に感極った紗綾はついに、その友達は自分だと白状し──勢いのまま、亜希奈に告白をする!  いくら鈍感な亜希奈でもさすがにびっくりだ。たじたじしているところで「いくじなし!」と罵倒された。いやでもちょっと待って! ダメです。紗綾は待ってくれなかった。自分から口づけをしてきた彼女と、亜希奈は付き合うことになるのだった。  小学五年生に責められっぱなしのお姉ちゃんは、その十年後になって、21才と26才のカップルになっても当然、責められっぱなしでしたとさ。めでたしめでたし。
  • アレコレ!賞

  • 惚れ薬の作り方

    百合文芸小説コンテスト アレコレ!賞受賞しました。都丸ちよさん、柳原利香さん、アレコレと仲間たちがボイスドラマ化してくれました。 9/19(木)20時よりYouTubeプレミア公開(生放送のようなものでお金はかかりません) 是非聞いてみて下さい! 百合ボイスドラマ『惚れ薬の作り方』 https://www.youtube.com/watch?v=Ar5Bn0wOUNk  暇を持て余した”あたしら” 今日もまたファミレスでダラダラ。 そこにドロップされる惚れ薬の情報。 あたしら乙女にしちゃ吉報。 そんな情報与えてもイイワケ? 言い訳は良いからさっさと話せワレ。 聞きかじったヒント。探すこれからももっと。 ヒントはことわざ風。ピントは外さぬCOOL。 きっと誰もが皆SAY。買うよりも早い自家製。 ってことでExplore。あたしらなら探せる。ここではないゴール。  あたしらは惚れ薬を作る為にファミレスから飛び出した。 その道はそこまで険しいものじゃないと思う。きっと。だってあたしマイとミカは頑張らないでも何でもできるし。おまけに顔も良い。 そんな二人ならこんなのお茶の子さいさいでしょ。お茶の子って誰?  目的地に向かう途中にホームセンターコナーンに寄った。ホームセンターには色々な物が置いてある。 殆どの物がどんな用途に使うの?って物ばかりだけどこの無駄に広い空間にはわくわくする。天井も高いし。どうやって掃除するんだろう。メチャクチャ長いモップとかがあるのかな。お菓子とかジュースも結構売ってる。何でも揃うんじゃないのホームセンター。すごいよね。
  • 書泉百合部賞

  • 七十四分後の未来

    自分の誕生日プレゼントとして買ったCDを再生しようと、埃を被ったCDラジカセを引っ張り出した葉月。しかしCDトレイの中には記名の無い謎のCDが入っていた。好奇心でそれを再生すると『初めまして。誕生日おめでとう!』と女の子の声が。驚いている葉月をよそに録音された音声は今の葉月の状況を言い当てていく。『実は私、未来予知が出来るの!』冗談を言っていると思い軽く流して停止ボタンを押そうとするも彼女はそれをも言い当ててしまう。気味が悪くなった葉月は勢いで音声を停止させるが、それからも彼女を忘れることが出来なかった。 次の日、昨日の続きからCDを再生させると彼女の嬉しそうな声が聞こえた。彼女、桃花は本当に未来予知が出来て“葉月がCDを聞きながら話をしている未来”を見ているのだと言う。言う通り、葉月は録音された彼女の声とリアルタイムに会話をしていた。元気な彼女に次第に心を開いていく葉月。しかしCDの録音時間は限られている。予知の力が消えかけている桃花と、ろくな挨拶も出来ないまま二人は別れることになってしまった。最後に何とか伝えてくれた桃花の言葉をヒントに、葉月は彼女を探し出す決意をする。葉月が会話を交わした桃花は過去の存在だと知っていながら、それでも今の彼女に会いたかった。伝えたいことがあった。 桃花は葉月と出会えるまで何度でもその場所に足を運ぶと誓った。葉月は桃花を探す為に約束の場所へ向かう。そして二人は時を超えて出会った。
    15,368文字pixiv小説作品
  • 佳作

  • 7号車の嘘

    地味で自己表現が苦手な高校二年生の美登里は、クラスでの存在感も薄く、学校へ行く意味を感じられない毎日を過ごしていた。彼女の唯一の楽しみは、行きの電車で毎朝一緒になる人々の一日に思いを馳せること。美登里にとって、彼等は仲間のような存在だった。 そんな仲間に、松葉杖の女子高生・さくらが加わった。ひょんなことから、美登里はさくらと交流を持ち、毎朝一緒に登校するようになる。二人が隣の席に座っていられるのは、さくらが乗る駅から降りる駅までのたったの10分間。いつしかその10分は、美登里にとってかけがえのない時間になっていた。 ある日、さくらの怪我のきっかけと悲しい過去を知った美登里。彼女にとっての幸せは何かを考えているうちに、美登里も、今の自分自身の生活と向き合うようになっていく。 そして、いつも明るく快活なさくらには、美登里には言えない、ある秘密があった。さくらが美登里についた、どこまでも優しい嘘とはー?
    13,891文字pixiv小説作品
  • ショッピングモールのえる子と私。

    1999年になし崩し的な形で異世界交流が始まってしまった現代日本の郊外のショッピングモール内で、十四歳の佐藤美里は美しい異世界の少女に目を奪われる。尖った耳にプラチナブロンドの髪に金色の瞳を持つエルフじみた外見の彼女はフードコートで実に美味しそうにラーメンをすすっていたためだ。 異世界とこちらの世界を自由に行き来できる特異点「スポット」を通って、様々な異世界に訪れ、魔法を使った冒険などゲームでなければできなかったことを現実に体験するアトラクションである「スポットゲーム」がショッピングモールなどの商業施設で展開されだした黎明期である2000年代、美里が出会った異世界の少女はRPGのような世界を再現した異世界で寸劇を演じるキャストの少女だった。 彼女はモールが大好きで、用事がなければモールの中を楽しそうに散策していた。モールの近所に住んでいた美里は、その姿を頻繁に目撃し、好奇心が旺盛でラーメンが大好きな異世界の少女との休息に距離を縮めてゆき、そして彼女に頼まれて「える子」という名前を付ける程度に親しくなる。 エルフちゃんと呼ばれ、地域ではアイドルのような存在になってゆくえる子だが、異世界交流が始まってまだ間もない時代なので摩擦も激しく、差別感情をぶつけられることも少なくない。そしてそのようなこちら側の社会に配慮した、スポットゲームのキャストにはモールの外には出てはならないという窮屈な規則もあった。 トラブルに見舞われ、大好きなモールの生活にも疑問を感じたえる子の様子を察して、美里は駅前のラーメン屋まで二人ででかけてみないかと軽い気持ちで提案する。それがどういう結果を招くのかを考えずに。 こちら側の女の子と異世界の女の子の交流と、傍目にはささやかでも本人たちにとっては人生を揺るがすほどの大冒険を一夜を描いた物語になります。
    20,724文字pixiv小説作品
  • 私と彼女と怪談と。

    私と彼女と怪談と。

    自身のことを平凡だと称する「橘夕花(たちばな ゆうか)」は、駅のホームから身を投げた「坂口夜娃華(さかぐち やえか)」を助けた。その時、夕花は夜娃華から「友達になりましょう」と言われる。 言葉の通り、夜娃華は夕花に積極的に話し掛け、友達になろうとする。容姿が美しい夜娃華に緊張する夕花だが、今の関係を心地良いものだと感じる。 けれど、夜娃華にはある秘密があった。夜娃華はこちらとは別にある、彼女が“向こう側”と呼ぶ世界の存在を感じる事が出来た。そして、夜娃華は“向こう側”に行きたいと言う。 夕花は夜娃華に巻き込まれながら、いくつもの怪奇を経験し、夜娃華自身にも触れていく内に、彼女をここに繋ぎ止めたいと思うようになっていった。 今作は、その中のエピソードの一つになります。
    17,249文字pixiv小説作品
  • フローズン・ガールズ・ミュージアム

    同棲していた彼氏が出て行って1年が経つアパートに住み続けている景子は、些細なきっかけからコンビニ店員の乙葉に声をかけられる。擦り切れるように感じていた日々の生活のなかで、乙葉との何気ないわずかな会話が景子にとって心のよりどころになっていく。しかし、乙葉からは一線を引かれた関係を、そこはかとなく突き付けられてしまう。  ある日、景子は乙葉から一緒にバイトをしている店員が、自分と同じ大学に通う双子の姉妹である陽花だと聞かされる。  同い年の友人である千秋と自分の生活の違いや会話を通じ、自分の周囲や女である自身のこれからのことについて考え始める景子。  ふとしたことから、景子は陽花が乙葉と双子の姉妹であることに疑問を抱く。そして、混乱しながらも初めて乙葉への想いを自覚したのは、乙葉が陽花とキスしているところを目撃してしまったときだった。 そして、景子は初めて乙葉とコンビニ以外の場所で会い、陽花と乙葉が大切に築き上げ、守ってきた本当のことを知る。  景子は乙葉へ自分の想いを告白し、アパートを引っ越す決意をする。
    21,398文字pixiv小説作品
  • 夜が明ける

    *コミック百合姫×pixiv 百合文芸小説コンテストにて佳作に選んでいただきました。 読んでくださった方、ブックマークしてくださった方、ありがとうございました。この話がほんの少しでもみなさまの日常に寄り添うことができたなら幸いです。 *「夜が明ける」ができた背景など書いています。 https://www.pixiv.net/fanbox/creator/4110342/post/431301 (2019.6.21) --- 高校を卒業した小夜の元に、大学生の兄が彼女を連れて帰ってきた。 彼女の名前は三音さん。三音さんはまるで男の人のような風貌をしていて、自分のことを「俺」と言った。 私と、兄と、兄の彼女との、ひとときの同居生活。恋というものがよく分からないまま高校を卒業した小夜だったが、三音と同じ時間を過ごすうちに、彼女に対して恋心を覚えていくようになる。しかし兄と彼女との間にある、とある事情が気になりつつもきけずにいた。 一方、三音は男とも女ともつかない自分のことがよく分からずにいた。自分のことをうまく受け入れることができない三音だったが、自分のことを「綺麗だ」という小夜の純真さにふれて、次第に心が変わっていく。 やがて小夜は三音と兄の事情を知ることになる。小夜は三音に自分の気持ちを伝えようと決め、三音はその気持ちに応えようとする。 自分のことをうまく掴みきれない女の子二人が出会って、一緒に暮らして、少しずつ変わっていく物語です。
    19,424文字pixiv小説作品
  • 十三番街のカレイドスコープ

     大学生の森山茜は、十二番街にある大学で民間伝承の研究をしている。  茜は「ミサキ」という憑き物つきの家系だった。しかし伝承に興味を持ったのは家柄は関係なく、ある事件の当事者となったことが理由だった。その事件の後、彼女は初恋の相手である姉を失ってしまう。どうして彼女を失ったのか理解できないまま、「忘れられていく物語」に執着していくようになっていく。  ある夜、ゼミの友達に誘われた飲み会で、高校の時の事件の相手に出会う。動揺していたからか、それとも怪異に呼ばれたからか、帰り道に彼女は存在しないはずの十三番街へと迷い込んだ。  十三番街は忘れられたものが集まる街だった。  都市怪談として語り継がれていた場所だったが、そこで姉であり、初恋の相手であった初夏に会う。彼女は既に「この世の人」ではなくなっていた。  初夏の案内の元、忘れてしまった事件の記憶を思い出していく茜。ミサキとは、憑き物とは何なのかを徐々に理解していく。 しがらみを越えて十二番街に戻ってきた茜は、再び十三番街を訪れる決意をするのだった。
    17,253文字pixiv小説作品
  • pixivピックアップ

  • ファティマ近似値

     シンギュラリティの到来を経て、人は「自然であること」に最大の価値が置かれる社会に生きていた。不自然な事態が起こりうると推測された場合、人はその不自然を回避するためのトレーニングを受ける。私、ハムラアミもその訓練の対象者だ。地球環境を調整するAIの使役者「水色」とその演習に励んでいる。  けれどなかなか演習の成果は得られなくて…。   ☆百合文芸小説コンテスト pixivピックアップ賞を賜りました。御礼申し上げます。 ☆電子書籍に移行のため、本文の公開範囲を変更しました。 →2024.06~ 一定期間、pixivでの公開を再開しキンドルでの販売を停止します。 →2024.09 電子書籍のリンクを削除しました。
    20,679文字pixiv小説作品
  • 月と怪物

    告知:本作は全面改稿を経て6月20日発売の百合SFアンソロジー「アステリズムに花束を」(早川書房刊)に収録されています。よろしくお願いいたします。 https://www.amazon.co.jp/dp/B07T2HV8RT/  舞台はソビエト連邦。アルコール中毒者の親から家出したエカチュリーナ姉妹は首都でホームレス生活を送るが、同じくホームレスの老人による密告によって当局によって捕縛され、ソビエト連邦が極秘に行っていた宇宙開発のための専用施設で育てられることとなる。姉が生来的に持っていた共感覚を生かそうという考えだったのである。(この実験は実際に行われたいくつかの実験がモチーフになっている)姉はそこでソビエト軍の軍人と恋に落ちる。しかし実験は失敗に終わり、姉は廃人となる。やがて施設内でのクーデターが成功し、姉妹は脱走する。姉は廃人であるのだが。そして隣国にて養子となり姉妹は育つ。姉が恋をしていた軍人は粛清として強引な宇宙開発実験により犠牲になった。やがて姉も廃人のまま寿命でなくなる。妹は姉と義姉になったかもしれない軍人について思いを馳せる老後を送る。しかしながら、その妹もまた首都を狙った無差別テロ事件によって無残な最期を遂げることとなる。
    18,750文字pixiv小説作品
  • 百億円の少女

    【あらすじ】 神崎京子は自身を自由にするために戦士として戦っていた。幼い頃からの戦いにようやく終わりが見えた時、日ノ本十宝グループの一角、四条家の一人娘、四条八重香のボディガードの仕事を受けることになる。期間は一ヶ月。八重香は名家のお嬢様にしては庶民的でよく喋り、世俗的なことが好きな少女であった。付き合いやすさに安堵するのもつかの間、彼女を連れて外へ出ると、早速いくつもの攻撃が飛んでくる。 彼女は若干五歳にして、グループを総括していた男、日ノ本蔵之介から莫大な資産を相続しており、グループの他の家のものから恨まれ、常に命を狙われていた。 京子は、攻撃の傾向から刺客は八重香を生け捕りにしたがっていること、各家ごとに異なる暗殺者やチンピラを雇っていることなどを突き止める。それらが意味することは一体何なのか。疑問に思いながらも京子は日々を過ごし、八重香との絆を深めていく。 八重香が遺産と共に受け継いでしまった、日ノ本蔵之介の因縁は、二人の少女を結びつける。
    22,291文字pixiv小説作品
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    • 二人静

      ―この春、敦子はこの町を出る。私と、私のどうにも抱えきれない想いを置き去りにして―  小さな田舎町で出会った美桜と敦子。都会からの転校生の美桜と、田舎町に住む敦子。2人の友情と、秘めた想いの物語。    美桜と敦子、それぞれにまた春は訪れる。
    • 先輩のタバコ

      大学二年生の川瀬裕子は、同じサークルの四年生、川上瞳と肉体関係のある友達の間柄である。 川瀬裕子は、実は川上瞳への恋心を秘めているが、今の関係が変わってしまうことを恐れて友達に甘んじており、川上瞳はそれを受け入れている。 ある時、川瀬裕子は高校の後輩で今は同じ大学に通う西野櫻子と再会する。 久々の再会に盛り上がった二人は、なんとはなしに感じ取った互いの好意から、なし崩し的に一線を越える。 しかし友達関係の馴れ合いを続けたい川瀬裕子は、西野櫻子から恋人関係になることを迫られて困惑する。 過去の恋愛が自分の思っていた形とは違う結末を辿ってしまったことにより、川瀬裕子は恋愛に臆病になっており、川上瞳との友達関係はその逃避でもあった。 西野櫻子の影響で、川瀬裕子が自分の恋愛感情を取り戻しつつあると感じ取った川上瞳は、自ら川瀬裕子との関係を終わらせることを提案し、川瀬裕子もそれを了承する。 友達関係への逃避を卒業した川瀬裕子は、改めて西野櫻子と向き合う。
    • クールハンド・ガール

      ある万引き少女が万引きを止めるまでのお話
      14,333文字pixiv小説作品
    • 後悔先に立たず

      女の子が好きな女の子の 後悔のお話です。 短いので良かったら読んでみてください!☺️
    • 瑠璃色の牡丹 ショート2「噛み痕」

      瑠璃色の牡丹 ショートストーリー2 「噛み痕」 光香さんと瑠音ちゃんがいちゃいちゃしてるだけです。 本編とは無関係かつ趣味に走ったSSです(/・ω・)/ 女性同士や噛みの表現が苦手な方はお避け下さい。 瑠璃色の牡丹 再咲 セール延長中 本日 日曜までです よろしくお願いします。 https://www.amazon.co.jp/%E7%91%A0%E7%92%83%E8%89%B2%E3%81%AE%E7%89%A1%E4%B8%B9-%E5%86%8D%E5%92%B2-%E8%80%BD%E7%BE%8E%E3%83%95%E3%83%AB%E7%99%BE%E5%90%88%E3%83%8E%E3%83%99%E3%83%AB-Lilium-Anthem-ebook/dp/B07RBSSXRS/ref=sr_1_1?qid=1557029378&refinements=p_27%3ALilium+Anthem&s=digital-text&sr=1-1&text=Lilium+Anthem
    • 奴隷少女と看守さん

      元王女の奴隷の彼女と、その彼女のことを助けようとする看守さんのお話。
    • 優しさの上のパンケーキ

      ある冬の日。高校生のあやは迎えに来てくれた母の車の中で、六つ年上の姉が帰ってきていることを告げられる。以前、あやと姉はとても仲のいい姉妹だった。それは、母子家庭で忙しい母親の代わりを務めるほど、姉が面倒見の良い性格だったからだけではなく、二人の中で共有された秘密があったからだ。二人は同性、つまり女の人が好きだということ。誰にも言えない悩みも二人でなら乗り越えることができた。あやにとって姉は唯一の理解だった。しかし、姉が結婚の報告をした二年前のあの日以来、あやは姉を避けるようになった。それが今日いきなりの訪問があったことを知り、動揺が隠せないあや。姉の顔を見るなり逃げるように自室に引きこもってしまう。しかし、姉も部屋の中に入ってきた。あやはとっさに寝たふりをする。姉はあやが本当に寝ていると思い込んだようで、あやの寝るベットのそばに腰をおろし話し始める。「話したいことがあったの。私ね。」独り言だとして語られた姉の告白を受け、本当お幸せとは何か考える少女のお話。
    • 本物

       どこにでもいる等身大の女子高生のマキとカナタ。  自由奔放で少しわがままなカナタに振り回されつつも、いつも怒ることなく付き合い続けていたマキ。仲のいい友達として、そしてそれ以上に隣にいる彼女のことを想い続けていた。  女子同士、高校生なら当たり前のスキンシップもマキにとっては一つひとつが特別なものであったが、それを表向きには当たり前のものとして受け入れていた。  ちゃんと宿題をしてきているマキが授業をサボるのも、カナタと少しでも一緒にいたいから。  女子同士だから、手を繋ぐのも、抱きつくのも、二人乗りも友達だからよくあること。自分に言い聞かせていたマキの気持ちも徐々に溢れてくる。  思わず出た言葉は、彼女に届いたのかは分からなかったが、その後カナタはホームルームにも授業にも出席してこない。突然授業をサボることはよくあったため大して気にはしたいなかったがその後現れた彼女はマキが想像もしていなかった事実と、本音を笑顔で語るのだった。
    • 百億円の少女

      【あらすじ】 神崎京子は自身を自由にするために戦士として戦っていた。幼い頃からの戦いにようやく終わりが見えた時、日ノ本十宝グループの一角、四条家の一人娘、四条八重香のボディガードの仕事を受けることになる。期間は一ヶ月。八重香は名家のお嬢様にしては庶民的でよく喋り、世俗的なことが好きな少女であった。付き合いやすさに安堵するのもつかの間、彼女を連れて外へ出ると、早速いくつもの攻撃が飛んでくる。 彼女は若干五歳にして、グループを総括していた男、日ノ本蔵之介から莫大な資産を相続しており、グループの他の家のものから恨まれ、常に命を狙われていた。 京子は、攻撃の傾向から刺客は八重香を生け捕りにしたがっていること、各家ごとに異なる暗殺者やチンピラを雇っていることなどを突き止める。それらが意味することは一体何なのか。疑問に思いながらも京子は日々を過ごし、八重香との絆を深めていく。 八重香が遺産と共に受け継いでしまった、日ノ本蔵之介の因縁は、二人の少女を結びつける。
      22,291文字pixiv小説作品
    • 香水と笑顔と、私の愛

      「――遅すぎるッ!!」  私、相原かなめは酔っ払っていた――。  とあるバーで毎日一緒に飲んでいる後輩の新藤華恋は、今日も一時間の遅刻。 「あー、ちょっと仕事がねぇ。えへへ、本当にごめーん。一時間も遅れてるなんて気が付かなかったよー」  そんな無邪気に笑う華恋に、私は文句を吐き続ける。仕事の愚痴も吐き続ける  仕事終わりの日々のストレス発散。そんな、どこにでもあるようなありふれた女子会。  それは、華恋も一緒だった。お互いに溜めこんだものをぶちまけあう仲だった。  高校時代からの長い長い付き合い。私たちは同じ演劇部に所属していた。  私には女優になりたいという夢があった。その夢に向かって今も精進している日々ではあるが、中々上手くいかない。  高校時代に華恋に教えられた愛を、私は届けられるようになりたかった。  一方、華恋の想いは……私が望んでいないものだった。  ――ふわりと、香水の香りが鼻をくすぐった。
      15,506文字pixiv小説作品
    • 美しきひとの作法

       女子高に通う中山和子は二月のある日、父に連れられ旧華族の藤城家の屋敷を訪れ、そこで藤城家の娘である藤城麗華と会う。麗華は以前から和子が密かに恋心を寄せている上級生であり、父が兄と結婚させようとしている相手であった。  藤城家を辞し、父とも別れた和子が家に戻ると、兄の稔が待ち構えていた。稔は縁談の為に父にいいように利用された和子を責めるが、和子の方も、過去に稔が恋人の信子との結婚に妹を巻き込む為、和子を騙すように信子と面識を持たせたやり口に腹を立てていた。  口論じみた兄とのやりとりの後、自室に引きこもった和子は、藤城家で受けたもてなしを思い出し、家柄の格の違いから、麗華は中山家の嫁になるべき人ではないと考える。  稔と信子の駆け落ちにより、中山家と藤城家の縁談はなくなり、和子は麗華との接点を失う。  短大まで進んだ後、和子は父の会社を継ぐ男性と結婚し、一児の母となる。夫婦の間に愛は無く、和子は女性に心をときめかせることもあったが、麗華ほど惹かれる相手には出会わなかった。  あの冬から、二十年以上の時が過ぎる。  和子が美術展を見た帰りに奇跡的に再会した麗華は、落ちぶれた様子になっていた。レストランに入った二人は女子高時代の懐かしい思い出話に花を咲かせる。麗華に近況を聞かれ答えた和子だったが、和子が麗華に現在の生活について聞いていいものか迷う。  注文したステーキが運ばれ、麗華は無邪気に喜んでみせる。昔と変わらない作法で食事をする麗華の姿を見た和子の胸に、忘れていた恋情がこみ上げてくるのであった。
      10,801文字pixiv小説作品
    • Maison de Lilium

       プロローグ

      「有菜のために、私を消してほしい」 なにかをあきらめたように、ほほえむひとりの少女。夏樹実取、その作家は何を奏でるのか。 アパートの住人たちの人生をたぐり、ひとりの少女の終末へと至るメゾン系群像百合小説。 あなたは最後に美しい光景を見る。 (キャプション仮版)
    • 真珠姫

      いっしょに暮らす真珠商人の娘・リシェンカを苦境から救うため、幼馴染のルゥは自ら贄巫女として名乗り出、神殿へ向かう。異界にて一月を過ごし、神のもたらす試練に耐えればなんでも望みが叶うという。 同期の贄巫女たちがひとりずつ姿を消してゆくなか、ルゥは、自分がどれほどリシェンカのことを考えているか、そのためならば何でもできるかを考える。 だが一方、リシェンカはルゥのことを、同じようにはけして思っていなかった。
    • everlasting snow

      以前から天気予報で言われていた大雪の日、絶え間なく降り続く雪は音を吸い込みながら静かで、幻想的な風景を作りつつも、容赦なく寒さは肌を突き刺していた。 そんな日にも、敷島奈津(しきしまなつ)は仕事だった。くたびれた身体を引きずるようにして、かじかむ手をコートのポケットに入れながら、帰ってココアで暖まり余計なことをせずさっさと帰って寝ようと強い意志を持っていたのだが、隣の部屋の前に女の子、白取優希(しらとりゆうき)がうずくまるようにして座っていた。 おそらく入れない理由がなにかしらあるのだろうと、流石に震えているのを放っておけず、思い切って一緒にココアを飲まないかと話しかける。 部屋に入り暖を取りながら、二人はポツポツと雪で足止めを食らって帰ってこない優希の母親や、ココアの作り方についてポツポツと話す。やはり風呂に入らないと体の芯から暖まることはできないだろうと、奈津は優希に風呂に入るように促す。
    • 今夜はたぶん、眠れない

      甘めのロリィタファッションが大好きな女の子・萌は、いつものようにロリィタ愛好家の集まり(お茶会)に参加していると、クラシカルなロリィタのドレスを着た女の子、よりこに声をかけられる。 よりこは萌と同じ高校に通う同級生で、萌と同じくロリィタ服が大好きだった。当然のように意気投合し、この日を境に2人はゆっくりと親交を深めていく。名前で呼びあったり、待ち合わせてお昼ご飯を一緒に食べたり、お茶会に着ていくドレスの相談をし合うようになった。 出会ってからしばらく経ったある日のお昼休み、萌がよりこと双子コーデをしてみたいと言ったことから、よりこの持っているお揃いのドレスを見るために、萌はよりこの家にお泊りに行くことになる。 よりこの家に遊びにきた萌は、学校では見られないよりこの姿や仕草に、不思議とどぎまぎしてしまう。初めて感じる感情に、萌は混乱してついついおかしな言動をしてしまう。 そんな萌にも、優しく対応してくれるよりこに、萌はその感情の名前をようやく理解することができて・・・。

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