概要
辛木田絆斗が仮面ライダーヴァレンへの変身に使用する変身アイテム兼専用武器。
開発者は酸賀研造であり、ガヴの戦闘データサンプルと、くすねてきたチョコダンゴチゾウとチョコドンゴチゾウを元に制作した、酸賀の研究成果第一号にあたる。
適合者にはガヴと同じようにグラニュートの特性を宿していることが必要で、酸賀はグラニュート特有の体液を生成する器官を絆斗の体内に外科手術によって移植する(もちろん未知の手術であり、副作用・後遺症は一切不明)ことで絆斗を適合させた。
初登場は第6話。
それまでの『仮面ライダーシリーズ』で変身アイテム兼武器のアイテムとしてよく散見される銃型のアイテムに該当するが、
後述する機構によって一見銃とは思えないようなかなり無骨な外見が特徴で、実際に公式のレビュー動画にてその外見についてコメントされている。
名称が「〇〇ガン」「〇〇ブラスター」でないのも、シリーズ全体でも珍しいレールガン型であるためか。
ゴチゾウを元に制作したことから、加圧機構や電気的刺激によって赤ガヴと同様のゴチゾウから特殊能力を抽出する機能を備え、その能力を組み込んだ変身や各種攻撃システムを実現する。
赤ガヴとは違い直接搾取されるわけではないため、必殺技使用後ゴチゾウが消滅せず変身を維持出来るなど継戦能力にはこちらが有利。ただし、変身が解除されるとゴチゾウは粒子となって消滅してしまう。
機能
ショウマの眷属「ゴチゾウ」を専用の抽出台「セッターコフィン」に装填・固定し、本体部の特殊能力抽出装置「アブエクストラクター」が「ゴチゾウ」の有する特殊能力の抽出と特殊エネルギーへの変換を行う。
最大の特徴はボディ両サイドの板チョコが埋め込まれたような外観の起動レバー「クラックジャッキ」であり、これを大顎のように開閉することで、テコによる加圧機構や電気的刺激を利用したゴチゾウの特殊能力を抽出する準備状態とし、持ち手である「バスターグラスプ」を経由して使用者の手を通し情報伝達、引き金である「トラクショントリガ」を引くことで変身や必殺技を実行する。
変身後のクラックジャッキは前方に大きく張り出すことに加え、銃身内側は板チョコ部分が歯を模すことで、ゴチゾウを飲み込もうとする大顎のような外観と化すのが特徴。
ジャッキ先端には銃口「バスターポイント」が配置されており、電磁エネルギーを利用した光弾による射撃(ただしジャッキを開いた状態でも射撃はできているため、別の銃口もある模様)を行う。
立体物
バンダイにて2024年10月5日に発売。チョコドンゴチゾウとドーマルゴチゾウが付属し、全ゴチゾウを認識。
さらにヴァレンバックルも同梱されたセット版も同時に発売される。
ただし、両側の「クラックジャッキ」の部分にロック機能が付いている都合上劇中再現がやりにくいというデメリットが存在する(一応、持ち方さえ工夫すれば不可能ではない。劇中プロップには役者用とアップ用どちらもロック機構用のジョイントはなく、磁石で固定している思われる)。
現状チョコドンを除き、追い菓子チェンジ用のゴチゾウは装填すると必殺技発動のみになる。
余談
- 製作前に酸賀研造が攫ったチョコダンゴチゾウとチョコドンゴチゾウの内、チョコドンは変身時に使用されるのだが、チョコダンは製作過程で意味深に機械を向けられていたカット以降音沙汰が無いことから、ファンの間では「ヴァレンバスターの中にチョコダンが組み込まれているのではないか」とまことしやかに囁かれている。実際に6話ではピントが粗くて分かりにくいが電子基板の中にチョコダンと同じようなカラーの回路らしきパーツが映るカットがある他、アブエクストラクターが泣き叫ぶ顔にも見えることからチョコダンそのものが改造された説まで上がってきている。
- そしてそれを示すかの如く、ライダーゴチゾウシリーズにてチョコダンゴチゾウが立体化される際、その表情違いverが泣き顔になることが確定している。
- 公式サイトの設定を見る限りでは、ヴァレンバックルがチョコダンゴチゾウの力を再現していると記述されているため、仮に埋め込まれている場合、ヴァレンバスターではなくバックルの方に内蔵されている可能性もある。
- ゴチゾウ抽出台の「セッターコフィン」の「コフィン(coffin)」は「棺」を意味する。
- ヴァレンという名前自体が7話でガヴ相手に咄嗟に名乗った名前で有ることから、完成当初は「ヴァレンバスター」はおろかそもそも名前すら無かったと思われる。作中でも現状「グラニュートを討伐する武器」くらいにしか言われていない。
関連タグ
仮面ライダーガヴに登場する変身アイテム一覧
ガヴ | ヴァレンバスター |
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2号ライダー武器
ニンジャデュアラー←ヴァレンバスター