概要
人間態・CV:植木紀世彦
『ウルトラマンギンガS』第11話「ガンQの涙」に登場。
名前がスペイン語で「死」を意味するからか、コミカルな動作とスペイン語交じりの会話という特徴があり、自称宇宙最強の悪らしい。しかしエクセラーにタメ口で話しているボルストとは逆にエクセラーには全く頭が上がらず、目下の者には逆に傲慢な態度を取る、典型的な『上には弱く、下には強い』タイプ。
また、宇宙を彷徨う悪霊たちの集合体的な宇宙人ではあるが、睡眠はちゃんと必要だそうだ。
眼帯に黒ずくめのスーツ姿の、アメリカンギャングのような出で立ちをした太っちょ中年おじさんという不審者そのものの恰好をした人間態を初披露。
ちなみにこの人間態、ボヨヨンとしたお腹には星人本来の単眼が隠されているが、服を着ているため正体が気付かれる事はない。
といいたいところだが、両腕が青い手のままであるため、注意深く観察すれば正体はおのずと分かるはず…。
活躍
『レオ』の個体はただ闇雲に災いをもたらす悪霊的な宇宙人であったが、今回はエクセラーの依頼で彼の『駒』を生み出す実験のために暗躍。
人間だれしもが普段の日常生活で抱えている強いストレスに着目し、それを破壊の原動力とする最強の怪獣=ガンQを生み出して自分たちの計画に邪魔なギンガとビクトリーを倒そうと目論む。
ついでにエクセラーの人間を彼の『駒』に仕立て上げる実験もかねて相応しい人物を街で物色していた。
そして吉田という名のさえないサラリーマンを見定め、彼を操りガンQにモンスライブさせたまでは良かったのだが、どうやら選定を間違えたらしく、吉田さんが中途半端な人物だったため等身大のガンQになってしまい計画は失敗。慌てて正体を現しスパークドールズを奪い返そうとしたが、本人が町へと逃げ出して町中が大混乱に陥り、UPGまでも駆けつけてしまったため、一時撤退を余儀なくされてしまった。
彼を見失ったため、エクセラーのお叱りを受けたこともあり、必死の捜索でサトル少年と戯れる吉田(以下ガンQ)を発見。
サトル君に嫌がらせをしてガンQを怒らせ巨大化させることに成功すると、彼を人質として町中を疾走し、破壊活動を誘発させる(とはいってもサトル君を助けようと追いかけてくるガンQから必死で逃げているようにしか見えんが…)。
そこへ現れたギンガに必死でサトル君の事を伝えようとするガンQの姿を観て、「何やってんだ‼」と大声を出していたことやサトル君の抵抗のため騒いでいたことにより、自身の関与をギンガに悟られてしまう。
意気揚々と正体を現し、名乗り口上をしている間に応援に駆け付けたビクトリーの『EXレッドキングナックル』を横合いから受けて吹っ飛ばされ激怒。
即座に妖術『アクマニヤ念力』でガンQを強制的に操って反撃し2人を追い詰め、止めを刺そうと迫る。
しかし、サトル少年の必至の呼び掛けに『アクマニヤ念力』の呪縛から解放されたガンQが邪魔した事により失敗してしまい、最後は『シェパードンセイバーフラッシュ』と『M87光線』を受け、「アディオ〜ス!アミ~ゴ!!」と叫びながら爆散した。
前述したように自称宇宙最強の悪だが、その割に作戦は適当な面が多く、戦いも基本的にガンQに任せており、あまり活躍しなかった(世界観のせいか…?)。