概要
スターウォーズのスピンオフ作品の一作。
『スパイダーマン:ホームカミング』『ファー・フロム・ホーム』『ノー・ウェイ・ホーム』の『ホーム三部作』の監督を務めたジョン・ワッツ氏が監督を務める。
また、『マンダロリアン』諸作品でお馴染みのジョン・ファヴロー&デイブ・フィローニのタッグも製作陣に加わっている。
時系列的には『マンダロリアン』『ボバ・フェット』『アソーカ』とほぼ同時代となっているが、直接の関係はほとんどない。
あらすじ
「スケルトン・クルー」はスター・ウォーズ銀河でさまよい故郷の星を捜す4人の子供たちの物語。
その冒険の途中で妙なエイリアンや危険な場所に遭遇する。
(公式サイトより)
新共和国による統治が始まった銀河では、あちこちで海賊行為が横行していた。
そんな中、惑星アト・アティンに住む少年ウィムは仕事しか頭にない父親との折り合いや将来を決める『適性テスト』にうんざりしていた。
そんな中、立ち入り禁止の森の中で偶然古い施設を発見し、親友のニール、そして話を聞きつけたファーンとKBと共に中を探検し始める。「古いジェダイ聖堂だ!」とはしゃぐウィムだったが、その施設は実は墜落した宇宙船であり、ウィムが不用意に押したスイッチで再起動し、宇宙のどこかへハイパースペースジャンプを実施してしまう。
家族の待つ故郷『アト・アティン』への帰り道を必死に探す4人だったが、出会う船乗りたちは真剣に取り合ってくれない。どうも『アト・アティン』は伝説の宝の星らしく...?
墜落していた宇宙船とともに再起動したドロイド『SM-33』、そして不思議な力を操る怪しい男、ジョド・ナ・ナウッドとともに、4人の子供たちは故郷を目指す長い長い旅を始める。
登場人物
スケルトン・クルー御一行
- ジョド・ナ・ナウッド
海賊の港『ポート・ボーゴ』の牢屋に監禁されていた胡散臭い男。
同じく牢屋に入れられた4人の子供たちに「うちへ連れて帰ってやる」「その代わり一緒に連れて行け」と取引をして、不思議な力で牢屋の鍵を盗み出し脱獄の手筈を整える。
『シルヴォ船長』『クリムゾン・ジャック』など複数の呼び名を持っており、正体がいまいち掴めない。
- ウィム
演:ラヴィ・キャボット・コニャーズ(吹き替え:伊奈聖嵐)
墜落した宇宙船を発見した人間種族の男の子。
仕事のことばかりで自分と向き合おうとしない父親との関係や、将来への不安などのモヤモヤをジェダイの物語で紛らわす日々を送っている。
子供っぽくトラブルメーカー気質であり、4人が宇宙で迷子になる原因となってしまった。
鍵を念力で盗み出したジョドのことをジェダイだと信じて疑わない。
- ニール
演:ロバート・ティモシー・スミス(吹き替え:鵜沼たいちろう)
ゾウのような長い鼻と青い肌をもつ種族の男の子。ウィムの親友。
四人の子供たちの中で唯一家族との不和のなさそうなおっとりとした性格。下に3人の弟・妹がいる。
なお、公開に先立ち「ニールは新しい種族」と公式から言及があった。これは、彼の種族の特徴が『ジェダイの帰還』などに登場したマックス・レボというエイリアンのミュージシャンの容姿にそっくりだったため、一部のファンが「同一種族なのでは?」と推測していたことを受けてと思われる。この推測に対し、スターウォーズ公式は「ゾウみたいな容姿の種族はたくさんいるかもしれない。ただ容姿が似てるからって同じ種族だと決めつけるのはエイリアン差別じゃないかい?」とかなり風刺の効いた声明を発表している。
- ファーン
演:ライアン・キエラ・アームストロング(吹:安西稟)
KBと行動を共にしている人間種族の女の子。
学校で学級委員長を任される優秀な生徒であるが、ひたすら優秀であることを押し付けてくる母親にうんざりしており、KBと一緒にホバーバイクを違法改造することで鬱憤を晴らしている。
改造パーツ欲しさにウィムとニールの冒険に無理やり参加するが、そのせいで宇宙で迷子になる羽目に。
頭の回転が早く、咄嗟の出鱈目や屁理屈を出すのが上手いため、SM-33に『自分が前の船長を殺した』という嘘を吹き込み、宇宙船の船長に就任する。
一方で、ポートボーゴで逸れた時に不安がったり、「眠くないもん!」と言った直後に爆睡こいたりと、年相応な子供っぽさもある。
- KB
演:キリアナ・クラッタ(吹:池下リリコ)
フォーンと行動を共にしている女の子。人間種族っぽいが詳細は不明(判明次第追加予定)
常にゴーグルのようなデバイスを身につけており、その補助を受けてか機械関係に強い。
ファーンの意地悪や屁理屈に苦言を言ったり、ウィムやニールに対して同情したりと、ファーンに比べると優しさを感じる。
親との関係は不明だが、「デバイスから逐一生命反応が送られている」ような描写があるため、何かしらのトラブルは抱えている様子。
「ジョドはジェダイじゃない」と警戒しているものの、ファーンと共に取引することで彼を一行に迎える。
- SM-33
声:ニック・フロスト(吹:最上嗣生)
墜落していた宇宙船で機能停止していた骸骨のようなおどろおどろしい外見のドロイド。通称は『サーティー・スリー』
墜落後に一部メモリーが欠落しており、自分がアト=アティンにいたことを覚えておらず、それゆえ子供たちは家へ帰るための大冒険をする羽目になる。なお、欠落したメモリー部分には「ネズミ」が住み着いている。
吹き替え版では「〜〜ですかい?」「〜〜やすか?」といかにも海賊の下っ端のような口調で話す。
古いうえに長く放置されていたためか、ファーンの屁理屈に丸め込まれるなどポンコツ臭がするが、ごろつき相手に格闘戦をしたり、宇宙船の操縦や修理をこなすなど頼りになる存在。