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夢枕獏

ゆめまくらばく

日本の小説家。エロスとバイオレンスとオカルトが三本柱である。
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解説編集

1951年生まれ、神奈川県出身。

10歳の頃から小説家を志しており、高校時代には同人誌で活動。ペンネームが決まったのもこの頃と語っている。


代表作は『陰陽師』『餓狼伝』『キマイラ・吼』『サイコダイバー・シリーズ』など。

自称「エロスとバイオレンスとオカルトの作家」。

短い文章をテンポよくリズムに乗せて表す独特の表現法で知られ、ツボにハマればクセになる書き方をする。『陰陽師』で定番の「そういうことになった。」、『餓狼伝』での松尾象山の紹介「太い、男であった。」で始まる文面などが代表的である。


1984年に『サイコダイバー・シリーズ』の第一作『魔獣狩り 淫楽編』がヒットし、一躍ベストセラー作家の仲間入りを果たす。多額の印税が入り、これを元手に新築した自宅兼仕事場は「淫楽御殿」と呼ばれている。

1988年に第一作が発表された『陰陽師』シリーズは伝奇小説の傑作と評され、後に続く晴明ブームのきっかけとなっている。


これらの伝奇(伝奇バイオレンス)を得意とする一方、本格格闘小説も手掛けている。代表作の『餓狼伝』は映画化されたほか、谷口ジロー板垣恵介によって漫画化され、後者を基にした格闘ゲームまで発売されている。

夢枕本人に格闘技の経験はないものの、幼い頃からプロレスと格闘技の大ファンで、格闘技関連の評論や解説の仕事もこなすほど豊富な知識を持つ。また、藤原喜明に関節技をかけまくってもらうなど、知識を蓄えるにとどまらず体当たりでの取材を重ねており、これらに裏打ちされた迫力とリアリズムは本職の格闘家をも唸らせている。


そのほか、ジュブナイル小説、SF小説なども手掛けている。壮大な世界観で描かれたSF大作『上弦の月を喰べる獅子』は、1989年の第10回日本SF大賞、1990年の第21回星雲賞日本長編賞を受賞した。


2018年には長年の功績が称えられて紫綬褒章を受章。「来世で虫に生まれかわっても、物語作家として生きたい」とコメントを発表した。


京極夏彦による『虚実妖怪百物語』には、他の多数の作家や有名キャラクターたちと共にカメオ出演している。


人物編集

格闘技の他、旅行釣りも趣味としており、さらには無類の漫画好きでもあるという趣味人。NHKの「BSマンガ夜話」では準レギュラーをつとめたほか、様々な漫画作品の文庫版でもよく解説を担当している。2018年からは、『餓狼伝』のコミカライズでつながりのあった板垣恵介の人気作品『バキ』の公式スピンオフ小説を手掛けている。


ファン想いで温厚な人格者として広く知られている。

同じくバイオレンス伝奇ものの作家である「ひどゆきくん」こと菊地秀行からは「空気枕ぶく先生」と呼ばれ、仲がいいんだか悪いんだか解らないやりとりしている。


主な作品タイトル編集


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