概要
ハヤアキツヒメ(速秋津比売、速開津比売などとも表記)は、『古事記』ではイザナギとイザナミの間に産まれた男女一対の水戸神(ミナトノカミ=港の神)の一柱。兄で夫のハヤアキツヒコとの間に四対八柱の沫那藝神・沫那美神、頬那藝神・頬那美神、天之水分神・国之水分神、天之久比奢母智神・国之久比奢母智神という河口に関係する神を産んでいる。
『日本書紀』ではハヤアキツヒ(速秋津日命)としてハヤアキツヒコと一括りとなっている。
「大祓詞」では、セオリツヒメによって海に流されたもろもろの禍事・罪・穢れを河口や海の底で待ち構えて飲み込む、水路の潮流を神格化した祓神・河口神とされる女神。
セオリツヒメ・イブキドヌシ・ハヤサスラヒメと共に、日本神話の神産みのさいに黄泉から帰ってきたイザナギが禊をしたときに誕生した祓戸大神の一柱とされる。