概要
CV:飯塚昭三(TV版) 田中美央(THE ORIGIN)
地球連邦軍の兵士で、階級は曹長。年齢設定は18歳。恰幅のいい体格をした温厚な青年である。連邦軍に志願入隊して間もなくモビルスーツパイロット候補生としてホワイトベースの乗組員となる。
劇中ではコア・ファイター及びガンタンク搭乗して活躍し、その腕前はブライト・ノアがガンダムのパイロットにさせようとした程。
宇宙戦ではシャア・アズナブルが駆けるザク相手にもコア・ファイターにて上手く立ち回っていた。
持ち前の包容力でそれぞれの立場を慮りながら、仲間達の心を繋ぐとともに、彼らの心の痞えを受け止める緩衝材的な役割を担っていた。一方で問題的な態度を見せるカイ・シデン等に鉄拳制裁を行ったりする描写も度々見られ、脱走したアムロが独房入りになった時にも「ガンダムの性能のおかげだ」と厳しい態度で接していた。
ただし、その後にブライトがガンダムで出撃させる以外に独房へ閉じ込めるアムロへの態度にはさすがに難色を示しており、彼を諫めるのと共に、アムロに対してもブライトを許すよう頼んでいる。
その性格からあのアムロも初期から気を許す相手であったり、ブライトにとっても自らの心情を打ち明けられる数少ない相談役でもあった。
ランバ・ラルによるホワイトベース襲撃ではランバに勇敢に立ち向かうが反撃を受け重傷を負ってしまう。第21話で、クラウレ・ハモンによる弔い合戦が発生した際は仲間とホワイトベースを守るため、クラウレ・ハモンが乗るマゼラトップにコアファイターで特攻し、彼女と共に爆死する。ホワイトベースのパイロット最初の戦死者となり、彼の死はブライトを大きく成長させ、ホワイトベースクルー達の団結力を深めるきっかけとなった。その後ジャブローで名誉の戦死として二階級特進で中尉(劇場版では三階級特進で大尉)に任命されたが、この事がアムロの怒りを買うことになる。
余談
演じた飯塚は「人造人間キカイダー」、「秘密戦隊ゴレンジャー」などの特撮作品で悪役を演じる事が多かったため、いきなり18歳の青年を演じることに戸惑っていたらしく、飯塚はリュウを学園における兄貴分と例え、試行錯誤しながら演じていたようである。それだけに思い入れの強い役であり特別版やゲーム作品でも代役を立てずに演じている。そのためか、ガンダム作品では飯塚は2023年2月に逝去するまで悪役と言えるキャラは演じなかった。
富野監督は「リュウは無趣味な人物で軍人にしか向いていない」と評している。
当初黒人と設定されたが、諸事情により変更されたという経緯がある。なお、実写版ガンダムとして何かと知名度の高い、ゲームソフト「GUNDAM0079TheWarForEARTH」ではそれが反映されてかは不明だが、黒人として登場しており、作中の「ラッキーボーイだぜ!」「やられ千葉ァ!」の名言(?)でも知られる。