ウィケット・ウィストリ・ウォリック
うぃけっとうぃすとりうぉりっく
『STARWARS(スター・ウォーズ)』シリーズの主要登場人物。イウォークの偵察兵で、戦士、そしてのちには森の月エンドアのブライト・ツリー村の統治者となった人物。ウィケットはアーファン・ウォリックのひ孫であり、ディージとショードゥ・ウォリックの第三子である。ウィーチーとウィドルという兄がおり、妹にはウィンダがいる。
生い立ち
帝国時代、イウォークのウィケット・W・ウォリックは森の月エンドアに住み、チャーパが村長を務めるブライト・ツリー村で生活していた。ほとんどのイウォークは樹上の家で生活を送ったが、ウィケットの一家は地上に住居を構えていた。 ウィケットがまだ若いころ、エンドアは第2デス・スターの建造地点に選ばれ、銀河帝国の軍隊が森の月に降り立った。帝国は原住民であるイウォークの存在を無視し、森を切り開いて駐屯部隊を配置したが、勇敢な戦士だったウィケットは彼らの兵器を破壊するための作戦を独自に考えていた
反乱同盟との出会い
そんなある日、森の中を歩き回っていたウィケットは倒れている人間の女性を見つける。最初は警戒していたウィケットではあったが、食料を分けてもらったり帝国軍に拘束されかけたのを協力して撃退したことをきっかけに彼女をブライト・ツリー村に招く。
その後、彼女の仲間の人間たちと「神」が村に捕獲された状態で運び込まれると、一度は人間たちを「神」へのいけにえとして捧げようとするも、「神の呪い」に恐れをなし彼らを解放。その後、彼らのこれまでの経緯を伝えられ、彼らが帝国と戦っていることに気づいた村の一同は満場一致で彼らを部族の一員に加えることを宣言。ウィケットも彼らを喜んで迎え入れた。
エンドアの戦い
援軍を得たとはいうものの、ソロをはじめ反乱同盟の兵士たちは小柄なウィケットたちイウォークにはせいぜい情報提供を期待した程度であり、彼らの情報から帝国軍のシールド発生装置の裏口を発見したあとは反乱同盟主体で奇襲をかける算段だった。
しかし蓋を開ければ、ウィケットたちは敵のスピーダー・バイクを盗み出すや裏口の警備の大半をいとも容易く引き剥がし、また敵の術中にはまり部隊が拘束されるのを確認したウォリックは直ちに村へ走り事態を報告し、イウォークの戦士たちを引き連れて戻り逆に帝国軍を包囲。予想外の奇襲を受けた帝国軍は統率を失い、エンドアの基地周辺は大混戦となってしまう。
イウォークたちも原始的な方法で帝国軍に反抗するも敵の圧倒的な兵力に阻まれ死傷者が続出。しかし、ウィケットが機転を利かせ、敵の歩行戦車AT-STをチューバッカと友人のワンカと共に奪ったことで事態は一変。これまでさらされてきた敵の高火力を手に入れたイウォークたちは一気に反撃に転じる。元来彼らは森で生まれ森に生きる種族であり、帝国軍にはない圧倒的な地の利があった。村の防御用の仕掛けや狩りで磨いた各種技術を一斉投入することで彼らは徐々に帝国軍を圧倒、最後は奪ったAT-STで一芝居うち帝国の立て篭っていた守備隊を誘き出すと、ついにシールド発生装置の破壊に成功した。
このシールド発生装置破壊により、反乱同盟は第二デススターの破壊に成功。戦いを終えた同盟軍兵士たちはエンドアに着陸すると、イウォークたちとの勝利の宴に加わり、夜通し勝利を祝った。ウィケットもその宴に参加し、R2-D2に抱きつくなど楽しんでいたが、その最中エンドアの裏側に残っていた帝国軍基地が未だ敗北を知らず攻勢に打って出ようとしているという情報が入る。ウィケットは特別編成の攻撃部隊に紛れ込み、再び反乱同盟の面々と肩を並べて戦うことになった。
その後
帝国残党との更なる戦いに身を投じるため、レイアたちは急ぎエンドアを去ることになったが、別れに際してウィケットは友情の証として「聖なる木」の種をレイアにプレゼントしている。のちに彼女はこの種から芽吹いた苗を用いて、ジェダイの訓練における瞑想に用いたという。
その後のウィケットについては詳しいことは分からない。
ただ、エクセゴルの戦いのあと、銀河中の人々が一斉にファーストオーダーに対して蜂起した際に、エンドア上空でファーストオーダーのスター・デストロイヤーが破壊されていくのを、息子と共に見て嬉しげに微笑んでいる姿が確認されている。