概要
『日本書紀』にその名が記載される日本神話に登場する機織りの神。
稚日女命、稚日女尊とも表記される。
なお、『古事記』では特に名前は記載されておらず、ただ天の服織女として記載されているらしい。
伝承によれば彼女が高天原の斎服殿で神衣を追っていた際にたまたまそれを見ていたスサノオノミコトが悪戯で部屋に投げ込まれた皮を逆剥ぎにした馬を見て驚き、織機から転げ落ちて運悪く手にしていた梭(ひ)で体を打ち付けてしまい命を落としてしまったとされる。
なお、この事件が切っ掛けでスサノオの姉であり太陽神でもあるアマテラスは大変お怒りになって天岩戸へと隠れてしまったとされる。
また、それから時が経った人代記に入った時代にもこの神の名前が登場しており、それによれば神功皇后が三韓外征の帰りに現れて活田長峡国に居たいとの神託を告げ、海上五十狭茅に祀られるようになったとされる。