概要
Nemleiが制作したインディーゲーム。略称は「TCOAAL」で、直訳すると「アンディとレイレイの棺」となる。
兄妹の共依存をテーマにしたホラーゲームで、キリスト教圏である英語の作品でありながら近親相姦が真正面から扱われている他、カニバリズム、殺人、悪魔崇拝などの要素が含まれている。架空の北欧国家を舞台としており、1990年代末から2000年代初めという時代設定である。
探索型のRPGのような操作性であるが、一枚絵が多用され、ビジュアルノベル的な雰囲気も持っている。
1話が2023年3月25日に公開され、2話が同年10月13日に公開された。全4話であると告知されており、残りの2話はルート分岐になるとのこと。
日本語版
本作の原語は英語であるが、ファンによる翻訳が許可されており、いとふゆ氏とnicolith氏による非公式の日本語化パッチと
seika氏による非公式の日本語化パッチが配布されている。
登場人物
主人公の一人。22歳。グレイヴス家の長男。過激な妹に依存する青年。
主人公の一人。20才。グレイヴス家の長女。歪んだ兄に依存する少女。
兄妹の母親。毒親気味。
アンドリューの恋人。後に破局。
メインエピソード
エピソード1
とあるアパートでは汚染水が排水され、感染症を患った住民達は隔離生活を余儀なくされた。
グレイヴス兄妹も検疫に引っかかり、親と離れる事になるが配給されるはずの物資は届かず、警備員の監視の下で監禁される日々を送る。
ついに飢餓状態に追い込まれたとき、カルト信者の隣人がアパートを脱出しようと悪魔を召喚するが対価を払えず死亡する。兄妹はベランダから隣室へ移り、空腹を紛らわせる為に隣人を解体して食べる。そして、自分達も悪魔を召喚して脱出する計画を立てる。
アンドリューは隣室でアシュレイを目撃した一人目の警備員を殺害後、共用廊下を出て優遇されていた住民を捕縛し囮に利用する。誤って殺めてしまうが、その間にアシュレイが誘き寄せた二人目の警備員を生贄に捧げた事で悪魔の儀式を成功させ「未来視」が使えるタリスマンを入手した。しかし兄妹はお互いの鬱憤が爆発し、アンドリューは「アンディをやめる」と宣言する。アシュレイがその意味を理解できないまま、二人はカーペットを使って窓から地上へ降り、脱出を成功させた。
エピソード2
兄妹は逃亡生活中、ニュースで住んでいたアパートが全焼したと知る。
アシュレイがタリスマンで自分達がカルト信者によって殺される運命を未来視し、アンドリューはカルト教団の情報を入手するべく単独で潜入。刺客を返り討ちにして、車を盗んで両親の引っ越し先へ避難した。しかし快く受け入れては貰えず、一泊だけ許される。
悪魔の導きで力を使う為には魂が必要と知ったアシュレイがタリスマンの充填の為に両親を生贄に捧げると決め、彼らを地下に拘束。逃亡資金を得た後で生贄に捧げるが、魂を失った肉体は仮死の状態だと気づく。
アンドリューは両親を殺す事に躊躇したが、アシュレイが殺害。死体を解体した後、証拠隠滅に肉は調理して骨は海に廃棄。兄妹はこのまま二人で生き延びる為に旅立つ。アンドリューの掌には気づかない内に悪魔のマークが刻まれていた。