概要
2006年2月23日に日本一ソフトウェアより発売された、『魔界戦記ディスガイアシリーズ』の第2作。
原田たけひと氏の画風が現在のスタイルになったのも、この作品から。
前作を超える4000万までのパラメータなど、やり込み要素は健在。
本作から敵のステータスが大幅に強化される「修羅の国」、初見殺しや難解なパズルが満載の「裏面」が実装され、より遊び応えが増した。
(一部除き)キャラクターグラフィックは一から描き直され、背景も全体的に色鮮やかに、さらに冒頭でオープニングアニメが流れるなど、前作と比較してより豪華な印象も強い。
汎用キャラのデザインが現在の形になったのも『2』からである(例:「ぽこん!」の魔法使い女、猫耳の盗賊など)。
壮大なスケールのハチャメチャ劇が描かれた前作から打って変わって、本作のシナリオはデビルバスターの青年が仲間達と共に魔王を倒す冒険をする、という王道モノ。しかし良くも悪くも脇役サイドの方が濃く、主役サイドがおいしいところを持っていかれがち、話のスケールが小さいなどの理由で、前作ファンからの評価はいまひとつ。
また新たな収集要素「前科」も前作のイノセントに比べて集めるのに時間がかかるため、あまり受けなかった。
とは言え、本作固有の素朴かつ純愛な作風を好いているファンも多く、上述したように進化した部分もあるため、決して駄作ではない。
後に『2 PORTABLE』が発売。『3』から魔チェンジ、演出カット、移動速度高速化などの要素が逆輸入されており、大変遊びやすくなっている。さらにアクターレが主役のアクターレ編が実装された。
ストーリー
ヴェルダイム。そこは人間が食物連鎖の頂点に立つ世界だった。
しかし突如訪れた「魔王ゼノン」の呪いにより、ヴェルダイムは魔界へと変貌させられ、人間から悪魔に変えられた住人達も、時と共に人の記憶や心を失っていった。
それから15年後、比較的のどかな平和を保つホルルト村では、唯一人間のままであった青年アデルと悪魔になったその家族が、魔王ゼノンを召喚する儀式を試み、今の有様を元に戻させようと考えていた。
だが、いざ召喚されたのはゼノン本人ではなく、その一人娘を名乗る悪魔の少女ロザリー。
アデルは倒すべきゼノンの居場所を突き止める事にも繋がると、父の元に帰りたいと言うロザリーの願いを仕方なく叶えてやる事にし、人間と悪魔の不思議な冒険が幕を開けた。