概要
ロック・コールの元恋人。作中では故人。出身はコーリンゲンの村。
判明している家族は父親のみで、村にも彼女を知る人間が複数いる。
コソ泥扱いされていたロックを「トレジャーハンター」と呼んだ唯一の女性(ロックは父親を尊敬して「トレジャーハンター」を名乗っていたが、それに誇りを持てるようになったのはレイチェルが認めてくれた影響が大きい)。
容姿
ドット絵はセリスを黒髪の村娘にした感じのキャラデザで、スマホ版で、より容姿が分かりやすくなった。『レイチェル』と『セリス・シェール』の語感も似ている(「ごめんちゃーい」と「ごめんなさーい」の語感の関係に似ている)。
出番
本編前
ロックがレイチェルの父親を認めさせるべくトレジャーハンティングするべくレイチェルと一緒に洞窟の中へと足を踏み入れる。しかし不運にも吊り橋が崩れてしまい、レイチェルはロックを突き飛ばして庇い、彼女が落下してしまう。
大怪我を負ったレイチェルは記憶喪失となりロックとの想い出を喪ってしまう。ロックはそれをきっかけに彼女の父親から「お前のせいで娘は記憶喪失になったんだぞ!」と家から叩き出され、記憶を無くした本人からも「あなたが誰かは知らないけれど、あなたが来ると、家族みんなが辛い顔をするの!」と絶交を宣言されてしまう。
更に、村の男性から「お前さんはレイチェルの側にいないほうがいいんだよ。あの娘はまた新しい人生を見つける。ロックがいたら、それさえもできやしない」と言われる始末。
それ以来、ロックは彼女のためを思ってレイチェルの元を離れるが、運悪くレイチェルは帝国軍の攻撃によって殺されてしまった。ロックは1年後にコーリンゲンに戻ってそのことを知ることに。
死ぬ直前に記憶を取り戻し、最期までロックの名を呼び続け、彼が村を訪れたら愛していると伝えてほしいと言って息を引き取った。
遺体はロックの依頼で、村に住む怪しいジーサンが偶然作った薬(新種の花の芳香だろうか)で生前の姿を留めた状態で保存される。
自宅の地下室のベッドで花に囲まれて保存されており、この家は村の人々からは「昔あのお屋敷にはレイチェルという娘が住んでいた」「お化け屋敷」と噂されている。
復活、そして別れ
世界崩壊後に、フェニックスの洞窟でロックが発見するも、ヒビが入っていたフェニックスの魔石の力で一時的に蘇る。
ロックに思いを伝え、心の鎖を断ち切って「あなたの心の中にいるその人を愛してあげて」と諭して、フェニックスの魔石を完全復元して消滅した。
この台詞の『その人』とは、おそらくセリスのことである(オペラ座のアリアの歌詞と一緒で、敢えて名前が出ない)。
余談
前作のファリスも本名が訛った名前が本名だと思われていた。実は他人の空似ではないのだろうか?(セリスは空の意味で、シド以外の育ての親が明かされていない)。
女優マリア(ゲーム中では姿が出ず、マリアと言う架空のヒロインを演じるマリアという人物)と並ぶセリスにそっくりな人物らしい。ダリルとセリスを認めていたセッツァーの言動から察するに、マリアは金髪のロングヘアが印象的な人物と言った感じか。
その他
- 遺体の初登場時に、モブキャラからトランスティナに関する情報が聞ける為、レイチェルの幽霊が「全身が光る空飛ぶ女の子」だと思ってしまった人は少なくはない?
- セリスと同様に「花」に関わっている。ファンの間で、いつも家の窓からロックを眺めていて、花畑に囲まれていた深窓の令嬢(村娘な為、中流・上流階級との差は不明)だと解釈されるのはそのせいか。
関連タグ
他作品
ティファ・ロックハート:ゲーム『ファイナルファンタジー』の登場人物。ヒロインの一人。少女時代にレイチェルと同じく吊り橋から落ちて一部記憶喪失になる。
サラ・キッド・ジール:ゲーム『クロノクロス』の登場人物。大怪我をしてから人格が豹変してしまい、今まで好意を寄せていた主人公に敵意を向ける。更に終盤では悪夢に囚われて目覚めなくなってしまう。しかしある物体の力を借りることで救うことができる。
オルテガ:ゲーム『ドラゴンクエストⅢ』の登場人物。主人公である勇者の父親にして勇者。高い所から落ちて記憶喪失になる(こちらは火山)、死の直前に記憶が戻る共通点がある。リメイク版の追加イベントで選択次第で復活する。
シンシア / ロザリー:ゲーム『ドラゴンクエストⅣ』の登場人物。FF6と同じ群像劇のDQ4の悲劇の発端となったヒロインで、復活イベントがある点も共通する。