概要
イブキドヌシ(気吹戸主、伊吹戸主などとも表記)は、ハヤアキツヒメがもろもろの禍事・罪・穢れを飲み込んだのを確認して根の国・底の国に息吹を放つ、海原に発生する風の動きを神格化した祓神・風神とされる神。
セオリツヒメ・ハヤアキツヒメ・ハヤサスラヒメと共に、日本神話の神産みのさいに黄泉から帰ってきたイザナギが禊をしたときに誕生した祓戸大神の一柱とされる。
イブキドヌシは風神と考えられたため、伊勢神宮内宮の風宮の神とする説、罪穢れを祓う神直日神・大直日神であるとする説、豊受大神の荒魂とする説などがある。