キヌガサタケとは……
キヌガサタケとは、スッポンタケ科のきのこの一種である。
過去に偉い人が分類について『スッポンタケ属』か『キヌガサタケ属』かでモメていたことがあったが、結局のところ『スッポンタケ属』で落ち着いたようである。
十分に成熟すると、小さい傘の付け根から『菌網』と呼ばれるレース状の附属器官(カサじゃないよ)が、マントやスカートのように広がる。
その姿はドレスを身にまとった貴婦人のようである。
非常に伸長が速く2~3時間で伸長が完了し、その後は半日ほどで萎れてしまう。
悪臭を放つ粘液に胞子を包み込んで昆虫やナメクジに運ばせるという面倒くさい繁殖方法であるため、個体数が非常に少ない。
食用になるきのこで、なんとも名状しがたい『キヌガサタケの味』としか表現できないほどの独特の風味と食感を楽しめる。そのため中華料理では高級食材として、菌網で食材を包んだものが珍味として知られている。
カサの部分は上記のように悪臭がするため、食べてもおいしくないので注意。
生息地
日本全土、中華民国、北米、オーストラリアなどに分布するとされている。
中華料理の素材として使われているので、少なくとも中華民国に生息していることだけは確かである。また、最近になって「女性にだけ媚薬効果がある種(ハワイ原産)」が話題になったが、非常に残念なことにデマであった模様。
近種
近縁種にウスキキヌガサタケ、マルキヌガサタケなどがある。
アミガサタケとは別物。
非関連項目
…艦船を擬人化したキャラが活躍するシミュレーションゲームの衣笠さんとは関係ない。あと、これとも関係ない。キヌガッサでもない。
擬人化
その優美な外見から、ピクシブにはキヌガサタケの擬人化イラストが投稿されている。
擬人化自体『人を選ぶジャンル』であるが、もともとの外見が麗しいため擬人化したくなるのも無理は無いと言える。