「もし…お袋さんの仇が分かったら、お前はどうするつもりなんだ?相手はモンスターだぞ?」(第3話)
「正直危ない真似はしてほしくないって思ってるよ。親代わりやってきた身としてはな……」(第6話)
概要
『仮面ライダーガヴ』の登場人物。フリーのジャーナリストで、とある建物の一室に「塩谷ジャーナリスト事務所」を設立している。
連続失踪事件と怪物の存在を調査している辛木田絆斗の師匠にあたり、母親と祖母を亡くして喧嘩に明け暮れていた絆斗を記事に書いたことをきっかけに交流、以降ジャーナリストの師匠兼親代わりとして育ててきた。度々無鉄砲な行動を起こす彼を呆れながらも見守っている。
絆斗がSNSを駆使しながら情報収集していく様子を見て「さすがデジタルネイティブ」と評するなど自身とのジェネレーションギャップを認め、受け入れている模様。
母親を奪った謎のモンスター(グラニュート)に執着する絆斗には理解を示し、モンスターの存在も頭ごなしに否定はしてはいないが、失踪者の妻への聞き込みに際していきなりモンスター絡みで話を切り出した絆斗を「話の持って行き方を考えろ」と叱っていた。
その件に関しては、相手の態度から「これはモンスター絡みでも失踪でもない殺し」と推測するなど、事件に対する嗅覚は鋭く、公平に事実を世間に伝えようとする記者としての実力はある様子。
その読み通り、取材対象者だった妻は夫殺しの犯人と発覚して後日逮捕され、その事件についての記事を絆斗に書かせて掲載。レビュー数を見て反応が上々であることを喜んでいた。
また、グラニュート研究家を名乗る酸賀研造について「(グラニュートについて)詳し過ぎる」「事実ではなく酸賀の妄想が混じっている可能性がある」と怪しんでおり、「全面的に信用するには様子見だ」と釘を刺すなど冷静な判断を見せた。
衝撃の最期(第6話ネタバレ注意)
第5話のラストで塩谷は違法賭場の張り込み中だったところをグラニュート・オタケに目をつけられ、ヒトプレスにされる。
続く第6話で翌日に絆斗が事務所に戻っても彼の姿が見えず、電話も繋がらないので不審に思い彼が張り込んでいた近辺を探すと塩谷の荷物が散乱しており、更にすぐそばに驚愕の表情を浮かべながらヒトプレスにされた塩谷が落ちていた。
そのヒトプレスは2つに割れ上半身のみとなっており、絆斗は以前ガヴ/ショウマから聞いた「ヒトプレスにされた人間は割れると死ぬ」という発言を思い出し、受け入れられないが塩谷は帰らぬ人となったと悟り、絆斗がグラニュートへの復讐に生きる決意へと繋がった。
なお残った下半身はオタケが回収し、ニエルブの手に渡っていた。
余談
演者の小松氏は『仮面ライダーアマゾンズ』で加納省吾役で出演しており、テレビシリーズへの出演は初。
また、『仮面ライダーゼロワン』から6作連続で『アマゾンズ』キャストが出演することとなった(通称「アマゾンズ枠」)。
『アマゾンズ』で志藤真役で出演していた俊藤光利氏も『ガヴ』放送後に加納との比較も含め反応していた。
当初は一部の視聴者から「絆斗の仇であるグラニュートでは?」と疑われており、根拠として
- 「塩谷壮士」という名前を分解すると「死、親、掃除」になると解釈できる
- 酸賀への接触を警告したのは単に怪しいからと思っただけでなく、何かを知っているからではないのか?
- 第4話で、何故か物陰からエージェントに観察され、第5話にてニエルブのエージェントの命で、オタケに狙われた
等があった。
しかし、第5話予告でグラニュートのガヴに驚く場面があり、
第6話で普通にヒトプレスにされたうえにそのまま死亡してしまった為、その疑いは晴れたと思われる。(自ら犠牲になって無実を証明することになるという悲しい形となるが)
彼の死因は、俊藤氏が危惧したとおり(流石にアマゾンズよりはマイルドな描写だが)上半身と下半身を真っ二つにされた状態と死亡時の状態も加納と共通してしまった。
なお、第6話放送直後にクランクアップの報告も行われたためメタ的な意味でも死亡が確定してしまったようである。
なお、クランクアップの際には花束を渡すことが定番なのだが、小松氏には演じた塩谷にちなんで塩辛がプレゼントされた。