概要
家畜や捕獲した動物の肉や皮などを利用するために殺すこと。日本の法規上では、家畜伝染病予防法で対象となる伝染病にかかった家畜の殺処分も「屠殺」(法規上の表記は「と殺」)として分類されている。
魚介類・鳥類では「〆る」(読み:しめる)、家畜では「おとす」、「潰す」ともいう。
屠殺した後の家畜は食品の材料や革製品の材料を得るべく皮を剥がす、部位ごとにバラバラに解体などする必要があるため、この工程の様子は傍から見ると必然的に残酷なものとなる。そのため、何かと批判や誹謗中傷の材料にされやすい。当然ながら多くの流血を伴うため、この屠殺過程やそれで得られたものの加工に携わる人々は、ケガレにより近い人々ではとの差別を受けたりもした。その影響か、漫画『北斗の拳』では南斗獄屠拳やハート様へのセリフが媒体によって違う表記になっており、テレビでも差別用語としてカテゴリーされている。
現代では、個人が狩猟で得たイノシシなどを解体する場合を除き専門の業者・施設によって行われているものがほとんどだが、古くは一般家庭で広く行われており、グリム童話では子供が真似をしてしまったり、人間の死体を解体したりといった話も存在する。
pixiv内では屠殺の「屠」という字が「切り裂く」という意味からくるイメージなのかR-18Gイラストが多くを占め、更に対象が家畜ではなく人間だったり、殺す前に解体しているなどエラくおぞましいことになっているものが多くを占めている。