概要
日本一ソフトウェアから2011年2月24日に発売された『魔界戦記ディスガイアシリーズ』の第4作。
今回は「政治」「世直し」「秩序」「約束」をテーマにしており、そこかしこに政治ネタが仕込まれた内容になっている。
要約すると、魔界の閑職に落ちぶれていた吸血鬼が、ある事件から腐敗した世の中を正すべく革命を起こすという話。裏では色々な事情が絡んでいるが、大雑把に言えばこういう所。
なんと言っても進化したキャラクターグラフィックが見どころで、原田たけひと氏が描いた絵がそのまま動くと言う触れ込みの高解像ドット(アドバンス版)と、従来のドット絵の切り替えが可能。
当時は革新的だった「DLCによる新キャラ実装」の度にファンは大きく沸き、PSNの障害事件により配信時期が大幅に遅れるなどのトラブルもあったが、それでも盛り上がりが冷めることはなかった。
全体的なシステムは魔界戦記ディスガイア3と共通であるが、新要素の内容(一部)は、背後の味方を「かばう」という防御コマンド、キャラを沢山持ち上げたタワー状態で移動可能、魔物キャラが武器に変形し条件次第では二刀流が可能、魔物同士が合体して巨大化する怒ッキングなどがあげられる。
また、今まではキャラ、職業、種族ごとに装備適正に差があり、それが各々の個性となっていたが、本作では育成を突き詰めると、どんなキャラ、職業、種族でも全てのステータスの適正を最大値まで上げられる(つまり、能力差が無くなる)。
インターネット連動機能も充実しており、自分のキャラデータを「界族団」として他のプレイヤーのアイテム界に送り込んだり、他プレイヤーの議会に乱入させて賄賂を貰ったり、他プレイヤーの助っ人として戦闘に参加させる事が出来る。
マップエディット機能で作成したマップをネット上に公開したり、ランキング機能もある。
また発売後はほぼ月1のペースでDLCが配信されていて、追加システムとして界賊デュエル、界賊トライアルに、超魔王バール等もお目見えした。
個性的かつ魅力的なキャラクターの数々、洗練された育成システムや育成以外のやりこみ要素、ギャグもシリアスも高水準な痛快ストーリー、といった理由からシリーズ屈指の人気を誇る作品となっている(数々の移植作品がそれを証明している)特にリメイク版の「Return」は最高傑作と評価されているほど。
ストーリー
かつて人間は魔物などの「闇」を恐れていたが、科学文明の発展によりそれらは脅威ではなくなり、いつしか同じ人間同士を恐れるようになっていた。
昔より罪を犯した人間の魂は、魔界の最下層にある監獄「地獄」にある生産工場でプリニーに加工され、地獄でプリニーとしての教育を受けた上で魔界や天界に出荷され、善行や労働によって罪を償う決まりであった。
ところが近年、人間界では魔界政腐が人間たちを恐怖で支配するのを怠り、さらに犯罪や戦争、人為的なミスなどで罪を犯す者が急増し、それに伴ってプリニーも雪だるま式に急増。結果、景気や労働、人口、教育などの問題や、プリニーが絡む犯罪などが増えたばかりでなく、ついにはプリニーの体の材料すら不足する事態に陥ってしまう。
そんな中、訳あって以前の力を失った吸血鬼ヴァルバトーゼは、やり手がいない閑職であるプリニー教育係にも熱心に取り組んでいる変わり者。
ある日、出荷直前に餞別のイワシを与えようとしたプリニー達を攫われてしまい、その理由は政腐が増えすぎた彼らを「処分」しようとしたせいだと知る。
堕落した政腐や人間の現状に「嘆かわしい」と怒りを燃やしたヴァルバトーゼは、それら全てを纏めて打倒し叩き直すべく、世直しの革命を開始した。
登場人物
汎用キャラクター
ファントムキングダムから復帰した「教授」と「衛生兵」に加え、「バトルスーツ」や「アンドロイド」等近代的な職が増えている。
- 戦士(男)、戦士(女)
- 魔法使い(男、魔法使い(女)
- 僧侶(女)
- アーチャー(女)
- ガンナー(男)
- 重騎士
- 盗賊(女)
- 忍者(男)
- 侍(女)
- 魔物使い
- 呪術師
- バウンサー
- 教授
- 魔法剣士(女)
- 覆面ヒーロー
- 陰陽術師
- バトルスーツ
- アンドロイド
- 粘泥族
- 猪人族
- 魔翔族
- 珍茸族
- 妖霊族
- 寝子猫族
- プリニー族
- 屍族
- 魔獣族
- 妖花族
- 怪鳥族
- 死告族
- 幻獣族
- 夜魔族
- 死竜族
- 樹巨人族
- 邪竜族
- 猫娘族
- 銃魔神族
DLC追加キャラクター
第1弾
第2弾
第3弾
第4弾
第5弾
第6弾
- 衛生兵
- 死霊魔術師