曖昧さ回避
1.魔界戦記ディスガイア2に登場するキャラクター、本項で解説。
pixivタグは悪魔王ですが、劇中では魔王ゼノンと称される事も多い。
概要
魔界戦記ディスガイア2のキャラクターであり、本編における全ての事件の元凶である。CVは若本規夫。
ゼノンと略すると別の作品のキャラクターも存在するため、検索する場合は魔王ゼノン、またはディスガイア2とゼノンのタグを併用することが望ましい。
魔王神と呼ばれる魔王であり主人公であるアデル達の住むヴェルダイムを魔界へと変え、住人を悪魔化させた張本人である。主人公のアデルは彼を倒すべくママ(本名)が彼を召喚しようとするがゼノンの娘であるロザリンド(ロザリー)を召喚してしまうところから物語は始まる。
娘であるロザリーのことを過剰に愛している描写がされているが、ヴェルダイムを魔界化した行動などについては謎が多い。
中盤でロザリーと再会した際も再会を喜ぶというよりは取り乱すなど不審な点も多く、更にはエトナに敗れたり、別魔界の魔王達に苦戦するなど魔王神と呼ぶにしては実力が低いところが目立つ。
一方、倒される度に何らかの方法で復活を繰り返している。
後に登場するデスコは彼の固有技の一つ「魔王の復讐」のパロディ技「ラスボスの復讐」を使ってくる。
以後ネタバレ
正体
その正体は魔王ゼノンではなく、その名を騙る偽物(正体については最後まで語られることはない)であり、人々の良心や記憶を奪って自らの力と変えることで何度でも復活する能力を持つ。
そして本物の魔王ゼノンは、力と過去を自ら封じて転生した今のロザリンドであり、彼女が「魔王ゼノンを喚ぶ儀式」で飛ばされてきたのも、戦闘経験がないレベル1だったのも、その為であった(詳細はこちら魔王神ゼノンの記事を参照)。
元々は本物との戦いに敗れて以来復讐を忘れぬ日々を送っていたが、相手が強大過ぎた為に再戦を挑んでも勝ち目は無いと踏んでいた。
しかしゼノンが戦いを捨て転生したことを知ると、生後間もない幼きロザリンドを探し出して攫い、屋敷に閉じ込め娘として育て、自らを父と慕わせその様を鑑賞することに昏い悦びを感じ、一生飼い殺しにすることを復讐としたのだ。
最終的にはアデルたちに挑む偽ゼノンであるがアデルたちに敗北。ヴェルダイムの人々の良心と記憶を限界まで奪うことで回復し、アデルたちを抹殺しようと試みるが、そこでロザリンドがゼノンとしての記憶と力を取り戻し覚醒。
上記真実を告げ勝ち誇るが、「貴様のくだらぬ復讐心など興味はない」と素っ気無い態度をとられた事に激昂。勝算も無視して滅ぼしにかかったが通じるはずもなく、一撃であっけなく消滅し、先にヴェルダイムの良心と記憶を使い切ってしまったために復活もできなかった。
なお、偽ゼノンの紋章であるクローバー全体の花言葉には幸運や約束といったものがあるが復讐という花言葉もあり、魔王ゼノンを封じていた四葉のクローバーには私のものになってともある。
偽ゼノンの単なる敵意とも言い難い、魔王ゼノンに対する復讐心と執着心に相応しい花言葉ではないだろうか。
漫画版(作者:へかとん)
かつて魔王ゼノンを倒すため、各魔界から集まった千人の魔王が手を組んで、魔王ゼノンに挑んだ。
その結果、999の魔王は肉塊と化し、ただ一人のみが生き残った。
その生き残った「名もなき魔王」こそが偽ゼノンの正体である。
しかし本物の女魔王ゼノンの眼は、彼の存在を認識すらしていなかった。
以降彼は彼女に自分を認めさせる、自分の姿をその瞳に焼きつけさせることだけを悲願に、ゲームと同じ行動を起こし、それこそが復讐だと言い放った。
しかし、アデルにそれは彼女に惚れているだけと指摘され、17年間の中で父としての本気の愛情も芽生えていたというゲーム版との大きな差異があった。
自分にそんな感情などないと真っ向から否定し、本気を出してアデルを追い詰めるが、そこでロザリンドが覚醒し全ては瓦解。もはや玉砕を覚悟で、彼女に最期の勝負を挑むが、自分の命を代償にした最期の一撃もそよ風の如しであった。
真実を知ってなお、自分を父と慕うロザリンドの姿を前にして、ロザリンドの喜ぶ顔が見たかったのだとようやく本心を告げ、辺り一面に白い薔薇の花を咲かせて消滅した。
なお、白い薔薇の花言葉は「わたしはあなたにふさわしい」というものだった。