オノダ記者「怪獣災害が頻発するこの日本の苦境の中で、我々が一つ幸運と言えるのは……優れた戦略家を擁するGUTSが、我々を守っているということである」
DATA
別名 | ゾンビ怪獣 |
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身長 | 60m |
体重 | 5万4千t |
出身地 | 北川海岸 |
概要
第5話「怪獣が出てきた日」に登場。
ある日、静岡県・北川市の海岸に漂着した怪獣の死体。死後かなりの時間が経過しており、とても臭いため、GUTSがガッツウイング2号で吊り下げて海上まで運び処分しようとしたが、肉が腐っていたため地面に落下。
そのショックで蘇生し、北川第3コンビナートの液化天然ガス貯蔵タンクを目指して動き出してしまった。
死んでいるので当然生体反応はないが感覚は残っているようで、熱やまぶしさ、乾燥を嫌うようなそぶりを見せた。
手の爪を始め、全身に高濃度の汚染物質を帯びており、口からはゲップのように毒ガスを放つ。また細胞は強力な再生作用があるため、1000度以上の高温で完全に燃やす必要がある。
また、背鰭が発達していて死体でありながら、泳ぐスピードは速い。(出典:「ウルトラマンオフィシャルデータファイル」)
腐った体にガッツウイング1号のミサイルが突き刺さった後、ジャマーチャフと高周波ジェネレーターによる攻撃で動きを止め、電磁波の作用で体内から出てきたミサイルが爆発したものの、チャフの方が焼き払われたため体が乾燥した程度のダメージしか受けず、行動を続行。
今度はガッツウイング2号によって頭上に吊り下げられたガスタンクに首を伸ばして噛み付き、落っことそうとするが、初の人間大変身を披露したウルトラマンティガにワイヤーを切られ、ガスタンクを取り込みティガをも飲み込もうとする。
ゼペリオン光線の直撃にも耐えたかに見えたが、その直後に光線が体内のガスタンクに引火して爆発、砕け散った。
派生作品での活躍
ウルトラマンティガ&ウルトラマンダイナ 新たなる二つの光
エピソード4「ゾンビ怪獣大行進」に登場。
出自は原作とほぼ同じ。コンビナートへの侵入を防ぎながら倒すことが勝利条件となる。
無論、ティガがコンビナートに侵入してもアウトであり、侵入してしまえば街に甚大な被害が出てしまう。
余談
名前はUMAの一種「シーサーペント」をもじった「シーリザード(海トカゲ)」の略で、デザイン画では「シーザード」という名称だった。
1977年にニュージーランドで日本の漁船に引き揚げられた、首長竜にそっくりな腐乱死体「ニューネッシー(正体は下顎の取れたウバザメの死骸とされている)」が元ネタとなっている。
生前に日本海軍と交戦しており、100歳を超える元軍人の老人がその時の様子を語るシーンがシナリオに書かれ、撮影もされたが尺の関係でカットになった。
ゾンビ怪獣というグロテスクな設定で、腐敗表現のために寒天やローションにまみれていることから撮影後にスーツの再利用ができないことが分かっていた。
そのため別の怪獣に改造されることが最初から決まっており、実際にシルバゴンに改造されている。
本エピソードは「もし、怪獣が現実に現れた際の世間の反応」や「怪獣への対応に追われる公的機関の苦労」を描いたエピソードでもあり、TV局という安全地帯からGUTSの揚げ足を取る怪獣災害アナリストという胡散臭い肩書きの上田耕正(演:西田良)、そして東北地方、東海地方と東京から近い地方で怪獣災害が相次いだにもかかわらず、対岸の火事を見るように当事者意識が全くない市民たちと無責任な民間人ばかり登場させるのではなく、当事者意識を持ってGUTSの活躍に迫るジャーナリストのオノダ・タケヒコ(演:大谷朗)といった民間人の正の面を象徴するキャラクターを登場させるなどしてバランスを取っているのが特徴。
ちなみに、オノダはのちにキュラノスの事件でも登場しており、報道という仕事に真摯に向き合うキャラクターという意味では『ウルトラマンガイア』のKCBトリオの先駆けになったと言える。漢字表記は小野田岳彦となっている。
作中で市民が東京に怪獣が現れなかった事を安心するような発言をしているが、そんな市民らを否が応でも現実を認識させるかのように、次話で都市部に出現したのはよりにもよって…。
関連タグ
ゴモラ/パワードゴモラ:同じく戦闘機で輸送された怪獣たち。後者はミイラ状態から蘇った。
激撮!Xio密着24時:こちらも報道側の視点から防衛隊の活躍に迫った作品。
大怪獣のあとしまつ:ストーリーの主旨は本作と一緒だが、評価は話さなくてもわかるだろう…。