白兔神とも表記する。
解説
日本神話の因幡の白兎と同一とされ縁結びの御利益があるとされる。
しかし、当の因幡には異なる伝承があるという。
伝承
太古の昔、
天照大神が山に降臨するとその山の頂上に仮宿を営もうと四方を眺めていた。
すると、一羽の白兎が現れアマテラスの服の裾をくわえ道しるべをかってでた。
白兎についていくと中山の尾続きの遥か西の方に石が二つありそこへ辿り着く。
アマテラスはそこで仮宿を営みしばらくとどまることにした。
今、その石は皇后の石と呼ばれる。この地を伊勢が平というのもその由縁だという。
しかし、アマテラスがとどまっていると道案内をしてくれた白兎はいなくなっていた。
実は白兎は月読尊(ツクヨミ)の神体であったのである。
その後、これを道祖白兎大明神といいならわし祀神とし、
中山の尾続きの四ヶ村の氏神として祀ったのだという。(以下略)
その他の呼び名
大兎(おおと、だいと)大明神、あるいは兎の宮白兎大明神とも呼ばれるようだ。