その他の「ユーコン」
ガンダムシリーズのユーコン
ジオン公国軍が地上における海軍戦力の主力として運用している潜水艦。
スペースコロニー国家である同国の環境では潜水艦の建造ノウハウが無かった為、占領したキャリフォルニアベースにて拿捕した地球連邦軍の『攻撃型潜水艦VIII型』や『ジュノー級潜水艦』を改装し、自軍の戦力として転用したもの。
原型には無いモビルスーツ運用能力を付加されているが、潜水艦としての性質と性能を劣化させる事無く受け継いでおり、モビルスーツ母艦としても潜水艦としても優れた性能を有する。
主な武装は魚雷、VLS垂直発射ミサイル、対空機関砲。モビルスーツは3機まで搭載可能。
ただし、その開発経緯から新規建造という手段を取りにくいため量産が難しく、限られた戦力と成っていた為、主にその高い静粛性を活かした隠密作戦に使われる事が多かった。
戦後もジオン残党軍によって使用され続けている。
開発経緯
ジオン公国軍には地球を迅速に攻略すべく、陸・海・空で運用が可能な地上におけるモビルスーツの母艦が必要で有った。
空中はガウ攻撃空母、陸上はダブデ級陸上戦艦の開発によって条件を満たす事は出来たが、水上及び水中を進軍可能な母艦のみ、結局自前で用意する事は出来無かった。
その為、連邦軍の艦艇を拿捕して転用する事で購っていたが、モビルスーツ運用能力を持たないそれらでは運用に限界が有り、急遽完成度の高いものを改修する必要性が生じる。
しかし、当時の連邦軍の海軍戦力はブリティッシュ作戦による大津波で壊滅的損害を受けており、潜水艦以外の戦力には碌なものが残っておらず、最終的に『攻撃型潜水艦VIII型』を改修することでユーコン級を完成させた。
攻撃型潜水艦VIII型
一年戦争当時、地球連邦軍が運用していた大型の潜水艦。当時残存していた連邦軍の海軍戦力の中では最もまともな性能を有していたとされ、海でのモビルスーツ母艦を欲したジオンによって多数が拿捕され、ユーコン級のベースとなった。