概要
金星付近のコロニー「ビーナス・グロゥブ」に存在する集団で、「技術保全局ジット・ラボラトリィ」を母体としている。
リーダーはキア・ムベッキ。キアのかかげる「レコンギスタ」計画の賛同者たちで構成されている。
ビーナス・グロゥブを取り仕切るロザリオ・テンとラ・グー総裁の考えに反する思想の集団であが、金星で起こりつつある人体の突然変異現象「ムタチオン」の恐怖に晒されている社会情勢故に賛同者は数多く、多数の構成員、支援者を抱えている。
リギルド・センチュリーの時代では宇宙世紀のころとは逆にスペースノイドの方が社会的に上の立場にあり、地球人差別の発言が出てくることも多いのだが、そんな中でも彼らは全体的に地球人を「野蛮人」「戦争オタク」と毛嫌いしており、レコンギスタへの理想の高さ故の過激さも言動の端々から窺える。
とはいえ、ムタチオンの脅威以外は平和なビーナス・グロゥブで何不自由なく暮らしてきた彼らに本物の戦争の経験などあるはずもなく、いざ実戦となると自分達の暮らすコロニーを破壊しかねないような戦い方をしたり、凄まじい威力を誇る大量破壊兵器を「自衛用」と称して抱え込むなど、側から見れば彼らの方が「野蛮人」と見えかねないような側面も持つ。
総じていうならば、ジット団とは「掲げている理想は高いが、経験が伴わず現実の戦いを知らない過激派テロ組織」という生々しさの残る集団である。
ジット・ラボラトリィを母体としていることから宇宙世紀時代の技術を基に作られた高性能MS・MAを多数保有しており相応の戦力を誇る。
また、レコンギスタ計画のための足としてフルムーン・シップを独自に用意している。
コロニー内での戦闘でリーダーであるキアが戦死したが、彼らはその後もレコンギスタ計画を成し遂げんとフルムーン・シップで地球圏へ来訪。キャピタル・アーミィと協力して各種モビルスーツやモビルアーマーを提供し、争いをさらに激化させた。